Webライティングとは、Web媒体で記事を執筆する仕事を指します。個人事業主のブログや企業のオウンドメディアでの執筆から、ECサイトへの口コミの投稿など、媒体はさまざまです。
このように、執筆する媒体が多岐にわたるため、「Webライティングには、結局、どういった種類があるの?」「Webライターってどんな記事を書いているの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか?
この記事では、Webライティングの主な種類を紹介します。Webライターがどんな記事を書いているのか、気になる方には必見の内容です。
また、それぞれの種類の難易度や、執筆する際のコツについても解説しています。この記事を参考にして、どういった種類のWebライティングに取り組むべきか検討してみてください。
Webライティングの種類と難易度
Webライティングの種類には、主に以下が挙げられます。
- SEOライティング
- セールスライティング
- レビュー・口コミ
- シナリオ・脚本
- インタビュー・取材記事
- SNS投稿作成
一言にWebライティングといっても、種類は多岐にわたります。また、誰でもできるものから専門知識が必要なものまで、難易度もさまざまです。
SEOライティング
SEOライティングは、検索エンジンからの流入を狙って記事を書くライティングの種類です。検索エンジンはさまざまありますが、基本は、Googleを指すといってよいでしょう。
SEOライティングは、コンテンツマーケティングというマーケティング手法の一環です。したがって、論理的な思考や客観的なデータに基づいた執筆が求められます。
文字単価は、1円〜3円程度が相場です。文字単価1円以下の案件は難易度は低いですが、案件が途中で終了することも多く、おすすめはできません。
セールスライティング
セールスライティングとは、モノやサービスを売るための記事を書くことを指します。コピーライティングとも呼ばれるライティングの種類です。
ユーザーにモノやサービスを買ってもらうことが目的となるため、文章構成が重要になります。ある程度のフレームワークはありますが、比較的に難易度は高めです。
文字単価は、高ければ10円程度になることも珍しくありません。ただし、効果の出るLPが求められるため、経験者でないと受注は難しいでしょう。
レビュー・口コミ
EC・口コミサイトにレビューを書くことも、Webライティングの種類の1つです。AmazonなどのECサイトに直接書き込むパターンと、クラウドソーシングサイト上で完結するものがあります。
自身の経験から感じたこと・思ったことを書くだけなので、難易度は高くありません。誰にでもできる仕事といえるでしょう。ただし、作業的なので、やりがいはあまりないかもしれません。
文字単価は、高くても1円程度でしょう。また、金銭的な報酬ではなく、レビューする商品を報酬扱いとして無料で受け取るパターンもあります。
シナリオ・脚本
動画やノベルゲームのシナリオ・脚本を書くことも、Webライティングの種類の1つです。現在では、YouTube動画のシナリオや脚本の案件が多く募集されている印象があります。
説明・解説動画の脚本であれば、それほど難易度は高くありません。しかし、ノベルゲームや漫画動画のシナリオであれば、専門的なテクニックや経験が必要になるでしょう。
シナリオの長さにもよりますが、1本2,000円〜10,000円程度の案件が多いようです。
インタビュー・取材記事
インタビューや取材を基にした記事執筆も、クラウドソーシングサイトなどで、よく募集されています。人物への取材はもちろん、お店や施設が対象となることもしばしばです。
実際に現場に足を運ぶため、コミュニケーション能力は必要でしょう。また、最近ではZOOMなどを使った取材もあるので、最低限のPCスキルは備えておいたほうがよいかもしれません。
文字単価は、1円〜5円が相場でしょう。報酬に加えて、現場への移動費や、お店の取材で必要な飲食代などが別途支給されるのが一般的です。
SNS投稿作成
ブログやオウンドメディアだけでなく、SNSの投稿を作成するのも、Webライティングの種類の1つです。TwitterやFacebookなど、テキストがメインのSNS投稿が主として挙げられます。
文字数は140〜500文字程度なので、執筆の難易度は高くありません。しかし、一度にまとまった本数を依頼されることが多いので、地道な作業かつ頭脳労働というよりも肉体労働に近いかもしれません。
文字単価は、1投稿50円〜1,000円程度となります。1投稿は140文字程度ですが、数が増えると負担も大きくなるので、単価感には要注意です。
Webライティング種類別のコツ
一言でWebライティングといっても種類はさまざまで、それぞれに内容が大きく異なります。したがって、書くときに意識すべきコツも、種類ごとに違いがあるので注意が必要です。
ここでは、Webライティングの種類別に書き方・稼ぎ方のコツを紹介します。とくにコツが必要ない種類もありますので、参考にしてください。
SEOライティング
SEOライティングでは、検索結果の上位に記事を表示させることが目的となります。そのためには、いくつかのコツが必要です。
- キーワードを軸に記事を書く
- 検索する人のニーズを考慮する
- 競合ページの強さ・内容を分析する
ユーザーはキーワードで検索するため、キーワードをベースに書くことが求められます。その他、ニーズや競合ページも考慮して記事を書きます。
セールスライティング
セールスライティングは、モノやサービスをユーザーに買ってもらうことが目的です。つまり、ユーザー心理に沿った構成が必要となります。
- AIDCASの法則
- PASONAの法則
これらのようなセールスライティングの型を使えば、ある程度の記事は書けます。まずは型を覚えて、使いこなせるように練習しましょう。
レビュー・口コミ
レビューや口コミの投稿に、特別なスキルは必要ありません。当たり前のことを当たり前にやり、数をこなすことが稼ぐためのコツといえます。
- クライアントの指示通りに動く
- 好きな案件をとにかく多くこなす
クラウドソーシングサイト上で完結する場合、意図にそぐわない投稿をすると、否認される可能性があります。指示をしっかり読んで、その通りに書きましょう。
シナリオ・脚本
シナリオや脚本を書くには、SEOやセールスなどとは、また違った頭の使い方が必要になります。ただ、「才能がなければできないのか?」というと全くそうではありません。
- 起承転結を押さえる
- 魅力的なキャラクターを描く
- 映像的に表現する
こういったコツを押さえて繰り返しシナリオを書くことで、型が身に付いていきます。まずは、型どおりに作って見ることが重要です。
インタビュー・取材記事
インタビュー・取材記事では、インタビューや取材内容が資料となります。したがって、インタビューや取材の質を高めることが重要です。
- インタビュー(取材)内容を決めておく
- 取材する人物(お店)の情報を入れておく
- 記事になったときの全体像を想定しておく
インタビューや取材の当日はもちろん、それ以前の準備が非常に大切です。いざ記事を書くときに情報が足りないでは取り返しがつかないので、必ず上記の準備をしておきましょう。
SNS投稿作成
SNS投稿作成をこなすこと自体は、文字数も少なく難しくはありません。しかし、継続受注を考えるのであれば、以下のコツを押さえましょう。
- 既存アカウントのトンマナに合わせる
- 各種SNSで好まれる書き方を意識する
- 投稿やアカウント運用まで巻き取る
とくに、アカウント運用まで巻き取れると、継続受注できる可能性が高いです。クライアントの手間を減らし、あなたに価値を感じてもらえるようにしましょう。
Webライティングで需要のあるジャンル
Webライティングで需要のあるジャンルとしては、以下が挙げられます。
- 美容
- 金融
- IT
- 士業
- 不動産
- 映画・アニメの感想まとめ
- 芸能人・有名人のニュース
- おでかけスポットの紹介 など
しかし、このなかでも「エンタメ系」は、いわゆる「誰でも書ける」記事です。興味・関心が集まりやすく需要はありますが、低単価となる傾向にあります。
単価を上げるには専門性が高く、対応できるWebライターが少ないジャンルがおすすめです。また、業界的に潤っているというのも、ジャンル選びのポイントでしょう。
将来性のあるSEOライティングがおすすめ
Webライティングはさまざまな種類がありますが、今から始めるのであれば「SEOライティング」がおすすめです。なぜなら、SEOライティングは、Webマーケティングの一貫だからです。
Webマーケティングの需要は年々増大しており、インターネット広告費は、テレビ広告費を抜いています。つまり、Webライティングの需要も、今後伸びていくことが予想されるのです。
ここでは、SEOライティングを始めるにあたって必要な情報を紹介します。どの種類のWebライティングから始めようか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
手順と書き方
媒体によって微妙に異なりますが、SEOライティングにはおおよそ決まった流れがあります。
- 構成作成
- 記事執筆
- 修正対応
メディアによっては、構成作成と記事執筆の間にクライアントのチェックが入ります。また、構成はクライアント側で用意されていて、執筆だけ行うというパターンもしばしばです。
SEOライティングは、検索結果からの流入を目的としています。その点で、一般的な記事執筆とは異なる部分も多いです。
- キーワードを軸に内容を組み立てる
- 主観を排除して、客観的事実を書く
- メディアの目的に沿った流れを意識する
エッセイや小説を書いていた方からすると、多少堅く感じるかもしれません。裏を返すと、ある程度の型があるので、慣れてしまえば難しくはありません。
必要なスキル
SEOライティングは、Webマーケティングの一環です。したがって、一般的な文章能力に加えて、以下のスキルが必要とされます。
- 基本的なSEO知識
- 論理的な思考力
- リサーチスキル
キーワードや競合ページなどを見て、論理的に構成を組み立てる必要があります。また、客観的な事実を述べる文章なので、リサーチスキルは欠かせません。
一方、特別きれいな文章である必要はなく、高い文章力は求められません。正しい日本語で書くことができれば、文章スキルとしては十分です。
仕事の探し方
SEOライティングの案件は、まずはクラウドソーシングサイトで探すのがよいでしょう。代表的なクラウドソーシングサイトを以下に3つ挙げます。
- ランサーズ
- クラウドワークス
- ココナラ
クラウドソーシングサイトに登録したら、提案文の型を作成しましょう。提案文のテンプレートは、下記記事にて紹介しています。
作成した提案文を案件ごとに調整して、応募をしましょう。初心者の方は、通らないことを前提に、最低10〜20は応募してください。
まずはSEOライティングから始めよう!
Webライティングには、さまざまな種類があります。なかには特別なスキルが必要なものから、誰にでもできるものまであり、選択肢の幅は広いといえるでしょう。
しかし、特別なスキルが必要なライティングの種類では、まともな仕事を獲得できるまでに時間がかかります。一方、誰にでもできるものは低単価で、消耗してしまいます。
SEOライティングは、これから需要のあるWebライティングの種類です。また、汎用的なスキルですが、勉強することで着実に身に付けることができます。
Webライティングを始めようか迷っている方は、まずはSEOライティングから始めてみてはいかがでしょうか?