SEOで上位を取るためのキーワード選定の方法とは?コツや無料ツールも紹介!

SEOで上位を取るためのキーワード選定の方法とは?コツや無料ツールも紹介!

SEO対策に関わっている人なら、誰もが重視しているであろうキーワード選定。

しかし、「キーワード選定の効果的な方法を教えてほしい」「上位表示を取るキーワード選定のコツってないの?」そう思っている方も多いでしょう。

この記事では、一部上場企業を含む大手メディアでSEOディレクターを担当している私が、キーワード選定の方法やコツ、無料ツールを紹介します。

今回紹介するキーワード選定の方法を用いて、当サイトの下記記事で上位表示を獲得しています。

この記事を読めば、SEOで上位表示するためのキーワード選定の考え方がわかります。私が、普段の業務で心がけているコツも参考にしてください。

キーワード選定とは?考え方を確認しよう!

キーワード

キーワード選定とは、SEO記事を書く際にメインテーマに据えるキーワードを選ぶことです。ただし、キーワード選定と一言で言っても、目的によって考え方が異なります。

  • SEOで上位表示を取りたい
  • 多くのアクセスを集めたい
  • コンバージョンを獲得したい

自身のWebサイト運営なのか、クライアントワークなのかでも選ぶキーワードは変わります。今回の記事では、クライアントワークをメインに行っているSEOディレクターの私が、SEOで上位を取るためのキーワード選定に絞って解説します。

SEOで上位を取るためのキーワード選定の方法

キーワード選定の方法

今回紹介するのは、SEOで上位を効率よく取るためのキーワード選定方法です。クライアントワークでは、クライアントに安心してもらうために結果を出さなければなりません。したがって、上位表示を早い段階で獲得することが重要なのです。

また、コンバージョンに近いキーワードであることも重要です。コンバージョンの獲得も1つの成果なので、クライアントを安心させる材料となります。

ステップ1:商品・サービスに関連するキーワードを洗い出す

キーワード選定では、商品・サービスの成約に結びつくキーワードを見極めることが重要です。上位表示を獲得してアクセスを集めても、事業に貢献しなければ意味がありません。

まずは、そのサイトを通してPRしたい商品・サービスに関連するキーワードを洗い出しましょう。例えば、オンライン英会話の事業を行っている企業であれば、以下のようなキーワードが考えられます。

  • オンライン英会話 相場
  • オンライン英会話 おすすめ
  • オンライン英会話 比較
  • オンライン英会話 価格
  • オンライン英会話 評判
  • オンライン英会話 メリット
  • オンライン英会話 勉強方法

基本的には、サービス・商品を含んだ複合キーワードをリサーチします。この段階では、あまり絞り込まず、関連するキーワードを広く集めるのが良いです。

ステップ2:コンバージョンに近いキーワードに絞り込む

商品・サービスに関連するキーワードから、よりコンバージョンに近いキーワードに絞り込みます。コンバージョンとは、商品の購入・サービスの契約を意味する用語です。

コンバージョンに近いキーワードを選定することで、効率良く販売数・売上アップにつなげることができます。「オンライン英会話」を例に挙げると、コンバージョンに近いキーワードは、以下のとおりです。

  • オンライン英会話 相場
  • オンライン英会話 価格
  • オンライン英会話 おすすめ
  • オンライン英会話 比較

これらのキーワードで検索するユーザーは、既にオンライン英会話を始めようと思っています。一方、「オンライン英会話 メリット」などは、どの勉強方法が良いのか迷っているユーザーが使うキーワードです。

既にオンライン英会話を始めようと思っているユーザーであれば、良いサービスであれば契約する可能性が高いと考えられます。

ステップ3:自社と競合上位サイトを比較しキーワードを選定する

絞り込んだキーワードにて、自社と競合上位サイトを比較します。なぜなら、上位表示を獲得できるかどうかは、競合上位サイトの強さ、コンテンツの質で決まるからです。

例えば、陸上競技で筋骨隆々の海外選手と競うのと、ルールもよく分かっていない初心者と競うのとで、勝率が天と地ほど違ってくるのと同じです。

自社と競合上位サイトを比較する際のポイントには、主に以下の3つがあります。

  • コンテンツの質とテキスト量
  • ドメインパワー(オーソリティー)
  • 運営会社の権威性・信頼性

例えば、国や地方公共団体のサイトは、名前も知らない中小企業のサイトよりも権威性・信頼性が高いです。そういったサイトと真っ向勝負するのは、得策ではありません。

ドメインパワーについては、専用のチェックツールがあります。以下で詳しく解説するので、参考にしてください。

【無料】知っておきたいSEOキーワード選定ツール3選

SEOキーワード選定ツール

SEOマーケティングの業務を行う上で、キーワード選定ツールは欠かせません。なぜなら、SEOは基本的にデータベースのマーケティングだからです。キーワード選定においても、データに基づいて客観的に判断することが求められます。

ここでは、私が実務で利用している無料ツールを紹介します。どれもキーワード選定を行う上では基本のツールなので、ぜひ押さえておいてください。

ラッコキーワード

ラッコキーワード

ラッコキーワードは、特定キーワードに関連するキーワードを洗い出すためのツールです。例えば、検索窓に「オンライン英会話」と打ち込むと、以下のキーワードが出力されます。

  • オンライン英会話
  • オンライン英会話 おすすめ
  • オンライン英会話子供
  • オンライン英会話 ネイティブ
  • オンライン英会話 ビジネス
  • オンライン英会話 初心者
  • オンライン英会話 安い
  • オンライン英会話 キッズ
  • オンライン英会話 効果
  • オンライン英会話 無料(全713キーワードの一部)

ラッコキーワードは、実際にユーザーが検索しているキーワードを出力してくれます。まずは、ラッコキーワードで関連キーワードを洗い出し、その中から絞り込むのが良いでしょう。

キーワードプランナー

キーワードプランナー

キーワードプランナーは、キーワードの検索Volを一括で調べられるツールです。無料版では、大雑把な数字で出力されますが、有料版だと10の位まで細かく把握することができます。

キーワード選定をする際には、少なくともユーザーに検索されているキーワードを選ぶ必要があります。キーワードプランナーで、洗い出した各キーワードの検索Volを確認しておきましょう。

Moz

Mozは、競合上位サイトのドメインパワーを確認するためのツールです。

ドメインパワーとは、サイト自体の強さを指します。SEOで上位表示される要因として、記事の質はもちろん重要ですが、サイト自体の強さも大きく関わってきます。

例えば、「オンライン英会話」のキーワードで上位表示されているページのドメインパワーは、以下のとおりです。(Mozでは、ドメインパワーは「DA(ドメインオーソリティー)で表されます。)

Moz

DAの数値は100が上限です。上記の競合ページは、軒並みDAが40以上と強いことが分かります。このようなキーワードに、個人や中小企業の始めたてのサイトが挑むのは得策ではありません。

SEOで上位表示の確率を高めるキーワード選定のコツ

キーワード選定のコツ

SEOで上位表示を獲得するのは、キーワード選定の方法やツールを知っているだけでは難しい部分があります。なぜなら、必ずしも定量的で明確な判断基準があるわけではないからです。

過去にキーワード選定をしてきた経験からくる、ある種の感覚的なところも大いに関係してきます。ここでは、私がサイト運営の経験から感じたキーワード選定のコツを紹介します。

検索Volの大きさに囚われない

アクセスを集めようとすると、どうしても検索Volの大きなキーワードをねらいがちです。しかし、検索Volの大きいキーワードでは、ライバルも多いため、容易には上位表示できません。

また、キーワード自体の検索Volが小さくても、関連キーワードを拾って、結果的に多くのアクセスが集まることもしばしばあります。検索Volの大きさに囚われ過ぎず、上位表示の可能性が高いキーワードを選定することが重要です。

キーワードの検索意図を捉える

商品やサービスに関連するキーワードで上位表示を獲得したのに、売上に全くつながらないという状況も起こり得ます。

その場合、キーワード自体には関連性があっても、検索意図が商品・サービスと合致していない可能性が高いです。例えば、「webライティング」というキーワード1つ取っても、大きく2つの検索意図が考えられます。

  • Webライティングを外注したい
  • Webライティングを仕事にしたい

これらの検索意図は真逆であるため、キーワード選定を誤ると事業に全く貢献しない記事を作ってしまうことになります。キーワードには必ず検索意図があるので、リサーチを欠かさないようにしましょう。

競合上位ページの強さを見極める

競合上位ページの強さを適切に見極めることが、キーワード選定においては重要です。例えば、ドメインパワーで勝っていても、実は、上位表示が難しい場合が多々あります。

  • キーワードに関する事業をメインで行なっている企業が上位を占めている
  • 国や地方公共団体など、公的な機関のページが上位を占めている
  • 執筆者がキーワードに関する領域で権威のある人物である

逆もまた然りで、一見ドメインパワーの高いページが並んでいても、上位表示できる場合があります。競合上位ページの強さをを総合的な基準から判断して、上位表示できそうか見極めることが重要です。

キーワード選定はSEOの肝!方法とコツを確認しておこう

キーワード選定は、SEOマーケティングの肝になる重要な部分です。いくら質の高いコンテンツを作ることができても、キーワード選定を間違えると上位表示の難易度は上がってしまいます。

特に、立ち上げたばかりのサイトであれば、上位表示の取りやすいキーワードを選定することは必須です。この記事で紹介したキーワード選定の方法やコツを参考にして、まずは上位表示の可能性の高いキーワードを選びましょう。

この記事を書いた人

今野 直倫

SEOディレクター / Webライター / コーヒー販売
コンテンツディレクターとしてSEO施策・KW選定・構成作成・校正校閲・進捗管理・ライター採用まで担当。コーヒーメディアで記事執筆も。個人ではコーヒー販売を行う。