この記事ではWordPressでWEBサイトを運営するために必要な”サーバー”について記載しています。
サーバーとはネットワークを通して利用者に情報やサービスを“供給”するコンピューターをいいます。
簡単に言うと「WordPressや記事のデータを入れる箱」です。
これだけではイメージができないと思うので、この記事でしっかりとサーバーについて知識を身につけましょう!
サーバーとは何か?
前述のとおり、サーバーとはネットワークを通して利用者に情報やサービスを“供給”するコンピューターをいいます。
サーバーには“何かを共有する装置”という意味合いがあり、たとえば水を共有してくれるウォーターサーバーや、“ビールを供給してくるビールサーバーといった言葉が使われています。
このサーバーというコンピューターにWordPressで作成したサイトを保存することで、インターネットを通して世界中の人にあなたが作成したWordPressサイトを見てもらうことができるのです。
なお、サーバーにはメールを送受信するための「メールサーバー」や、複数人でファイルを共有するための「ファイルサーバー」など様々な種類があります。
以下では、WordPressを利用するために必要なWEBサーバーについて詳しく解説します。
WordPressを公開するために必要なWEBサーバー
WEBサーバーはインターネットを通して、利用者が要求した情報を送ってくれるサーバーをいいます。
サーバーの利用者を「クライアント」といい、このようなシステムをクライアントサーバーシステムといったりします。
サーバーについて調べているとこの言葉をよく目にすると思うので、ここで触れておきました。
では、実際にどのように情報が送られているのか見てみましょう。
まず全体像についてです。
インターネットにつながっているのは以下の3者です。
- ①WordPressサイトの管理者
- ②WEBサーバー(コンピューター)
- ③WEBサイトから情報を必要としている利用者
管理者は、制作した”WEBサイトA”と”WEBサイトB”をWEBサーバーに送り保存します。
利用者はWEBサーバーに対して“WEBサイトAが見たい”という要求をします。
するとWEBサーバーはWEBサイトAの情報を取得し利用者に提供します。
なお、WEBサーバーが要求を理解できるようにするためHTTPプロトコル(http://~)という通信の仕組みを利用しています。
※利用者が特定のWEBサーバーにアクセスするためには、管理者がドメインの設定をしなければなりません。
ドメインについてはこちらの記事を参考にしてください。
→WordPressを始める為に必要な「ドメイン」とは何か?初心者向けに基礎知識を徹底解説
では、WEBサーバーの仕組みがわかったところで、次はサーバーの用意です。
サーバーは購入して自分で構築することもできますが、サーバー自体の管理費と労力を考えると、特別な事情がない限りレンタルサーバーを利用することをお勧めします。
以下でレンタルサーバーの種類について解説します。
レンタルサーバーの種類
共用サーバー
特徴
共有サーバーは1つのWEBサーバーを複数の利用者でシェアしているサーバーを言います。
サーバーの管理や環境はすべて管理会社が行っているので初心者でも安心して利用することができます。
ただし、以下の注意点は抑えておきましょう。
注意点
- 他の利用者の影響を受ける可能性がある
- 利用できるソフトウェアが限定される
サーバーを動作させるためのCPUやメモリを共有することになるため、他の利用者の使用状況が自分にも影響してしまうことがあります。
たとえば、他の利用者のWEBサイトにアクセスが集中した場合、そこにサーバーのリソースが使われてしまい、自分のWEBサイトの表示に時間がかかってしまうということがあります。
また、サーバーの環境は管理会社で決められているため、利用できないソフトウェアがあったりします。
利用目的が決まっている場合は事前に確認をしましょう。
利用料
月数百円程度~利用することができます。
上記のような制限はあるものの、WordPressで個人サイトを運営する程度あれば、レンタルサーバーで十分です。
当サイトでは、WordPressに適したレンタルサーバーとしてエックスサーバーをおすすめしています。
どのサーバーを利用するか悩んだ場合はこちらの記事を参考にしてください。
→ WordPressにおすすめのレンタルサーバーを徹底比較
専用サーバー
特徴
専用サーバーは、1台のサーバーを丸ごと自分で利用できます。
共有サーバーはOSなどの環境が管理会社ごとに決まっているのに対し、専用サーバーはすべて自分で決めることができます。
利用料金
月額1万円程度~
VPS
VPSはVirtual Private Serverの略で「仮想専用サーバー」という意味です。
特徴
共有サーバーと同様に、1台のサーバーを複数人で共有することになるのですが、VPSは“仮想的”に専用サーバーのように環境を自由に設定することができます。
注意点
サーバー自体は共有しているため、サーバーの物理的な故障や、共用OSに問題が起きた場合には自分の仮想サーバーにも影響が起こる場合があります。
利用料金
月額1000円程度~
クラウドサーバー
クラウドサービスには以下の3つのシステムがあります。
●SaaS (Software as a Service)
→完成されたソフトウェアで、ファイル共有ソフトのDropBoxなどがこれにあたります。
●PaaS (Platform as a Service)
→利用したいアプリケーションが動作する環境まで整っているものをいいます。
たとえばWordPressを運用するにはMYSQLというデータベースシステムが必要ですが、そういった環境やWordPressソフトウェアなどがインストールされている状態です。
Google App EngineやWindows Azureなどがあります。
●IaaS (Infrastructure as a Service)
→ネットワークやハードウェアを提供するサービスで、VPSに近い環境をいいます。
ここではIaaSについて解説します。
特徴
IaaSはVPSと同様に仮想的なサーバーが割り当てられるのですが、違いは“簡単にスペックを変更できる”ということと、“利用状況に合わせた従量課金”であることです。
これによって、急激なアクセス増加にも耐えられたり、状況に合わせてスペックを変更することができます。
利用料金
数千円程度~(従量課金)
初期導入費がかからない場合が多いのですが、その分月額の運用費はやや割高になってしまいます。
まとめ
サーバーとはネットワークを通して利用者に情報やサービスを“供給”するコンピューターをいい、WordPressを運営するには“WEBサーバー”が必要になります。
WEBサーバーはレンタルサーバー企業の「共有サーバー」を利用することで簡単にWEBサイトを公開することができます。
こちらでWordPressにおすすめなレンタルサーバーについて解説しています。
→ WordPressにおすすめのレンタルサーバーを徹底比較
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