Webサイトの現状を把握する際に、まず押さえておきたいのはPV数です。PV数は、Googleアナリティクスで調べることができます。
しかし、「GoogleアナリティクスでPV数を調べるには、どうすればいいの?」「PV数の目安や平均ってどれくらいなの?」そういった疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか?
今回は、GoogleアナリティクスでPV数を調べる方法や見方、PV数の目安を紹介します。
この記事を参考にして、GoogleアナリティクスでのPV数の調べ方を把握し、Webサイトの改善に役立ててください。
PV数とは?定義をおさらいしておこう!
PV(ページビュー)数とは、ページが閲覧された回数を表す指標です。Googleアナリティクスのヘルプには、下記のように記載されています。
ページビューとはブラウザにページが読み込まれる(再読み込される)ことです。ページビュー数は、閲覧されたページの合計数として定義される指標です。
出典:ページビュー – アナリティクス ヘルプ
つまり、同じユーザーであっても、開いたページの数だけ計測されるということです。また、同じページをリフレッシュ(更新)した場合にも、PV数としてカウントされます。
PV数とページ別訪問数の違い
ページ別訪問数とは、セッション内で特定のページが1回以上閲覧されたときに、1としてカウントされる指標のことです。
つまり、1回のセッション内でAページが3回閲覧されても、Aページのページ別訪問数は1となります。Googleアナリティクスヘルプには、以下の説明があります。
[コンテンツ サマリー] レポートに示されるページ別訪問数では、同じセッションで同じユーザーが同じページを何度表示しても、1 回のセッションとして記録されます。ページ別訪問数は、そのページが 1 回以上表示されたセッションの数に相当します。出典:アナリティクスの Google 広告クリック数、セッション数、ユーザー数、閲覧開始数、ページビュー数、ページ別訪問数の違い – アナリティクス ヘルプ
PV数は「ページが閲覧された回数」、ページ別訪問数は「ページを閲覧したセッション数」という違いがあります。
PV数とUU数の違い
UU(ユニークユーザー)数とは、ある特定の期間内に訪れたユーザーの数を指します。つまり、Aユーザーが期間内に何度Webサイトを訪問しても、ユーザー数は1です。
Googleアナリティクスヘルプには、以下のような説明があります。
ある期間内にユーザーによる初めてのセッションが発生すると、セッション数とユーザー数はともに 1 回ずつカウントされます。その後、同じ期間内に同じユーザーによって新たなセッションが発生した場合には、セッション数は加算されますが、ユーザー数は加算されません。
出典:アナリティクスの Google 広告クリック数、セッション数、ユーザー数、閲覧開始数、ページビュー数、ページ別訪問数の違い – アナリティクス ヘルプ
PV数は「ページが閲覧された回数」、UU数は「Webサイトを訪れたユーザーの数」という違いがあります。
PV数とセッション数の違い
セッション数とは、Webサイトに訪問してから離脱するまでの一連の流れを1単位とする指標です。つまり、セッション数は、Webサイトの訪問数と言い換えることができます。
Googleアナリティクスには、以下のような説明があります。
サイトやアプリでユーザーが操作を行っている時間のことです。ユーザーが 30 分以上操作を行わなかった場合、それ以降の操作は新しいセッションと見なされます。サイトを離れたユーザーが 30 分以内に同じサイトに戻ってきた場合は、同じセッションとして扱われます。
出典:セッション – アナリティクス ヘルプ
PV数は「ページが閲覧された回数」、セッション数は「Webサイトが訪問された回数」という違いがあります。
PV数とアクセス数の違い
アクセス数の定義は、あいまいです。人によってはPV数のことを指して使っていたり、セッション数のことを指して使っていたりするでしょう。
Googleアナリティクス上では、アクセス数という指標は使われていません。以下の用語集を参考に、自身がどういった意味でアクセス数を使っているのか確認しましょう。
GoogleアナリティクスでPV数を調べる方法・見方
Googleアナリティクスを使えば、WebサイトのPV数を調べるのは簡単です。また、Webサイト全体のPV数だけでなく、ディレクトリやページごとに計測することもできます。
どういったカテゴリー(あるいは、ページ)が、ユーザーにとくに閲覧されているのかなど、詳細なデータを知ることが可能です。以下では、「Webサイト全体」「カテゴリごと」「ページごと」のPV数を調べる方法を紹介します。
Webサイト全体のPV数を調べる
Webサイト全体のPV数は、ユーザーサマリーレポートで調べられます。Googleアナリティクスホームから、[ユーザー]→[概要]と進みましょう。
月間や年間のPV数が知りたい場合には、右上の日付をクリックすると表示期間を変更できます。また、その下の[日・週・月]を選択すると、PV数の計測単位を変更できます。
カテゴリごとのPV数を調べる
ディレクトリごとのPV数を調べるには、[行動]→[サイトコンテンツ]→[ディレクトリ]と進みます。カテゴリをディレクトリで分けている場合は、カテゴリごとにPV数を調べることが可能です。
ディレクトリで振っていない場合は、[行動]→[サイトコンテンツ]→[すべてのページ]と進みましょう。検索窓に、カテゴリのURLを入れてください。
例えば、当サイトの「GAカテゴリ」は、URLを「ドメイン/web/ga」で統一しています。「web/ga」と打ち込むことで、GAカテゴリのみのPV数を出すことが可能です。
ページごとのPV数調べる
ページごとのPV数を調べる際には、[行動]→[サイトコンテンツ]→[すべてのページ]と進みます。検索窓に個別ページのURLを入れれば、特定ページのPV数を調べることも可能です。
PV数の目安・平均は?
WebサイトのPV数には、明確な目安・平均があるわけではありません。世界中に膨大な数のWebサイトがあり、その目安・平均を出すことは容易ではないでしょう。
ただし、私が実際にWebサイトの運営を支援するなかで、事業規模ごとに、ある程度PV数の目安や平均が見えてきています。
- 個人ブログ:1万〜20万PV(月間)
- 中小企業:2万〜30万PV(月間)
- 大手企業:10万〜100万PV(月間)
あくまで目安ですが、実際に見てきたWebサイトのデータを元にしています。もちろん、ジャンルやWebサイトの目的によっても異なるので、参考程度にご覧ください。
WebサイトのPV数を改善するには?
WebサイトのPV数を改善する基本的な施策は、SEO対策です。Webサイトを検索エンジンに最適化することで、検索結果からのアクセスを集め、PV数を増やします。
有料広告やSNSなどの施策も大切ですが、やはり、Webサイトへのアクセス経路の大半は、自然検索です。当サイトへも、アクセス経路の90%を自然検索が占めています。
また、SEO施策によって増加したPV数は、中長期的に持続します。ページが一度検索上位に掲載されると、常に検索結果から集客をし続けてくれるからです。
PV数を改善したいのであれば、まずはSEO対策に力を入れましょう。SEO対策については、以下の記事で詳しく解説していますので、そちらをご覧ください。
Googleアナリティクスの使い方をマスターしよう!
PV数は、Webサイトの規模や成長度合いを確かめる基本的な指標です。しかし、Googleアナリティクスで見られるのは、PV数だけではありません。
この記事で紹介した「UU数」「セッション数」「アクセス数」なども、確認することができます。これらもWebサイトへのアクセスに関する指標ですが、計測の切り口が違います。
あらゆる角度からWebサイトを解析することで、正確な実態が掴めるのです。Googleアナリティクスの使い方をマスターして、さまざまな指標を改善に役立てましょう。