【入門】Facebook広告とは?Facebook広告運用に必要な基礎知識を紹介!

FacebookやInstagramといった人気SNS上で、数多くのユーザーに広告を配信できるFacebook広告。

そんなFacebookに広告を出稿するにあたり、「何から勉強すればいいか分からない…」といったお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?

そこでこの記事は、

  • Facebook広告の基礎知識を知りたい!
  • Facebook広告ってどんな種類があるの?
  • Facebook広告って何から勉強したらいいの?

といった方のために、最初に押さえておきたいFacebook広告の基本知識を分かりやすくまとめました。

Facebook広告とは?

Facebook広告とは

Facebook広告とは、Facebook社が提供している広告サービスで、Facebookだけではなく、Facebook傘下のInstagramといった人気SNSにも広告を配信できる魅力的な広告です。

Facebookは全世界で約24.14億ユーザーが、Instagramは全世界で約10億ユーザーが利用しており、どちらもユーザー数はSNSの中で世界最大規模を誇ります。

FacebookとInstagramは日本でも非常に人気で、Facebookアクティブユーザー数は2,600万人、Instagramのアクティブユーザー数は3,300万人に登っています。

情報引用元:https://find-model.jp/insta-lab/sns-users/

またFacebookやInstagramは、友達の情報だけでなく、友達のさらに友達の情報がタイムラインに流れてくるため非常に拡散力が高い側面もあります。

Facebook広告が選ばれる5つの理由

Facebook広告は、多くの企業に利用される代表的なweb広告の1つですが、なぜ人気なのでしょうか?

それは以下のようなメリットがあるからです。

個人情報を登録している人が多いため、ターゲティング精度が高い

ターゲティングとは

ターゲティングとは簡単に言うと、「広告を届けたい人にだけ広告を届ける機能」のことです。

Facebookアカウントは基本的に実名で登録されており、年齢や性別などの個人情報を登録している人も多く、さらに趣味・関心(いいね、などのアクティビティ)などを元に得られる細かな条件設定により精度の高いターゲティングができます。

例えば「美容に関心を持っている30代の女性」といった非常に細かいターゲティングが出来ます。

そのため、きちんと商品やサービスに適したターゲティング設定をして広告配信が出来れば、高い費用対効果が見込めます。

利用ユーザー数が多い

冒頭でもご紹介しましたがFacebook広告は、FacebookやInstagramといった利用ユーザー数の多い人気SNS上で広告配信をすることが出来ます。

そのため、新規の顧客獲得はもちろん、認知拡大といった目的で配信することにも適しています。

認知拡大を図りやすい

ある程度欲しいものやお悩みが明確で、GoogleやYahoo!といった検索エンジンで欲しいものを検索するユーザーと違い、SNS利用中のユーザーは何気なくSNSを楽しんでいるということが多いと思います。

そのため、SNS内で広告を配信することで、「私ってこんなことに興味があったんだ!」「こんな商品あるなんて知らなかった!」といった新たな気づきをユーザーに与えることができ、そこから認知拡大を図ることが出来ます。

低予算から始められる

Facebook広告の課金方法は、ユーザーからのクリックの反応があって初めて広告費が発生する「クリック課金型」と、広告が表示されて初めて広告費が発生する「インプレッション課金型」の2つが主です。

テレビCMや雑誌広告は、出稿を決めた時点で費用が発生し、その効果は蓋を開けてみなければ分かりません。

一方で、Facebook広告はクリックや閲覧という反応に対しての課金のため、少額の予算からスタートできます。

また、仮に多くのユーザーから反応があった場合は広告費が多く発生してしまいますが、1日あたりの上限予算を設定することもできますので、予想以上に料金が発生してしまうということがありません。

費用対効果を数字で見ることができる

Facebook広告では、広告の閲覧回数やクリック数・顧客獲得単価などのデータを確認することができるため、どれぐらいの効果があったかが容易に分かることが特徴です。

そのデータを元に、効果の良かったキーワードの入札価格を上げたり、反応の良かった広告だけに絞ってターゲティング配信をしたりといった対策が出来ます。

Facebook広告が4つの配信先

Facebook広告では大きく分けて4つの配信先があります。

配信先特徴
Facebook友達や家族と繋がり、自分の出来事を画像やテキストなどの投稿でシェアしたり、他の人の投稿を確認したりすることが出来るSNSです。
MessengerFacebookを利用している人と連絡を取ることのできるメッセージアプリです。
InstagramFacebookが提供しており、写真や動画をメインに投稿できるSNSです。写真や動画のビジュアルを楽しむSNSなのでオシャレな写真が多く見られ、2017年には「インスタ映え」という流行語も生み出しました。
Audience NetworkFacebook社と提携している他のモバイルアプリに、Facebookのターゲティング機能を生かしたまま広告配信できる仕組みです。

Facebookのフォーマット(広告の種類)は何があるの?

Facebook広告では、広告主の商品やサービスの魅力をより効果的に伝えられるよう、様々な広告フォーマット(広告の種類)による表現が可能です。

Facebook広告には、次のフォーマットがあります。

画像広告

画像広告とは

1枚の画像とテキストをメインとした一般的な広告です。
画像広告は、画像とテキストを用意するだけですぐに作成できます。

時間や費用をかけずすぐに広告配信をする必要がある場合や、時間も費用もかかる広告(動画広告など)を本格的に作成する前に、まずは反応の良い広告の傾向を知りたい方などにお勧めです。

ちなみに、画像内のテキストの範囲が20%を超えると配信量が抑制される仕組みになっています。

画像内のテキストの量が多いかどうかが分かるFacebook公式のツールもあるので、是非ご活用ください。

動画広告

動画広告とは

1つの動画とテキストをメインとした広告です。

画像に比べて伝える情報量が多く、タイムライン上で自動再生されるため目に付きやすいというメリットがあります。

スライドショー広告

スライドショー広告とは

スライドショー広告は、画像・動画・テキスト・音声を組み合わせた広告です。

1つのスライドショー広告で、3~10件の画像または1件の動画を使用できます。

撮影を伴うような動画広告よりは費用・工数を抑えて広告配信が出来ます。

カルーセル広告

カルーセル広告とは

横にスワイプすることで、一連の画像や動画を見ることができる広告です。

1つの広告で最大10件の画像や動画を表示し、それぞれに別々のリンクを付けられます。

下記のような場合にお勧めのフォーマットです。

  • 商品カタログ風に複数の商品を紹介したい場合
  • 1つの商品の複数の機能を一覧で紹介したい場合
  • 1商品の使い方を詳しく紹介したい場合
  • 顧客のストーリーや、商品を愛用している様子を複数紹介したい場合

インスタントエクスペリエンス広告(旧:キャンバス広告)

インスタントエクスペリエンス広告とは

インスタントエクスペリエンス広告とは、広告をクリックするとフルスクリーンの画面が立ち上がり、1枚のランディングページのように記事や画像などのコンテンツをユーザーに見せることが出来る広告です。

動画・画像・カルーセル・ボタン・テキストなどを組み合わせてランディングページを作ることができ、豊富な表現が簡単にできることが特徴です。

また、Facebook内のコンテンツであるため外部リンク先に飛ぶよりも読み込み速度が速く、読み込みの遅さによる離脱を防ぐことができます。

ちなみにインスタントエクスペリエンス広告は、スマホ専用のフォーマットです。

コレクション広告

コレクション広告とは

コレクション広告は複数の商品を表示できる広告です。

広告がタップされるとフルスクリーン画面に切り替わり商品画像が表示され、そのままユーザーをショッピングへと引き込むことが可能です。

スマホ専用のフォーマットです。

画面の占有領域が広いため、ユーザーの目にとまりやすく、盛り込める情報量が多いというメリットがあります。

EC・旅行・不動産など4点以上の製品数を持っている業種で、複数商品紹介したい方などにお勧めです。

リード獲得広告

リード獲得広告とは

リード獲得広告は、ユーザーのアドレスなどのリストを集めたい場合に活用できる広告です。

Facebookに登録されている情報がフォームに自動入力されるため、利用者がフォームを完成させて送信する可能性が高く、離脱を防ぎやすいというメリットがあります。

また、自社の問い合わせページに遷移させる必要がなく、読み込み速度が速いのも特徴です。

セミナー申込やメルマガの購読・イベントへの参加登録・見積依頼などに繋げたい場合に取り入れたい広告です。

ダイナミック広告

ダイナミック広告とは

ダイナミック広告は、見た目はカルーセル広告と似ており、一人ひとりに合った「関連性」の高いクリエイティブを自動的に作成し、「関連性」の高いユーザーに配信してくれる広告です。

広告が自動生成されるので、運用工数削減に繋がります。

商品数やサービス数の取り扱い件数が数十から万単位のような業種で、関連性の高い広告を効率的に配信したい方(EC・通販業界、旅行業界、不動産、求人など)にお勧めの広告です。

ページへのいいね!広告

ページへのいいね!広告とは

ユーザーのタイムライン上でFacebookの企業ページへの「いいね!」を促すことによって、ファンを獲得する広告です。

集客したいターゲット層に対して広告を配信することで、購入見込みの高いページのファンを増やすことができます。

Facebookページ立ち上げ間もない頃にページへのいいね!が少なく、閲覧数が少ない状態の方や、ページの閲覧者をさらに増やして、ページの投稿からサービスや商品の購入に繋げたい方にお勧めです。

イベント参加広告

イベント参加広告とは

開催するイベントの認知やチケットの購入を増やしたい時に活用出来る広告です。

イベントの参加者を増やすには、先にイベント告知用の投稿をページ上で作成しておく必要があります。

「参加予定」「興味あり」のアクションを行ったユーザーが把握出来るため、どれくらいのユーザーがこのイベントに興味を持っているのか、どんな層のユーザーが興味を持っているのかというデータ取得にも活用できます。

Messenger誘導広告

Messenger誘導広告とは

Messenger誘導広告は、利用者をMessengerスレッドに誘導する広告です。

一般的なウェブサイトのお問い合わせフォームへの誘導に比べて、チャットでの質問は心理的ハードルが低いというメリットがあります。

資料請求やお問い合わせなどを増やしたい方や、サポートの提供をしたい方にお勧めです。

プレイアブル広告

プレイアブル広告とは

スマホ向けアプリを体験プレイできる広告です。
広告の中でゲームやサービスを疑似体験できます。

アプリをインストールしなくても、フルスクリーンの短いゲームを体験プレイが出来ます。また、体験プレイをしてもらうことによって、購入意向が高いゲームプレイヤーやビジネス顧客の購入意欲をさらに高めることが出来ます。

クーポン広告

クーポン広告とは

画像や動画などと共にクーポンを含んだ広告です。

有効期限が近づくとFacebookのお知らせにリマインド表示される機能もあります。既存顧客の購買促進や関係性強化をしたい方や、店舗もしくはオンライン上での新規顧客の獲得をしたい方にお勧めです。

Facebook広告のターゲティング方法

Facebook広告には、大きく次の3つのターゲティング手法があります。

  • コアオーディエンス
  • カスタムオーディエンス
  • 類似オーディエンス

1つ1つ解説していきます。

コアオーディエンス

年齢・興味・関心・地域など、利用者がプロフィール上で公開している情報などを条件にターゲット層を指定できるターゲティング方法です。

年齢・地域・性別・利用者層・興味関心・行動・つながりなどといった条件を元にターゲティングが出来ます。

カスタムオーディエンス

既存顧客・ウェブサイト訪問者・ 動画閲覧ユーザー・アプリの利用者など、すでに交流を持っているユーザーに再度リーチできるターゲティング方法です。

類似オーディエンス

作成したカスタムオーディエンスに類似する新しいオーディエンスに配信できるターゲティング方法です。類似度1%〜10%まで作成可能です。

例:既存顧客類似、ウェブサイト訪問者類似、Facebookページでアクションを起こした人の類似、 アプリの利用者類似など

Facebook広告運用の課金方法

Facebook広告の主な課金方法は主に次の2通りあります。

クリック課金(CPC)

クリック課金は、広告がユーザーにクリックされるたびに支払いが発生する仕組みです。

インプレッション課金(CPM)

インプレッション課金(CPM)とは、広告の表示回数に対して支払いが発生する課金方法です。Cost Per Mille (コスト・パー・ミル)の略で、表示回数 1,000 回あたりの単価を指します。

Facebook広告まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、Facebook広告を始める際に必要な基礎知識をまとめました。

Facebook広告はフォーマットの数やターゲティングの種類が多く、最初は運用に抵抗のある方も多いかもしれません。

しかし、Facebook広告はターゲティングの精度が高くユーザー数も多いため、きちんと戦略を立てていけば高い費用対効果が見込めます。

この記事が、あなたの広告運用の一助となれば幸いです。

この記事を書いた人

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