自社商品やサービスの売上を伸ばすために、集客方法を模索している企業の担当者様は多いです。その候補の1つに挙がってくるのが、「SEO対策」でしょう。
ただ、「SEO対策には、どういったメリットがあるの?」「逆にデメリットもあるなら、あらかじめ確認しておきたい」そういった方もいるのではないでしょうか?
今回は、企業のSEO対策をディレクターという立場でサポートしている私が、実際に肌で感じたメリット・デメリットを紹介します。
名前のある大手企業はもちろん、ベンチャー企業のSEO対策を担当するなかでの実体験に基づいていますので、ぜひ参考にしてください。
そもそもSEO対策とは
SEO対策とは、端的にいうと、検索エンジン(主にGoogle)からWebサイトへの集客を最適化することを指します。
具体的には、検索順位の上昇や、クリック率の改善、アクセス数の増加などを達成するために、自社のWebサイトに対して施策を打ちます。
専門的な知識が必要ですが、1年もあれば一通りのことは身に付けられるでしょう。また、SEO対策専門の業者に外注することも可能です。
SEO対策で見えた3つのメリット
SEO対策には、メリットが多いと実感しています。実際、私が携わらせていただいた多くの企業様がメリットを感じていて、長いところでは2〜3年継続して施策を打ち続けています。
SEO対策を行うなかで見えたのは、具体的には以下の3つのメリットです。
集客効果が積み上がる
SEO対策を行うことで集客効果が積み上がります。なぜなら、Webサイトにページを増やしていくことで、それぞれのページが検索エンジンから集客をしてくれるからです。
例えば、1ページで月間100アクセスを稼ぐのであれば、2ページで月間200アクセス、3ページで300アクセスとなります。理論上、ページを増やせば増やすほど、集客力が積み上がるのです。
有料広告などの場合は、広告出稿を止めれば集客力はなくなります。SEO対策は、コストをかけた分だけ集客力が積み上がる、コストパフォーマンスの高い施策といえるでしょう。
一般の認知度が高まる
SEO対策を行うことで、企業に対する一般の認知度が高まります。なぜなら、検索エンジン(特にGoogle)は、多くの人が利用するツールであり、一般の人の目に留まりやすくなるからです。
実際、私が担当しているとある団体のメディアで、記事コンテンツが学校のテストに掲載されたという事例があります。つまり、学校関係者が、検索で記事ページを見つけたということでしょう。
SEO対策を行えば、Webサイト内のページが、検索上位に表示されやすくなります。ただWebサイトを運営するよりも、遥かに認知度の拡大に貢献してくれるでしょう。
成約・顧客獲得につながる
商品やサービスの成約、および顧客獲得につなげやすいのも、SEO対策のメリットです。SEO対策には、事業のターゲットとなるユーザーにリーチしやすいという特性があります。
例えば、コンタクトレンズ販売会社等であれば、「コンタクトレンズ おすすめ」などのキーワードで集客することで、コンタクトレンズを探しているユーザーをWebサイトに誘導できます。
一方、折込チラシなどでは、購買意欲の高いユーザーにアプローチすることは難しいです。SEO対策は、ターゲットに絞って広告を打てる、効率の良い集客方法だといえるでしょう。
SEO対策で見えた2つのデメリット
メリットの多いSEO対策ですが、デメリットがないわけではありません。商品やサービスの特性、事業のスケール、タイミングによっては、SEO対策よりも適した手段があるかもしれません。
SEO対策を集客方法として取り入れる前に、デメリットも把握した上で検討しましょう。
効果が出るまで時間がかかる
SEO対策の集客効果が目に見えて実感できるまでには、ある程度の時間がかかります。なぜなら、検索エンジンにページを見つけてもらい、評価してもらわなければいけないからです。
具体的には、半年〜1年くらいはみておいた方が良いでしょう。実際、私が担当しているメディアでも、施策開始から月間5〜10万PVに到達するまでには、1年くらいの時間を要しています。
ただ、一度効果が出れば、長期にわたって集客力が持続します。集客に時間をかけられるケースではSEO対策、短期で結果を出したい場合にはリスティング広告など使い分けると良いでしょう。
大手企業が圧倒的に有利
SEO対策を行う場合、大手企業が圧倒的に有利です。1つにはかけられる時間とコストの大きさが、もう1つにはWebサイト自体の強さ(ドメインパワー)が理由として挙げられます。
大手企業の場合、長年Webサイトを運営しているケースがほとんどであり、Webサイト自体の評価が元々高いことが多いです。ページを追加した場合に、検索上位に上がりやすい事実があります。
ただ、大手企業の欠点として、「動きが遅い」ことが挙げられます。ページ作成〜公開まで、半年かかるケースもざらです。個人や中小企業が機動力を活かし追随すれば、チャンスは十分あります。
SEO対策で着実に効果を出すために
SEO対策で着実に効果を出すには、戦略的な動きが必要になります。ただWebサイトを運営し、ページを増やすだけでは、力のある大手企業などに太刀打ちできません。
- 競合の少ない・弱いキーワードを狙う
- コンバージョンに近いキーワードを狙う
- 本当に役に立つコンテンツを制作する
大手企業のページは、Webサイト自体の強さや権威性で上位に上がっていることがあります。本当に価値のあるコンテンツかというと、そうではないケースも多いです。
大手企業が参入しているキーワードを避けたり、大手企業よりも役に立つコンテンツを入れたりすることで、着実に効果を出すことができます。
SEO対策を集客手段として取り入れる際は、必ず競合調査を行ない戦略的に施策を打ちましょう。
SEO対策のメリットを事業に活かそう
SEO対策には、他の集客方法では得られないメリットが多くあります。
- 集客効果が積み上がる
- 一般の認知度が高まる
- 成約・顧客獲得につながる
これらのメリットを事業に活かさない手はありません。実際、SEO対策を行った多くの企業が、事業に対してプラスの効果を感じています。
ぜひ、SEO対策を集客に取り入れて、認知拡大や顧客獲得に役立ててください。