マーケティングにブログを取り入れようと考える企業も増えてきています。
ただ、「ブログライティングのコツって何なんだろう?」「書きたいことを書いてはいけないの?」そういった疑問を抱えている担当者の方も多いのではないでしょうか。
今回は、ブログライティングのコツを解説していきます。
ブログで書きたいことを書いてはいけない理由から、丁寧に解説していきますので参考にしてください。
ブログで書きたいことを書いてはいけない理由
ブログで書きたいことを書いてはいけないのは、自分が書きたいことと、ユーザーが読みたいものは違うからです。マーケティングでは、ユーザーの立場で考えることが重要といえます。
以下では、ブログで書きたいことを書いてはいけない理由を、さらに詳しく見ていきましょう。
個人的なブログならOK
個人的な趣味のブログであれば、書きたいことを書くのは問題ありません。好きなことを好きなように書いてください。
ただ、この記事で想定しているのは、企業ブログで少なからず集客に役立てたいと思っている人です。
企業ブログで書きたいことを書いている例も少なくありません。しかし、結果を出したいのであれば、書きたいことを書くだけでは駄目です。
企業ブログには目的がある
趣味ブログと違って、企業ブログには目的があります。企業の目的とは、主に認知の拡大、商品・サービスの宣伝です。
具体的な目的は企業によって異なりますが、何らかの目的を持ってブログを運営することは間違いありません。
何となくブログが流行っているから、他の企業もやっているから、という感覚では時間が無駄になってしまいます。
まずはブログ運営の目的を明確にし、目的に沿ったブログを書くようにしましょう。
目的を果たすにはコツが必要
ブログの目的を果たすには、コツが必要です。ただ記事を書くだけでは、企業の成長には貢献してくれません。
ブログライティングのコツとは、端的にいえばマーケティング的な視点のことです。集客をした上で、ブログの目的にユーザーを誘導する必要があります。
集客をするためにはユーザー目線に立つ必要がありますが、これが意外と簡単ではありません。
「私はできている!」と思っている人も、一度この記事に目を通して、改めて確認してみてください。
ブログライティングのコツ。初心者が抑えるべき基本
ブログライティングのコツとは、マーケティング視点で記事を作成することです。しかし、マーケティングは奥が深く、一朝一夕で身に付けられるものではありません。
これからブログを始めるという担当者の方は、最低限ここでお伝えすることを意識してライティングを始めましょう。
キーワードを決める
ブログライティングは、キーワードを決めることから始まります。なぜなら、ユーザーは検索エンジンにキーワードを打ち込んだ結果として、ブログを訪問するからです。
細かいことは気にしなくて良いので、まずは1つキーワードを決めてください。例えば、ジャンルによって以下のようなキーワードが挙げられます。
- 英語教材:英語学習 方法
- 化粧品:化粧水 40代 おすすめ
- コーヒー:コーヒー 淹れ方
まずは、キーワードを決めて、そのキーワードに沿って記事を書きましょう。キーワード選定の方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
検索ユーザーを想像する
キーワードを決めたら、そのキーワードを使用するのはどんなユーザーなのかを想像します。
キーワードによって検索するユーザーはある程度絞られるたことが多いです。その結果、どんな流れで記事を書けば良いのかも固まってきます。
例えば、「英語 社会人 勉強」なら「英語を学び直したい社会人」がユーザーとして想定できるでしょう。
実際は、さらに詳しく性別・年齢・置かれている状況などを仮定していきます。その方法については、以下の記事を参考にしてください。
文中にキーワードを含める
ブログの書き方の基本として、文中にキーワードを含めることが挙げられます。
なぜなら、検索エンジンはページの内容をテキストベースで判断しているからです。
基本中の基本ですが、意外と意識できていない人は多いです。もちろん、不自然にキーワードを含める必要はありませんが、含められる部分では含めるに越したことはありません。
記事へのキーワードの含め方については、以下の記事でも詳しく解説しています。合わせて参考にしてください。
ユーザーが読みたいことを書く
ブログライティングでは、自分が書きたいことではなく、ユーザーが読みたいことを書かなければいけません。
なぜなら、Googleはユーザーが求めている記事を検索結果の上位に表示するからです。
例えば、ある会社の一社員のただの日記は誰も求めていません。そういった独りよがりの記事を書いていては、ブログ運営は失敗してしまいます。
ユーザーの役に立ったり、悩みを解決したりする記事を意識して書くようにしましょう。
ブログの目的に繋げる
ブログにアクセスを集めたとしても、ブログの目的につながらなければ集客した意味がありません。
ブログの目的にもよりますが、中には難易度が高い場合もあります。例えば、ブログの目的が高額商品の購入であれば、かなり難易度は高いです。
ただし、キーワードの選び方やライティングテクニックによっては、全く不可能というわけでもありません。
まずは、記事の中で自社の良さを打ち出していく、商品・サービスへのリンクを掲載するなどから始めてみましょう。
読まれるブログを書くための3つのライティング手法
ブログをせっかく書くのであれば、読まれるブログを書きたいものです。また、しっかり読まれるブログは、企業の目的にも貢献してくれる可能性が高くなります。
以下では、読まれるブログを書くための3つのライティング手法を解説します。ぜひ参考にして、ブログライティングに取り入れてください。
ファーストビューを意識する
ファーストビューとは、ページを開いたときに目に入る部分のことです。このファーストビューの良し悪しで、記事を読んでもらえるかどうかが決まります。
例えば、ファーストビューでキーワードに対する答えが書かれていれば、ユーザーは理由や具体的な内容を知りたいと思い読み進めるでしょう。
一方で、キーワードと関係のないことが書かれていれば、ユーザーは他のページを探しに行ってしまいます。
ファーストビューは、ブログライティングでも特に重要なポイントです。ユーザー目線を意識したライティングを心がけましょう。
PREP法・SDS法を取り入れる
文章を書き慣れていない人が陥りがちなのが、内容が伝わらない文章を書いてしまうということです。
綺麗な文章を書ける必要は全くありません。ユーザーが内容を把握できるように、伝える文章を書くことが重要です。
文章を書き慣れていない人は、PREP法かSDS法を取り入れるのが良いでしょう。
【PREP法】
- P:結論
- R:理由
- E:具体例
- P:結論
【SDS法】
- S:概要
- D:詳細
- S:概要
分かりづらい文章を書いているという自覚のある方は、まずは方に沿って文章を組み立ててみてください。
ベネフィットを提示する
集客したユーザーをブログの目的に繋げるためには、ベネフィットを提示することが重要です。
ユーザーは、メリットではなくベネフィットで商品・サービスの良し悪しを判断しています。
メリットとベネフィットの違いは、以下のとおりです。
メリット | ベネフィット |
---|---|
商品・サービスの良い点 | 商品・サービスで実現できる未来 |
例えば、洗剤を販売したいのであれば、伝えるべきは含有成分でなく、手軽に汚れが落ちることで家事の手間がなくなるという未来です。
ベネフィットを伝える、ということを意識するだけで、商品・サービスの魅力は伝わりやすくなるはずです。
まとめ:ライティングのコツを活かしてブログを書こう
今回は、ブログライティングのコツについて解説しました。
本記事の要点は、以下のとおりです。
- 企業ブログでは書きたいことを書いていては成果は出ない
- ユーザー目線を意識して、ユーザーが求めていることを書く
- 読まれる、伝わる文章を書くことでブログの目的も果たせる
今やほとんどの企業が自社でブログを運営し、企業のブランディング・商品の宣伝に役立てています。
まだ、自社でブログを持っていないという企業は、まずはブログを立ち上げるところから始めましょう。