Webライティング添削依頼の前にすべきこと【現役ディレクター直伝】

Webライティング添削依頼の前にすべきこと【現役ディレクター直伝】

Webライティングを始めたばかりの頃は、自分の書いた文章に自信がなく不安になります。

「自分のライティングした記事を添削してほしい」「Webライティングの添削サービスはないかな?」と思っている人も多いのではないでしょうか。

ただ、Webライティングの添削を依頼する前に、必ず自身で確認しておきたいことがいくつかあります。

やるべきことをやらずに添削を依頼してしまうと次に繋がりません。スキルアップのために、この記事で紹介する3つのことを確認しておきましょう!

日本語は正しく使えているか

日本語を正しく使うことは、簡単なようで意外と難しいです。今まで100以上の記事をチェックしてきましたが、日本語のミスがなかったことはありません。

Webライティングで頻出する日本語のミスは、主に以下の3つです。

誤字脱字

基本的な部分ですが、初心者の方ほど誤字脱字が多いです。誤字脱字が多い理由としては、チェックが雑であることが挙げられます。

誤字脱字で多いのは、以下のケースです。

  • 「てにをは」の抜け
  • 漢字の変換ミス
  • 〜してます、〜れる

誤字脱字は、文章を声に出して推敲することでほとんど防げます。面倒くさがらずに、丁寧にチェックを行いましょう。

文のねじれ

文のねじれとは、主語と述語の関係が誤っていることを指します。文のねじれは、一文に内容を詰め込み過ぎて、長くなってしまったときに起こりやすいです。

文のねじれの典型的な例は、以下です。

【NG例】
メニューは、カレーやパスタ、ピザがあります

【修正例】
メニューには、カレーやパスタ、ピザがあります

主語と述語だけを抜き出してみると、文のねじれに気付きやすいです。推敲の際は、文の頭とお尻を重点的にチェックしましょう。

冗長表現

不要な単語や言い回しを盛り込んでしまうと、冗長な表現になってしまいます。特に、記事に規定文字数が設定されていて、文章を膨らませようとしたときに起こりやすいです。

冗長表現の例としては、以下が挙げられます。

【NG例】
気になってしまう印象を受けます

【修正例】
気になってしまいます

インターネットユーザーのほとんどがスマホを使用しているため、Webライティングでは簡潔な文章が求められます。できるだけシンプルな表現を心がけましょう。

SEOに最適化されているか

Webライティングに特有なのが、SEOという概念です。Webページは、基本的に検索を介して訪問されるため、検索エンジンへの最適化(SEO)が求められます。

SEOのポイントを挙げ出せばキリがないですが、ここでは基本的なポイントを3つ紹介します。

タイトル・見出し

SEOで最も重要視するべきは、記事のタイトルと見出しです。タイトル・見出しの部分は、SEOで重要な箇所とされています。

具体的には、タイトル・見出しに狙っているキーワードが含まれているかを確認してください。特に、タイトルとh2見出しには、キーワードを含むのが原則です。

記事で狙うキーワードを今一度確認して、タイトル・見出しをチェックしましょう。

見出し直下

本文の中でも特に、見出し直下はSEO的に重要な箇所とされています。なぜなら、検索結果に表示されるメタディスクリプションは、見出し直下から抜き出されることが多いからです。

具体的には、見出し直下では結論から書き出すようにします。「h2: SEO対策とは?」という見出しなら、見出し直下は「SEO対策とは、〜を指します。」という書き出しです。

Webライティング初心者は、分かっていても結論から書き出せない傾向にあります。最初のうちは、意識してライティングをしましょう。

内部リンク

内部リンクとは、同じWebサイト内にあるページへのリンクを指します。Webライティングでは、適切な内部リンクを、適切な箇所に設置することご重要です。

例えば、この「h3: 内部リンク」という見出しであれば、下記のように内部リンクについて説明している記事へのリンクを設置します。

内部リンクは、とにかくたくさん設置すれば良いというわけではありません。内容的に関連する箇所で紹介しましょう。

ユーザー目線で書けているか

Webライティング初心者にありがちなのが、ユーザー目線が欠けてしまうことです。書くことに必死でユーザーからすると、違和感のある文章を書いてしまう傾向にあります。

記事を書き終えたら、時間を置いてからユーザー目線で推敲するようにしましょう。

顕在ニーズ・潜在ニーズ

ユーザー目線で書くためには、顕在ニーズ・潜在ニーズの洗い出しが必要です。ニーズが適切に捉えられていないと、ユーザーに適切な情報を届けることはできません。

顕在ニーズ・潜在ニーズは、以下の方法である程度仮定することができます。

  • 顕在ニーズ:メインキーワード(例:「コーヒー 淹れ方」→コーヒーの淹れ方を知りたい)
  • 潜在ニーズ:競合ページ・関連キーワード(例:おいしいコーヒーを淹れたい、簡単なコーヒーの淹れ方はないの?)

執筆を終えたら改めてニーズを確認し、本当に必要な情報が入っているか、適切な順序で並べられているかを確認しましょう。

ペルソナ設

さらにユーザーに寄り添った内容にするためには、ペルソナ設計を行います。ペルソナ設計とは、ターゲット層を1人の人物に具体化したもののことです。

ペルソナ設計では、以下の項目を仮定するのが一般的です。

  • 名前:安藤
  • 年齢:30歳
  • 性別:男性
  • 居住地:東京
  • 家族:妻、子供2人
  • 職業:外資系企業の営業職
  • 状況:海外へ転勤になった

1人の人物を仮定することで、より具体的な情報を盛り込みやすくなります。記事内容がブレてしまう人は、書き始める前にペルソナを設計しましょう。

見出し・文章の構成

必要な情報が含まれていても、提示する順番が適切でないとユーザーには響きません。ユーザーの心理状況に合わせて、見出し・文章構成を工夫する必要があります。

例えば、この記事の見出しが以下の順番なら、内容を理解できたでしょうか?

  • h2: Webライティングの記事例と見比べてみよう
  • h2: 文章として日本語は適切か
  • h2: SEOに最適化されているか
  • h2: ユーザー目線で書けているか
  • h2: ここまでやって添削依頼を【お問い合わせ】

ポイントを説明した後に事例を見比べることで、内容への理解が深まります。特に、CVを狙う記事では順序が大切になるので、必ずチェックしておきましょう。

Webライティングの記事例と見比べてみよう

ここまでの内容を踏まえた上で、実際に本サイトで公開されている記事と見比べてみましょう。下記記事のペルソナ・顕在ニーズ・潜在ニーズは、以下のとおりです。

■ペルソナ
名前:田中
年齢:20代
性別:男性
居住地:東京
家族:独身
職業:中小企業の営業職
状況:副業でWebライティングを始めた

■ニーズ
顕在ニーズ:Webライティングの一文の長さの制限って何文字?
潜在ニーズ:一文が長い場合、どう改善すれば良いの?

■記事(URL)
Webライティングの「一文の長さの制限」は?NG例・改善例をプロが解説!

ここまでやってWebライティングの添削依頼を!

今回は、Webライティングの添削依頼の前にすべきことを解説しました。もしかしたら、ここまで読んで「添削は必要ない」と思った方もいるかもしれません。

一方で、中には「自分で確認したけど、チェック漏れがあるかもしれない」「もっと細かく添削してほしい」という方もいるでしょう。

添削をしてもらうことで気付けることもあると思いますので、添削サービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

More Webでは、添削サービスのリリースを準備中です。

この記事を書いた人

今野 直倫

SEOディレクター / Webライター / コーヒー販売
コンテンツディレクターとしてSEO施策・KW選定・構成作成・校正校閲・進捗管理・ライター採用まで担当。コーヒーメディアで記事執筆も。個人ではコーヒー販売を行う。