今野 直倫 
Googleアナリティクスを利用していて、左側のメニューに「マイレポート」というレポートを見かけたことがあるかもしれません。
ただ、「そもそもマイレポートって何？」「マイレポートの設定方法が知りたい」そういった方も多いのではないでしょうか？
そこで今回はそういった方へ向けて、Googleアナリティクスのマイレポートについて詳しく解説していきます。
カスタムレポートとの違いや、すぐに使えるマイレポートのテンプレートなども紹介しているので合わせて参考にしてください。
Googleアナリティクスのマイレポートとは？
Googleアナリティクスのマイレポートとは、レポートを自分好みにカスタマイズできる機能です。
いくつかのウィジェット（レポートの部品）を組み合わせて、一つの大きなレポート画面を作成します。
例えば、以下のようなマイレポートを作成することが可能です。
自分が選んだレポートを一画面に集めることができるので、効率的なデータ確認に役立てることができます。
日常的に見ているレポートがあれば、マイレポートに集約しておくと便利でしょう。
カスタムレポートとの違い
カスタムレポートとは、指標とディメンションを組み合わせてオリジナルのレポートを作る機能です。
例えば、以下のようなレポートを作成することができます。
このように、デフォルトのレポートでは調べられないことを調べられるようにするのがカスタムレポートの役割です。
一方で、マイレポートは、レポートを一画面に集めて、効率よくデータを閲覧できるようにするのが役割です。
カスタムレポートについては以下の記事で詳しく解説していますので、こちらも合わせてご覧ください。
Googleアナリティクス・マイレポートの作成方法
ここでは、Googleアナリティクスでマイレポートを作成する方法を解説します。
以下の手順を参考にしながら、試しにマイレポートを作成してみましょう。
新しいマイレポートを追加する
まずは、新しいマイレポートを追加しましょう。
［Googleアナリティクスホーム］→［カスタム］→［マイレポート一覧］→［作成］と進んでください。
続いて、［空白のキャンバス］を選択、マイレポートの名前を入力して、［マイレポートを作成］をクリックします。
ウィジェットを配置する
新しいマイレポートを追加したら、マイレポートにウィジェット（レポートの部品）を追加していきます。
新しいマイレポートの追加が済むと、上の画面に遷移するので必要な項目を埋めていきます。
- ウィジェットの名前：任意の文字列（例：リピーター割合の推移）
- レポートのタイプ：いずれかを選択（例：標準・タイムライン）
- 次の指標の一定期間のデータをグラフで表示：指標を選択（例：ユーザー）
- 比較対象：指標を選択（例：新規ユーザー）
- レポートまたはURLのリンク：リンクするレポートを選択（例：オーディエンス / サマリー）
上記をすべて入力したら［保存］をクリックすると、マイレポートにウィジェットが追加されます。
この要領でマイレポートに必要なウィジェットを追加していってください。
マイレポートの表示を調整する
マイレポートにウィジェットを追加したら、最後にマイレポートの表示を調整します。
基本的な操作としては、ドラッグアンドドロップでウィジェットの位置を移動することができます。
また、画面右上の［マイレポートをカスタマイズ］をクリックすると、マイレポートのレイアウトを変更することもできます、
その他、ウィジェットごとに編集・削除を行うことも可能なので、こちらの機能も活用してください。
汎用性の高いマイレポートのおすすめテンプレート
ここまで、マイレポートの作成方法を解説しましたが、どんなレポートを作成すれば良いのかわからない方もいるでしょう。
そんなときは、汎用性の高いテンプレートを利用するのがおすすめです。
テンプレートはマイレポートの作成から、［ギャラリーからインポート］を選択することで利用できます。
公式ギャラリーでテンプレートを探す
公式ギャラリーを開くと、世界中のユーザーが利用しているマイレポートのテンプレートを探すことができます。
左メニューから様々な条件でテンプレートを探すことが可能です。
利用したいテンプレートが見つかったら、［インポート］をクリックしてテンプレートを利用しましょう。
様々なテンプレートが用意されているので、いろいろ試しながら自分にあったものを見つけてください。
Googleアナリティクスのマイレポート活用方法
マイレポートを作成したら、WEBサイトの改善に活用しなければ意味がありません。
ここでは、Googleアナリティクスのマイレポートを活用するためのポイントを紹介しておきます。
以下の3つのポイントを押さえて、マイレポートを最大限に活用しましょう。
指標の変化を一括確認
マイレポートを利用する利点は、指標の変化を一括で確認できるということです。
したがって、指標ごとの変化が一目でわかる「タイムライン（折れ線グラフ）」ウィジェットの利用をおすすめします。
指標が急上昇、もしくは急下降していることがすぐにわかるので、WEBサイトに起きる変化に迅速に対応することが可能です。
Googleのコアアップデートなども頻繁に行われているので、変化に気づくことはWEBサイト運営で非常に重要です。
マイレポートでチェックすべき指標
マイレポートに含んでおきたい、チェックすべき基本的な指標は以下の3つです。
- セッション：サイトへの純粋な訪問数。WEBサイト運営をする上で最も基本的な指標といえる。
- コンバージョン率：商品やサービスの成約率。最終的にはここを上げたいので、他の指標との相関関係を確認すべき。
- 参照元：流入元となる別サイトのページ。リファラスパムなどの可能性もあるので注意が必要。
これらの指標は定期的に確認して、WEBサイトの状態を把握するのに役立てると良いでしょう。
リファラスパムについては、詳しくは以下の記事で解説していますので、こちらも合わせてご覧ください。
チーム内での情報共有
Googleアナリティクスでマイレポートを作成したら、チーム内で共有すると良いでしょう。
マイレポートには、チーム内での情報共有を助ける以下の3つの機能があります。
- 共有：共有をオンにすることで誰でも見られるようにできます。
- メール：マイレポートをメールで送信します。定期的に送信する設定も可能です。
- エクスポート：PDF形式でエクスポートします。
複数人でWEBサイトを運営している場合は、情報を共有して会議などをスムーズに行えるようにしておきましょう。
まとめ：Googleアナリティクスでマイレポートを作成しよう
今回は、Googleアナリティクスのマイレポートについて概要や設定方法を解説しました。
本記事の要点は、以下のとおりです。
- マイレポートとは、いくつかのウィジェットを組み合わせて一つのレポートを作成する機能
- マイレポートは自分好みにカスタマイズできる他、豊富なテンプレートを利用することもできる
- マイレポートには共有機能があるので、チームでの情報共有に活用することができる
この記事を参考にして、マイレポートについての理解を深め、WEBサイトの効率的なデータ解析に役立ててみてください。
また、データを解析するだけでなく、改善に役立てることが重要です。Webサイトの改善方法については、下記の記事を参考にしてください。