内部リンクはSEO対策で大切な要素ですが、少し耳慣れない言葉かもしれません。
中には、「内部リンクってそもそも何?」「外部リンクと何が違うの?」「SEOに効果的な内部リンクの使い方って?」そういった疑問を持っている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回はそういった方へ向けて、内部リンクとは何なのかや、内部リンクを最適化するポイントについて解説していきます。
この記事を読めば、内部リンクについての理解が深まり、検索結果で上位表示するための内部リンク施策を講じることができるでしょう。
内部リンクとは?外部リンクとの違い
内部リンクとは、WEBサイト内部のページから内部のページへ当てられたリンクのことを指します。
一方、外部リンクはWEBサイト外部のページから内部のページに当てらたリンクのことです。
つまり、内部リンクと外部リンクの違いは、リンク元がWEBサイト内部のページからなのか、WEBサイト外部のページからなのかという違いだといえます。
外部リンクと違って、内部リンクは自分でコントロールできる要素なので、施策を講じることで確実に効果を上げることができるでしょう。
外部リンクについて詳しく知りたい方は、以下のページで解説していますのでこちらを参考にしてください。
SEO対策に内部リンクが効果的な理由
SEO対策を行う上で、内部リンク施策は非常に重要です。
理由は主に2つで、内部リンクを繋ぐことでページがインデックスされやすくなることと、リンクを送られたページの検索順位が上がりやすくなるということです。
以下では、それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。
ページがインデックスされやすくなる
内部リンクを繋ぐことでWEBサイト内のページがインデックスされやすくなります。
なぜなら、検索エンジンのクローラー(ロボット)はリンクからリンクをたどってWEB上にあるページを探しているからです。
どこからもリンクをあてられていないページは、クローラーが見つけることができないので検索結果にインデックスされることはありません。
内部リンクを繋ぐことでクローラーが巡回する頻度が上がり、ページがインデックスされやすくなるのです。
意図したページをSEOで上げやすくなる
内部リンクがSEOに効果がある2つ目の理由として、意図したページをSEOで上げやすくなるということが挙げられます。
なぜなら、内部リンクも外部リンクと同じように、リンクをあてられたページは重要度が高いと検索エンジンに認識されるからです。
例えば、多くのサイトでは集客用の複数のページから、重要なページへのリンクをあてることで重要なページの上位表示化をしています。
内部リンクは検索エンジンに、「このサイトの重要なページはこれですよ」とアピールする要因にもなっているのです。
【SEO対策】内部リンクを最適化する8つのポイント
内部リンクを検索エンジンに最適化するポイントは、大きく分けて8つあります。
ここで紹介する8つのポイントは、どれも基本的な項目ですので押さえておかなければいけません。
あなたのWEBサイト内に内部リンクを適切に設置して、サイト全体の上位表示化を狙いましょう。
共通ナビゲーションからリンクする
サイト内の各ページに共通ナビゲーションを配置して、ページ内の各ページにリンクを送りましょう。
なぜなら、各ページから各ページへのリンクを送ることで、クローラーのサイト内の回遊性が高まるからです。
共通メニューには、具体的には以下のようなものがあります。
グローバルメニュー
フッターメニュー
サイドメニュー
共通メニューを適切に設置して、WEBサイト内のそれぞれのページを内部リンクで繋ぎましょう。
パンくずリストを設置する
パンくずリストとは、現在閲覧しているページがサイト内のどの位置にあるかを示すリンクのことです。
パンくずリストを設置することも、内部リンク施策では重要です。
なぜなら、パンくずリストによりWEBサイト内の構造が分かりやすくなり、クローラーがWEBサイト内を回遊しやすくなるからです。
また、ユーザーにとっても自分に関係のあるページを見つけやすくなるので、ユーザーの利便性が上がり結果的にSEO効果が高まります。
パンくずリストを設置して、クローラーにとってもユーザーにとっても分かりやすいサイトを目指しましょう。
関連するページへリンクを貼る
各ページにリンクを貼るときは、そのページの内容に関連するページにリンクを貼りましょう。
なぜなら、関連するページにリンクを貼ることで、ユーザーが望んでいる情報にたどりつきやすくなり利便性が向上するからです。
リンクはとにかくたくさん貼れば良いというわけではなく、ユーザーの利便性を一番に考えて貼らなければ意味がありません。
例えば、英語の勉強方法を説明したページに、ドッグフードの紹介ページへのリンクが張られていてもユーザーに何のメリットもありませんよね。
Googleはユーザーファーストのページを評価します。ユーザーの目線に立って関連するページへのリンクを貼りましょう。
Googleの基本理念については、以下のページをご覧ください。
重要なページに内部リンクを集める
WEBサイト内で核となる重要なページにリンクを集めるように、WEBサイトを設計しましょう。
なぜなら、外部リンクと同様に、内部リンクの数もそのページが重要であることを示す1つの指標になっているからです。
例えば、サイトのトップページを検索上位表示したい場合、サイト内の各ページからトップページへリンクをあてることで上位表示できます。
実際、筆者が担当した別のサイトは最初トップページは圏外でしたが、トップページへリンクしたページ数を増やすごとに順位が上がり、今では狙っているキーワードで1位を獲得しています。
検索結果で上位表示したい重要なページへリンクを集めるように設計して、サイト内のページを増やしていきましょう。
アンカーテキストにキーワードを含める
アンカーテキストとは、リンクを表すテキストのことです。
内部リンクを設置するときにリンクにアンカーテキストを設置しますが、その際はキーワードを含めるようにしましょう。
なぜなら、アンカーテキストの文字列も通常の文章と同様、検索エンジンにコンテンツの内容として評価されるからです。
具体的な施策として行う場合、アンカーテキストにキーワードを含むためには、上で説明した関連するページへのリンクでなければ難しいでしょう。
そのページが狙っているキーワードを含む関連ページへのリンクを貼ることで、アンカーテキストに自然にキーワードを含みましょう。
リンク先のURLを正規化する
内部リンクを繋ぐ際には、リンク先のURLを正規化しておきましょう。
正規URLとは検索エンジンに認識させたいURLのことですが、ページによってはURLが複数存在してしまっている場合があります。
URLが複数存在すると検索エンジンに別々のページとみなされてしまう可能性があるので、1つのURLに正規化しておかなければいけません。
URLを正規化するには、以下のポイントをチェックしましょう。
URL正規化のポイント
- パラメータが付いていないか
- wwwが付いているかいないか
- モバイル用URLが混在していないか
URLを正規化して正しいURLに検索エンジンの評価が集まるようにしましょう。
HTMLサイトマップを作る
HTMLサイトマップを作ることで、WEBサイト内のクローラーの回遊性を高めます。
HTMLサイトマップとは、サイト内のページへの内部リンクを記載しサイト構造を一覧表示するものです。
これによってクローラーがサイト内のページを見つけやすくなり、サイト全体がインデックスされやすく、また評価されやすくなります。
サイト内にHTMLサイトマップを設置して、クローラにWEBサイト内を回遊してもらえるようにしましょう。
サイトの専門性を高める
サイトの専門性を高まるというのは、簡単にいってしまえばサイトのジャンルを絞って特化させるということです。
内部リンクは、関連するページから関連するページに送ることで、検索エンジンからの評価が上がりやすくなることは既に説明しました。
例えば、WEBサイト内に英語学習に関連するページしかなければ、どのページからのリンクも関連したものになるので必然的に評価の上がりやすいリンクばかりになります。
サイトの専門性を高めた上で、内部リンクの施策を打っていくとより効果的だといえるでしょう。
サイトの専門性については、以下の記事で詳しく説明しているのでそちらを参考にしてください。
まとめ:SEO対策をするなら内部リンクは最適化しておこう
今回は、内部リンクとは何なのかや、内部リンクを最適化するポイントについて解説しました。
本記事で紹介した内部リンク最適化のポイントは、以下のとおりです。
内部リンク最適化のポイント
- 共通メニューからリンクする
- パンくずリストを設置する
- 関連するページへリンクを貼る
- 重要なページに内部リンクを集める
- アンカーテキストにキーワードを含める
- リンク先のURLを正規化する
- HTMLサイトマップを作る
- サイトの専門性を高める
この記事を参考にして、内部リンクについての理解を深め、検索結果で上位表示するための内部リンク施策を講じましょう。