いつの間にかWordPressサイト内のリンクが切れていた、という経験はありませんか?
この記事はWEBサイト内のリンク切れを自動的にチェックしてくれるWordPressのプラグイン「Broken Link Checker」について解説しています。
WEBサイト内のリンク切れを放置していると、検索エンジンの評価が下がる可能性があります。
そして何より、サイト訪問者の利便性が損なわれます。
サイト訪問者にリピートして訪問してもらうためには、記事の情報が有益なのはもちろんのこと、リンク切れがないなどの細かい配慮をしっかりしておかなければなりません。
今回ご紹介するBroken Link Checkerは、自動的にリンク切れを報告してくれるだけではなく、管理画面から一括してリンク切れの対処ができるとても便利なプラグインです。
WordPressでWEBサイトを運用するなら必ず入れておきたいプラグインの一つですので、この記事でしっかりと使い方を確認しましょう!
プラグインのインストールや設定の更新前には念のためバックアップをとるようにしましょう!
→BackWPup を利用して自動的にバックアップを取る方法
Broken Link Checkerの概要
WordPressで構築されているWEBサイト内のリンク切れを自動的にチェックして、さらにメールで通知までしてくれるとても便利なWordPressのプラグインです。
Broken Link Checker のポイントは以下の3点です。
- リンクを自動的に定期的にチェックすることができる
- リンク切れのテキストを自動的に装飾(取り消し線など)することができる
- 管理画面からリンク切れの修正ができる
このようにBroken Link Checker は、WEBサイトの運用に役立つ有用なツールです。
Broken Link Checkerのインストール方法
まずはBroken Link Checkerをインストール方法を確認しましょう。
WordPressの管理画面を開いたら、右側のメニューから「プラグイン」にカーソルを合わせ「新規追加」をクリックします。
右側の“プラグインの追加”と表示されている入力フォームに「Broken Link Checker」と入力します。
Broken Link Checkerが表示されたら「今すぐインストール」をクリックします。
インストールが完了したら「有効化」をクリックします。
プラグイン一覧にBroken Link Checkerが表示されていればインストールは完了です!
Broken Link Checkerの設定方法
次に、Broken Link Checkerの初期設定をしていきましょう!
Broken Link Checkerは基本的にデフォルトのままでも問題ありませんが、各サイトに合わせて設定を変更できる機能があるのでご紹介します。
プラグイン一覧からBroken Link Checkerの下にある「設定」をクリックします。
一般設定
こちらがBroken Link Checkerの一般設定の画面です。
ステータス
Broken Link Checkerをインストールしてすぐは画像のように「リンクエラーはありません」と表示されているはずです。
後ほど使い方のところでご紹介しますが、リンクエラーがある場合の表示をここにも載せておきます。
サイト内にリンク切れがあった場合には、このように「〇個のリンクエラーを発見しました」と表示されます。
「xx個のリンクエラーを発見しました」の部分をクリックするとリンク切れになっているURLが一つずつ表示されます。
各リンクをチェックするタイミング
デフォルトでは72時間おきにチェックするように設定されています。
このままでよい場合は変更しなくても大丈夫です。1時間単位で設定することができます。
メールによる通知設定
メールで通知を受け取りたい場合はチェックを入れましょう。
“投稿内のリンクエラーについて作成者へメール通知を送る”というのは、複数人でWordPressを運用している場合に、その記事の作成者にメールを送ることができる設定です。
通知メールアドレス
通知メールの受信を、WordPressの一般設定で入力したメールアドレスにする場合は空欄にしてください。
それ以外のメールアドレスを指定したい場合は、そのメールアドレスを入力しましょう。
通常は空欄のままで大丈夫です。管理者用のメールアドレス宛にメールが届きます。
一般設定についてはこちらの記事を参考にしてください。
→ WordPressの一般設定の方法を解説【初期設定編】
リンクの調整:リンクエラーにカスタム CSS を適用する
リンクエラーにカスタム CSS を適用するにチェックを入れると、Broken Link Checkerがリンク切れを発見した時に、テキストリンクを装飾してくれます。
デフォルトではテキストリンクに打消し線が設定されていますが、CSSで独自の装飾を設定することもできます。
「CSSを編集」をクリックするとCSSを入力できるフォームがあるので、CSSの知識があり、オリジナルの設定をしたい場合はここに記述してください。
リンクの調整:削除したリンクにカスタム CSS を適用する
「削除したリンクにカスタム CSS を適用する」にも必要に応じてチェックを入れましょう。
こちらはリンク切れのURLをBroken Link Checkerで削除した場合のリンクを装飾できます。
デフォルトではテキストリンクに打消し線が設定されています。
リンクの調整:検索エンジンにリンクエラーをたどらせない (nofollow 属性をつける)
「検索エンジンにリンクエラーをたどらせない」という部分にチェックを入れましょう。
ここにチェックが入っていると検索エンジンがリンク先をたどらなくなります。
これは検索エンジンの評価を落とさないために必要な設定です。
提案:リンク切れに代わるものを提案する
通常ここはチェック不要です。
リンク切れは、リンクを修正するかリンクを削除するなどの対応をすればよいため、特別提案を受ける必要はありません。
警告:不確実または軽微な問題を「リンクエラー」ではなく「警告」として表示
ここにチェックを入れましょう。
警告は、一時的にアクセスができなかったり、誤検出の場合に報告されるものです。
リンク切れはすぐにリンクの再設定やリンクの解除などの対策が必要なことから、分けて管理することをお勧めします。
次は「含まれるリンクを探す」という項目の設定に入ります。
含まれるリンクを探す
こちらが設定項目です。
含まれるリンクを探す
ここではBroken Link Checkerでチェックする“コンテンツ”を指定できます。
デフォルトでチェックがついている「コメント」「固定ページ」「投稿」の3つにチェックを入れておけば大丈夫です。
投稿のステータス
ここではBroken Link Checkerでチェックする“投稿の状態”を指定できます。
基本的には「公開済み」にチェックを入れておけば大丈夫です。
- 予約や下書きなども多用するようであれば、そこにもチェックを入れるとよいでしょう。
次は「チェックするリンクの種類」という項目の設定に入ります。
チェックするリンクの種類
こちらが設定項目です。
リンクの種類
Broken Link Checkerでチェックする“リンクの種類”を指定できます。
デフォルトでチェックされている「HTMLリンク」「HTML画像」「埋め込まれたYouTubeの動画」の3つにチェックを入れておけば大丈夫です。
もしチェックリストにある他の動画サービスも利用するようでしたらチェックをいれましょう。
除外リスト
Broken Link Checkerのチェックから除外したいURLがあれば、入力フォームに記入してください。
指定するURLが2つ以上ある場合は、改行して入力してください。
次は「プロトコル&API」という項目の設定に入ります。
プロトコル&API
通信の仕組みをいい、APIとはサービスを便利に利用することができる機能をいいます。
プロトコル&APIの設定は「リンクのチェック手段」のひとつだけです。
リンクのチェック手段
ここでは「基本的はHTTP」「YouTube API」の2つにチェックをいれておけば大丈夫です。
“MediaFire”はファイル共有サービスです。もしこちらを利用するようであればチェックを入れるとよいでしょう。
“RapidShare”も同じくファイル共有サービスですが、こちらはすでにサービスが終了しているためチェック不要です。
最後に、「高度な設定」についても確認しておきましょう!
高度な設定
「高度な設定」をクリックします
こちらが「高度な設定」の設定項目です。
タイムアウト
デフォルトで30秒に設定されていますが、そのままで大丈夫です。
これはリンクの読み込みが設定した時間をこえた場合、そのリンクをエラーにするものです。
リンクモニター
デフォルトでは2つともチェックが入っていますが、「バックグラウンドで1時間ごとに実行する」のチェックは外しましょう。
ダッシュボードのウィジェットを表示
「編集者以上」にチェックを入れておきましょう。
WordPress管理画面のダッシュボードに、Broken Link Checkerの報告内容を表示させることができます。
リンクに表示する操作
デフォルトで「URLを編集」「リンク解除」「リンクエラー」「無視」「再確認」の5つにチェックが入っているのですが、そのままで大丈夫です。
これはリンクエラーの確認画面で、リンクエラーのURLにカーソルを合わせると表示される項目です。
最大実行時間
デフォルトで420秒に設定されていますが、そのままで大丈夫です。
もし大量のリンクを設定して最大実行時間を超えてしまう場合は時間を延ばしてください。
サーバー負荷の制限
デフォルトでは8.00に設定されています。
右の“現在の負荷”が頻繁にその数字を超えるようであれば、“現在の負荷”より+1~2程度上げた数値にしましょう。
リソース使用率の目標値
デフォルトで25%に設定されていますが、そのままで大丈夫です。
ログの保存
「ログを取る」にチェックは不要です。
特別ログを取る必要はありません。
ログファイルの場所
「デフォルト」で大丈夫です。
これは前項の「ログの取る」にチェックを入れている場合に、そのログファイルを保存する場所を指定します。
再確認
「すべてのページを再確認」をクリックすると、すぐにBroken Link CheckerがWEBサイト内のURLをチェックします。
最後に「変更を保存」をクリックして設定は完了です。
Broken Link Checkerの使い方
Broken Link Checkerの “ダッシュボードのウィジェットを表示”を「編集者以上」にチェックしていれば、WordPress管理画面のダッシュボートにBroken Link Checkerのウィジェットが表示されているはずです。
リンク切れがあった場合、このウィジェットに「〇個のリンクエラーを発見しました」と表示されるので、そのリンクテキストをクリックします。
「ステータス」にリンクエラーの原因が表示されます。
ここでは“サーバーが見つかりません”と表示されています。URLを見ると“com”ではなく”dom”と間違ってリンクされていることがわかります。
これを参考にリンクの修正を行います。
URLにカーソルを合わせると操作できる項目が表示されますので、「URLを編集」をクリックします。
“URL”に正しいURLを入力して「更新」をクリックします。
ステータスは“未チェック”になっています。
右側のメニューから「設定」にカーソルを合わせ、「リンクチェッカー」をクリックします。
高度な設定より、「すべてのページを再確認」をクリックします。
ページが切り替わり“リンクエラーはありません”と表示されればOKです!
まとめ
Broken Link Checkerは、WEBサイト内のリンク切れを自動的にチェックしてくれるだけではなく、管理画面からリンク切れの修正ができるとても便利なプラグインです。
このプラグインのポイントは以下の3点です。
- リンクを自動的に定期的にチェックすることができる
- リンク切れのテキストを自動的に装飾(取り消し線など)することができる
- 管理画面からリンク切れの修正することができる
WEBサイト内のリンク切れを放置していると、検索エンジンの評価が下がる可能性があります。
そして何より、サイト訪問者の利便性が損なわれます。サイトの信頼をも落としかねません。
サイトのメンテナンスはSEO対策としても重要です。
Broken Link Checkerを活用してみて下さい!
こちらの記事でおすすめプラグインを紹介しているので参考にしてください!
→ WordPressでサイト運営するなら必ず入れておくべき”おすすめ”プラグイン
知識ゼロから学べるWordPress入門
WordPress初学者向けに
解説記事を無料公開しています!
「WordPress解説(入門編)」