今野 直倫 
Googleアナリティクスの指標の1つに、「ページ別訪問数」があります。
ページ別訪問数と聞くと、「ページごとの閲覧された回数なのかな？」とイメージするかと思いますが、厳密には意味合いが異なります。
この記事では、Googleアナリティクスの「ページ別訪問数」の定義や見方を紹介します。
また、ページ別訪問数に似た指標である「セッション」や「PV数」との違いも解説しますので、ぜひ参考にしてください。
Googleアナリティクス「ページ別訪問数」とは？
ページ別訪問数とは、「そのページが1回以上表示されたセッション数」を指します（注1）。
つまり、セッション中にそのページを閲覧した場合に1としてカウントされ、その後、何度そのページを訪れても1としてカウントされるということです。
【例1：Aページのページ別訪問数＝1】
セッション①：Aページ→Bページ→Aページ→Cページ
セッション②：Cページ→Bページ→Dページ→Cページ
【例2：Aページのページ別訪問数＝2】
セッション①：Aページ→Bページ→Aページ→Cページ
セッション②：Cページ→Bページ→Aページ→Cページ
ページ別訪問数は、同セッション中の重複を省いたPV数ともいえます。例えば、例1ではセッション①のうちAページのPV数が2ですが、重複を省くと1となります。
ページ別訪問数と混同される指標【セッション・PV】
Googleアナリティクスには、ページ別訪問数と混同されやすい指標がいくつかあります。いずれもアクセス数やユーザー数に関連する指標ですが、厳密な意味合いは異なるので、注意が必要です。
それぞれの指標の違いを把握して、Googleアナリティクスを正しく活用しましょう。
ページビュー（PV）数
ページビュー（PV）数とは、ページが閲覧された回数を示す指標です。ページが表示された回数なので、更新された場合や他のページに移動して戻ってきた場合にもカウントされます（注1）。
セッション数
セッション数とは、ユーザーがページを訪れてから離脱するまでの一連の流れを一単位とする指標です。ユーザーが2ページ閲覧しても、3ページ閲覧しても、セッション数は1としてカウントされます。
アクセス数
アクセス数という指標は、Googleアナリティクスには存在しません。具体的には、ページビュー数やユーザー数などの指標として定義されます。計測の仕方で指標が異なるので、注意が必要です。
ユーザー数
ユーザー数とは、一定期間内にWebサイトに訪れたユーザー数を表す指標です。同じユーザーの重複した訪問を排除してカウントするため、純粋なユーザー数を表しているといえます。同じユーザーが2回以上訪れても、ユーザー数は1です。
閲覧開始数
閲覧開始数とは、セッションの最初のページとなった回数を示す指標です。閲覧開始数は、ページビューによってカウントされるため、イベントに関連づけられてページが閲覧された場合、閲覧開始数としてはカウントされません（注2）。
Googleアナリティクス「ページ別訪問数」の見方
ページ別訪問数は、Googleアナリティクスでの行動レポートで確認できます。
［行動］→［サイトコンテンツ］→［すべてのページ］と進むと、ページビュー数の右隣に表示されます。こちらのレポートでは、Webサイト内のすべてのページを確認することが可能です。
その他、「ディレクトリ」レポートでも確認できます。こちらの画面ではディレクトリ全体のページ別訪問数が表示されていますが、ディレクトリ名をクリックすることで個別ページごとに詳細を見ることも可能です。
ページ別訪問数を確認してサイト改善に活かそう
ページ別訪問数は、そのページが閲覧されたセッション数を示すものです。更新やセッション内で複数見た場合の重複を省いているので、PV数よりも正確な数値といえるでしょう。
ページ別訪問数の定義や見方を理解して、ぜひ、Webサイトの改善に活かしてくださいね。
Googleアナリティクスを利用したWebサイトの改善方法は、以下の記事で詳しく解説しています。Webサイトの運営に携わっている方は、こちらも併せてご参考ください。
出典：
注1 アナリティクスの Google 広告クリック数、セッション数、ユーザー数、閲覧開始数、ページビュー数、ページ別訪問数の違い – アナリティクス ヘルプ
注2 閲覧開始数とセッション数の違い – アナリティクス ヘルプ