SEO対策を行っている方は、「ロングテールキーワード」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
しかし、「そもそもロングテールキーワードって何?」「ロングテールキーワードのSEO的なメリットって?」そういった疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回はそういった方へ向けて、ロングテールキーワードの意味から、具体的な活用方法まで詳しく解説していきます。
この記事を読んで、ロングテールキーワードについての理解を深め、SEO対策に活用してください。
ロングテールキーワードとは?【具体例】
ロングテールキーワードとは、基本的に複数単語で構成されたキーワードのことです。
SEO対策を行う上では、このロイングテールキーワードをうまく活用することがカギとなります。
以下、ロングテールキーワードについて概要を把握しておきましょう。
ロングテールキーワードの具体例
ロングテールキーワードの具体例としては、以下のようなキーワードが挙げられます。
- 英語 勉強
- 英語 勉強 方法
- 英語 勉強 方法 おすすめ
複数のキーワードからなるロングテールキーワードは、よりユーザーニーズが具体的になるという特徴があります。
上の例でいうと、「英語 勉強」だとニーズが大雑把ですが、「英語 勉強 方法 おすすめ」では「おすすめの勉強方法を知りたい」とかなり具体的です。
ビッグキーワードとスモールキーワード
ビッグキーワードとは、検索ボリュームの大きなキーワードのことを指します。
通常、一単語で構成されるキーワードを指すことが多いですが、必ずしも一単語ではありません。
以下のようなキーワードがビッグキーワードの例です。
- 英語
- 英語学習
- 英語アプリ
一方のスモールキーワードとは、検索ボリュームの小さなキーワードのことを指します。
通常、ロングテールキーワードと同義で扱われることも多いですが、必ずしも複数単語である必要はありません。
以下のようなキーワードがスモールキーワードの例です。
- 英語 勉強
- 英語学習 方法
- 英語コミュニケーション学科
ここでの検索ボリュームの大きい・小さいは、あくまで他のキーワードとの相対的な関係によって決まります。
「検索ボリュームが1,000以上であればビッグキーワード」のような絶対的な基準はありません。
ロングテールキーワードのメリット
ロングテールキーワードを利用することは、SEO対策を行う上で大きなメリットがあります。
ロングテールキーワードの主なメリットは、以下の3つです。
上位表示の可能性が高い
ロングテールキーワードを狙ったコンテンツは、上位表示の可能性が高くなります。
なぜなら、キーワードが具体的になるほど競合が減り、強い競合ページも少なくなるからです。
例えば、ロングテールキーワードでは、個人ブログなどのページも上位表示され流傾向があります。
Webサイトの立ち上げ初期には、ロングテールキーワードを狙っていくのも一つの戦略です。
ユーザーニーズを捉えやすい
ロングテールキーワードを基に作成したコンテンツは、ユーザーニーズを捉えやすくなります。
なぜなら、複合キーワードではテーマが具体的になり、ターゲット層が絞られるからです。
例えば、「英語 勉強 おすすめ」のキーワードでは、「おすすめの英語勉強方法を知りたい」というユーザーニーズが読み取れます。
ユーザーニーズを捉えたコンテンツは、利便性が高くGoogleの評価も高くなる傾向があります。
コンバージョンに繋がりやすい
コンバージョンに繋がりやすいというのも、ロングテールキーワードの特徴です。
テーマが具体的なので、ターゲット層と自社商品・サービスのマッチ度が高くなります。
例えば、上の例でいうとユーザーは勉強方法を知りたいため、英語学習教材等のコンバージョンに結びつけやすいでしょう。
商品のコンバージョンを高めたいのであれば、ロングテールキーワードは必ず利用したいです。
ロングテールキーワードのデメリット
メリットの多いロングテールキーワードですが、確かにデメリットがないわけではありません。
デメリットも踏まえた上で活用することで、効果的なSEO対策を行うことができるでしょう。
検索ボリュームが少ない
ロングテールキーワードの唯一といっても良いデメリットは、検索ボリュームが少ないことです。
いくつかの単語からなる複合キーワードは、テーマが具体的になる反面、検索する人も絞られます。
例えば、「英語 勉強方法 社会人」というキーワードは、社会人のユーザーしか検索しません。
対策としては、ロングテールキーワードだけでなく、ビッグキーワードを基にしたコンテンツも作っていくことが挙げられます。
ビッグキーワードで集客したユーザーを、ロングテールキーワードのコンテンツに流すという考え方です。
これによって両者のメリットを生かしながら、デメリットを最小限に抑えることができるでしょう。
ロングテールキーワードの調べ方・選び方
ロングテールキーワードへの理解が深まったところで、具体的な選定方法を紹介します。
ここまでで解説したように、ロングテールキーワードを利用するメリットがは大きいです。
以下の手順を参考に、適切な形でロングテールキーワードを選定しましょう。
WEBサイトの目的を定義する
キーワード選定に入る前に、WEBサイトの目的を具体的に定義しておきます。
これは、コンテンツの出口を明確にするためです。
例えば、英語学習教材を販売している場合は、「商品の購入」がWEBサイトの目的となるでしょう。
行っている事業やターゲット(toB、toC等)によっても異なるので、各自で適切な目的を定めましょう。
目的に繋がるキーワードを書き出す
続いて、定義した目的に繋がるキーワードを、できる限り多く書き出します。
この時点ではコンテンツ作成などの工程は考えず、とにかくキーワード候補を洗い出しましょう。
上記の英語学習教材の例でいえば、以下のようなキーワードが想定されます。
- 英語 勉強 初心者
- 英語 勉強アプリ
- 英語 勉強 社会人
- 英語 勉強法 大学受験
- 英語 勉強サイト
- 英語の勉強の仕方がわからない
- 英語 勉強法 高校生
- 英語 勉強 中学生
- 英語 勉強本
- 英語 勉強 独学
この時点では商品・サービス内容に合わないキーワードもありますが、問題ありません。
関連キーワードを調べる
先ほど洗い出したキーワードから、さらに関連キーワードを調べて書き出します。
この工程によって、さらに具体的なキーワードに絞流ことが可能です。
例えば、「英語 勉強 社会人」には、以下のような関連キーワードが存在します。
- 英語 勉強 社会人 参考書
- 社会人 英語 勉強 ゼロから
- 英語 勉強 社会人 アプリ
- 英語 勉強 何から 社会人
- 英語 勉強 社会人 初心者
- 英語 勉強 社会人 単語
- 英語 話せるようになりたい 社会人
- 英語 勉強法 社会人 独学
- 社会人 英語 勉強 一から
このようにして関連キーワードから、さらに関連キーワードを広げていき、キーワード候補を可能な限り洗い出しておきます。
実際にコンテンツにするかは別として、候補が多いと選択肢が広がるので有効な手段です。
検索ボリューム・競合性を調べる
最後に検索ボリューム・競合性を調べてコストパフォーマンスの高いキーワードを選出します。
ここでいうコストパフォーマンスが高いキーワードとは、競合性が低く・検索ボリュームが大きいキーワードです。
例えば、上で挙げたキーワードの競合性と検索ボリュームは以下のとおりです。
この中でいうと、「英語 勉強 何 から 社会 人」などのキーワードは狙い目かもしれません。
キーワード選定の方法については以下の記事でも解説していますので、合わせてご覧ください。
まとめ:ロングテールキーワードでSEO効果を高めよう
今回は、ロングテールキーワードの意味から、具体的な活用方法まで詳しく解説しました。
本記事の要点は、以下のとおりです。
- ロングテールキーワードとは、複数の単語からなる検索ボリュームの小さいキーワード
- ロングテールキーワードには、コンバージョンに結びつきやすい等のメリットがある
- ロングテールキーワードをうまく活用するには、適切なキーワード選定が必要
この記事を参考にして、ロングテールキーワードについての理解を深め、SEO対策に活用してください。