Webライティングは「リサーチ」で決まる。調べ方と情報収集の手順を解説!

Webライティングは「リサーチ」で決まる。調べ方と情報収集の手順を解説!
今野 直倫

コンテンツマーケティングに欠かせないのが、Webライティングの手法です。

ただ、「Webライティングのリサーチ方法がイマイチわからない」「リサーチに時間がかかってしまい、フローが回らない」そういった方も多いのではないでしょうか?

今回は、Webライティングのリサーチについて、調べ方や情報収集の手順を解説します。

現役Webライター・ディレクターの僕が実際に行っている方法です。ぜひ参考にしてください。

Webライティングのリサーチに時間がかかる?

Webライティングのリサーチに時間がかかるのは、仕方ありません。むしろ、ライティングよりもリサーチに時間をかけた方が良いです。

リサーチに時間をかけると、結果的にWebライティング全体にかかる時間が短縮できます。

速く書くにはリサーチを徹底する

速く書くにはリサーチを徹底してください。

なぜなら、筆が進まないのはタイピングが遅いことが原因ではなく、書く内容が定まっていないことが原因だからです。

リサーチを徹底することで、執筆内容を頭の中で整理することができます。執筆中に調べることもほとんどなくなるでしょう。

執筆に時間がかかる人は、まずはリサーチが徹底できているかどうかを疑ってください。

リサーチの質で集客力に差が出る

リサーチの質は、集客力に直結します。

なぜなら、競合調査・キーワード調査の時点で、上位表示を獲得できるかどうかはほとんど決まってしまうからです。

具体的には、政府系のページや、上場企業のページが上位表示されていれば、そこに入り込むのは難しいでしょう。

こういったリサーチを徹底して行った上で、狙えるキーワードを選定する必要があります。

Webライティングのリサーチ方法・5つの手順

Webライティングのリサーチは、ほとんどがWeb上の情報で完結します。ただし、工程ごとに使用するツールや情報源が異なるので注意が必要です。

以下の5つのステップに沿って、それぞれの工程のリサーチ方法を紹介します。

手順1:キーワード選定

キーワード設定では、まずは自社商品・サービス等に関連するキーワードを洗い出します。

一般的に使われているのは、ラッコキーワードという無料ツールです。

検索窓にキーワードを入力することで、関連キーワードを取得できます。以下は「英語学習 教材」で検索した場合の例です。

  • 英語学習 教材
  • 英語学習 教材 おすすめ
  • 英語学習 教材 無料
  • 英語学習 教材 ランキング
  • 英語学習 音読 教材
  • 映画 英語学習 教材
  • 社会人 英語学習 教材
  • 小学生 英語学習 教材
  • 小学校 英語学習 教材
  • 海外ドラマ 英語学習 教材
  • 英語学習 子供 教材
  • 英語学習 最適 教材
  • 英語学習 初心者 教材
  • 英語学習 幼児 教材

これらのキーワードをさらに絞り込みます。なぜなら、キーワードには狙いやすいものと狙いにくいものがあるからです。

キーワードを絞り込む際は、キーワードプランナーを利用すると良いでしょう。上記のキーワードを入れると、検索ボリューム・競合が取得できます。

キーワードプランナーの具体例

検索ボリュームが多く、かつ競合性の低いキーワードを狙うのが基本です。無駄な勝負を避けて、効率良く上位表示を取ることができます。

ただし、キーワードプランナーの競合性は、あくまで有料広告の競合性です。厳密には、上位表示されているページを目視で調べる必要があります。

手順2:ペルソナ設計

キーワードが選定できたら、ペルソナを設計します。ペルソナとは、顧客層を1人の人物として具体化した者のことです。

選定したキーワードをどういった人が調べるのかを具体化することで、コンテンツの軸を決めることができます。

例えば、「社会 人 英語 学習 教材」というキーワードなら、以下のペルソナが想定できるでしょう。

  • 年齢・性別:30代、男性
  • 家族構成:妻1人、子供1人
  • 状況:社会人になって英語を忘れてしまったが、もう一度学び直したいと思っている
  • 情報源:インターネット検索、書籍

上記は簡単な例ですが、実際にはもう少し内容を詰めて、特定の人物として仮定します。

手順3:構成作成

選定したキーワード・仮定したペルソナを基に、記事構成を作成します。

記事構成の作成は、以下の2ステップで行います。

競合上位ページの調査

実際に選定したキーワードで検索し、競合上位10ページを目視します。この際、パーソナライズド機能をオフにしてください。

競合上位10ページで確認するポイントは、主に以下の2つです。

  • ページタイトル
  • 見出しタイトル

上位表示されているということは、そのページがGoogleに評価されていることを指します。

上位表示を獲得するには、これらの競合上位ページを超えるページを作らなければいけません。

ページタイトル・見出しタイトルをチェックして、どういった内容が求められているのかを確認しましょう。

関連キーワード・サジェストワードの調査

競合上位ページを調査するだけでは、上位表示を獲得することはできません。

なぜなら、同じ内容のページは検索上位に複数要らないからです。

競合上位ページを超えて、検索上位を獲得するためには、さらに質の高い記事を作成する必要があります。

そのヒントとなるのが、関連キーワード・サジェストワードです。

関連キーワード

関連キーワードとは、検索結果最下部に表示される「関連する検索ワード」のことです。

一方、サジェストワードとは、検索窓にキーワードを打ち込んだときに表示される予測変換を指します。

これらのキーワードは、選定したキーワードと一緒に検索される可能性の高いキーワードです。

つまり、関連キーワード・サジェストワードに関する内容を含むことで、ユーザーが次に調べる可能性のある情報を先回りして提示することができます。

網羅性の高いページはGoogleに評価されるので、関連キーワード・サジェストワードの内容は積極的に含めましょう。

手順4:執筆内容のリサーチ

構成作成が終わったら執筆に入りますが、その前にリサーチを行いましょう。

自分の専門分野であればリサーチをせずに執筆できる場合もありますが、ほとんどの場合は多少のリサーチは必要です。

また、執筆前にリサーチをしておかないと、調べながら執筆することになります。

調べながら執筆をすると、情報元のサイト・書籍等と文章が類似してしまうため、コピーコンテンツとみなされる場合があるので注意が必要です。

執筆内容はあらかじめリサーチしておき、咀嚼して自分の中に落とし込んでおくようにしましょう。

手順5:データ・事例の引用

データや事例を引用することで説得力が増し、厚みのある記事になります。

ただし、データや事例はなんでも良いというわけではありません。なぜなら、二次情報や出処の分からない情報は、誤っている可能性があるからです。

そういった事態を防ぐために、基本的に以下を引用元とします。

  • 政府系のWebサイト
  • 論文・書籍
  • 上場企業の統計調査

これらの情報源は信頼性も高く、誤りも少ない傾向にあります。なるべくなら、これらの情報源から引用をしましょう。

Webライティングにおけるリサーチのコツ

Webライティングのリサーチは、一般的な調べ物と大きく異なります。したがって、うまくリサーチをするには、少しコツを掴む必要があるでしょう。

以下では、Webライティングにおけるリサーチのコツを5つ紹介します。

ターゲット層の具体化

ターゲットを層を具体化することで、リサーチする内容がより明確になります。

なぜなら、ターゲットによって必要な情報が異なるからです。

例えば、英語教材をについてのコンテンツを作成する場合でも、大人用の教材と子供用の教材では、内容が大きく異なります。

ターゲット層を具体化するには、キーワードを1つに絞り込んだ上で、ペルソナを作り込みましょう。

客観的な数字を基に判断

Webライティングでは、客観的な数字を基に判断を行うことが重要となります。

なぜなら、個人の感覚で進めてしまうと、市場と大きなズレが出てしまうことがあるからです。

例えば、キーワードを選定する際は、検索ボリュームをツールを使用して調べます。

感覚でキーワードを選定するのではなく、実際にツールでリサーチした上で検討しましょう。

複数の参照元を確認

Webライティングを行う際、どうしても情報源に当れないことがあります。

例えば、一般論や常識などを記載する場合です。一般論や常識は、一次情報を絞ることができません。

こういった場合は、複数の参照元を確認するようにしましょう。複数の参照元から総合的に判断することで、情報の偏りをなくすことができます。

偏った一般論や常識にならないように、なるべく多くの参照元をあたりましょう。

権威性の高い情報ソースを利用

権威性の高い情報ソースを利用することが望ましいです。

権威性の高いサイトや文献は市民権を得ているため、一般的に信頼感があります。

また、ページからの発リンクの質がSEOに影響するといわれています。権威性の高い情報ソースにリンクを飛ばすことでSEO的に高い評価を得られるでしょう。

コンテンツの質・SEO的な影響を考慮し、なるべく権威性の高い情報ソースを利用してください。

Webライティング以外の経験

Webライティング以外の経験が豊富な人は、質の高いコンテンツを作成できる傾向があります。

なぜなら、Webライティングにおいてはコンテンツの質が最も重要だからです。

例えば、美容業界に勤めていた人は、美容関連のテーマでかなり詳しい情報を書くことができます。

また、実体験からくる情報はオリジナル性が高く、一般のライターでは真似することができません。

ただし、いくら質が高くてもSEOの知識がないと、検索上位に上げることは難しいです。

Webライティング以外の経験が豊富な人は、以下の記事を参考にして、SEOの知識を身に付けると良いでしょう。

まとめ:Webライティングではリサーチが最重要

今野 直倫

今回は、Webライティングのリサーチについて方法や手順を解説しました。

本記事の要点は、以下のとおりです。

  • Webライティングでは、執筆よりリサーチが重要
  • ツールを使いながら、データを用いてリサーチをする
  • 事例や引用を行う際は、権威性の高い情報ソースを利用する

Webライティングにおいて、リサーチは非常に重要なパートです。

正しい方法でリサーチを行い、質の高いコンテンツを作成しましょう。

この記事を書いた人

今野 直倫

SEOディレクター / Webライター / コーヒー販売
コンテンツディレクターとしてSEO施策・KW選定・構成作成・校正校閲・進捗管理・ライター採用まで担当。コーヒーメディアで記事執筆も。個人ではコーヒー販売を行う。