SEO対策が反映されるまでには、ある程度の時間がかかります。
ただ、「SEO対策が反映されるまでの具体的な時間を知りたい」「どうやったら、検索結果にページが早く反映されるの?」そういった疑問を持っている方も多いでしょう。
この記事では、Google公式の情報や、具体例を基にSEO対策が反映されるまでの時間について詳しく解説します。
SEO対策が反映されるまでの時間と、早く反映するためのポイントを知って、Webサイト運営に活かしてください。
SEO対策が検索結果に反映されるまでの時間
SEO対策が反映されるまでの明確な時間は、私たちが知り得ることはできません。検索エンジンのアルゴリズムを組んでいるGoogleですら分からないのです。
新しいページが公開されてから Google によるクロールが行われ、さらにインデックスに登録されるまでには、しばらく時間がかかります。インデックス登録が完了するまでにかかる時間は、一般的に合計で 1 日から数週間と、さまざまな要因によって変動します。
Google 検索で自分のページが見つからない場合 – Search Console ヘルプ
こちら、ページが検索結果にインデックスされるまでの時間について言及したものです。インデックスまでの時間が不明確であれば、当然、検索上位に反映されるまでの時間も分からないということになります。
反映時間の具体例
反映時間の参考として、私が運営に携わっているWebサイトの具体例を挙げます。
下記は、運営開始から約半年ほどのWebサイトに、ページを新規追加してからインデックスされるまでの時間です。
2021年1月4日に公開しましたが、約10日後の1月13日には検索結果に表示が計測されています。
その後、表示回数・クリック数・順位ともに上がっていき、2ヶ月後の3月4日には10位圏内にランクインしています。
あくまで一例ですが、運営開始から約半年ほどのWebサイトでも10日でインデックスされ、2ヶ月で10位圏内に入る可能性があるという好例でしょう。
Googleにインデックスされるまでの流れ
GoogleにWebページがインデックスされるまでには、下記のステップがあります。
- クローラーがWebページを見つける
- Webページの情報を収集し持ち帰る
- 情報をもとに検索結果にページを反映する
つまり、SEO対策の結果が反映されるためには、クローラーにWebページを見つけてもらわなければいけません。
クローラーはリンクをたどってWeb上を巡回するため、リンクのあてられていないページはインデックスされるまでの時間が長くなります。
したがって、運営歴の長いWebサイトよりも、立ち上げたばかりのWebサイトのほうが、インデックスされるのが遅いと考えられるのです。
変更内容に依存する
Webサイトの運営歴だけでなく、行ったSEO対策の内容にも依存するとされています。
Googleのサーチ・アドボケイトであるジョン・ミューラー氏は、下記の動画で検索結果へのSEO対策の反映時間について語っています。
変更がすべて行われて落ち着き、考慮するまでに少し時間のかかるアルゴリズムもある。たとえば、サイト全体に変更を加えればより長い時間がかかるだろう。再インデックスや再処理などのすべてが完了するには、2〜3ヶ月かかるかもしれない。
一方、titleタグの変更など個別ページへの変更であれば、2〜3日で反映されるだろう。したがって、この変更であれば1週間後、2週間後には検索結果に反映される、という明確なラインは設られない。
このように、SEO対策の検索結果への反映時間は、明確には定義できません。
SEO対策が反映されるまでの時間が長い原因
SEO対策が反映されるまでの時間は明言できませんが、長くなってしまう原因はいくつか挙げられます。原因は大きく、「そもそもインデックスされていない」「インデックスされているが、検索上位に上がっていない」の2つに分けられるでしょう。
SEO対策がなかなか反映されず悩んでいる方は、まずは以下で上げるポイントを確認してみてください。
まずは「site:」で検索してみる
ページを新規追加した場合、まずは本当にインデックスされているのかどうかを確認しましょう。Webサイト内のページは、「site:ドメイン」で検索できます。
たとえば、弊サイトであれば「site:https://more-field.co.jp/web/ 〇〇」と検索します。ご自身の運営されているWebサイトのドメインを入力してください。
クローラーが巡回しに来ていない
検索結果に反映されていない(インデックスされていない)場合は、そもそもクローラーが巡回しに来ていないかもしれません。
クローラーは、Web上のリンクをたどってWebサイトを見つけます。したがって、立ち上げたばかりのWebサイト等には、クローラーがたどり着きにくいのです。
競合のWebサイト・ページが強い
インデックスはされているが、上位表示されないという場合は、競合のWebサイト・ページが強い可能性があります。
いくら自社のページが優れていても、競合ページが強ければ上位表示は難しいです。SEO対策を行う前に、まずは、競合調査を入念に行いましょう。
SEO対策が反映されるまでの時間を早めるコツ
SEO対策が反映されるまでに時間がかかる場合、何かしらの原因があります。原因が分かれば、あとは、その原因を改善するだけです。ただ、具体的な改善方法が分からないという方も多いでしょう。
以下に、SEO対策が反映されるまでの時間を早めるコツを5つまとめました。まずは、ここから始めてみてください。
XMLサイトマップを送信する
XMLサイトマップとは、検索エンジンへにWebサイトの構造を伝えるためのファイルです。検索エンジンにWebサイトの構造を直接伝えられるため、インデックスを促進することができるのです。
とくに立ち上げたばかりのWebサイトなど、被リンクの少ない状況では有効でしょう。損をすることはないので、この機会に作成・送信しておきましょう。
被リンクを獲得する
被リンクとは、外部のWebサイトから自身のWebサイトへ向けられたリンクのことです。リンクが増えれば、クローラーが巡回しやすくなるので、結果としてSEO対策が反映されるまでの時間が早まるでしょう。
ただし、被リンクを買うなどの対策は、Googleペナルティの対象となるため避けてください。あくまで自然発生的な被リンクでなければ、かえって逆効果となります。
SNSアカウントを運営する
SNSは上のページでは、クローラーの巡回を制限する設定がなされているため、SEOに直接的に好影響というわけではありません。
しかし、SNSで拡散されたページは、ユーザーが閲覧し、自身のWebサイトからリンクを送る可能性が高まります。多くの人の目に触れることは被リンク獲得の機会を増やすことにつながるので、SNSの運用は反映時間を早めるのに効果的です。
noindexにしない
noindexとは、ページを検索結果にインデックスしないようにするための設定です。通常、インデックスしてほしくないページに意図的に設定しますが、CMS上の設定などを誤っている場合に注意が必要です。
noindexの設定方法は以下の記事で解説しています。こちらを参考に、誤って設定しないようにしましょう。
canonicalタグを正しく使う
canonicalタグとは、検索エンジンにページの正しいURLを伝えるためのHTMLタグです。「wwwの有り/無し」「index.htmlの有り/無し」「末尾のスラッシュの有り/無し」などで、1つのページが複数のURLを持っている場合に、正規のURLを伝えます。
ただし、誤って設定すると、設定したページが重複ページとみなされてインデックスされなくなってしまう可能性があります。注意しましょう。
インデックス後に検索結果に出なくなったら
ページを新規作成してインデックスされたのに、その後、検索結果から消えてしまうことがあります。Googleのジョン・ミューラー氏は動画で、インデックスには下記の2種類があると語っています。
- ファストトラックインデックス:最初のインデックス。
- プライマリインデックス:通常のインデックス。
通常は、ファストトラックインデックスから、プライマリインデックスにスムーズに移行するそうです。しかし、この2つのインデックスの間が空くと、一時的にインデックスから消えた状態になると語られています。
ページに何か問題があるということではないので、焦らずに様子を見ましょう。
SEO対策が反映されるまでには時間がかかる!
SEO対策が反映されるまでには、ある程度の時間がかかります。また、かかる時間は、Webサイトの状況や変更内容などによって、まちまちです。
いずれにしてもSEO対策は長期戦になるため、反映されるまでの時間に一喜一憂せず、地道にPDCAを回すことが重要です。今回紹介したポイントを押さえたら、コンテンツの質に注力するのが堅実でしょう。
Googleの理念に基づいた本質的なSEO対策については、以下の記事で解説しています。こちらも合わせて参考にしてください。