この記事ではGoogle XML Sitemapsの設定方法と使い方について詳しく解説しています。
Google XML Sitemapsは、あなたのサイトがGoogleなどの検索エンジンに表示されやすくするためのWordPressプラグインです。
サイトの検索流入を増やすためにも、Google XML Sitemapsを活用しましょう!
サイトマップの必要性
Google XML Sitemapsの解説をする前に「サイトマップ」について確認しておきましょう。
サイトの全体像をわかりやすくまとめたページです。サイトマップを作成することで、サイト内でリンクされていない孤立したページも認識されやすくなります。
SEOにおいても重要な部分ですので、サイトを運営するうえでサイトマップの作成は必須です。
サイトマップには以下の2つがあります。
- HTMLサイトマップ
- XMLサイトマップ
それぞれの利用目的について説明します。
HTMLサイトマップとは
HTMLサイトマップは、「サイトを訪問したユーザー」にサイトの全体像を把握してもらうためのページです。
サイト内の各ページへリンクすることで、ユーザーが目的としているページへ移動しやすくします。
WordPressにはHTMLサイトマップを作成・自動更新してくれる便利なプラグインがあるので紹介しておきます。
XMLサイトマップとは
XMLサイトマップは、「Googleなどの検索エンジン」にサイトの全体像を把握してもらうためのページです。
検索エンジンのクローラーというプログラムがXMLサイトマップを巡回することで、サイト内の各ページを認識しやすくなります。
検索エンジンの検索結果に、あなたのサイトが表示されるようにするためにもXMLサイトマップの作成は必須です。
Google XML Sitemapsとは
サイトマップを簡単に作成できるWordPressのプラグインです。
有効インストール数 | 2,000,000以上 |
星評価 | |
評価数 | 2,105 |
WordPress5との互換性 | あり |
※上記の情報は記事作成時のものです。
Google XML Sitemapsの特徴
- 記事を更新する度にサイトマップを自動的に更新してくれる
- サイトマップを更新したことを自動的に検索エンジンに知らせてくれる
- Googleが指定する記述方法でXMLファイルを作成してくれる
- サイト内のコンテンツごとに詳細な設定ができる
Google XML Sitemapsを利用すれば、サイトマップの更新や検索エンジンへの通知が自動化されるため、サイト運用の負担を軽減することができます。
Google XML Sitemapsの公式ページ
Google XML Sitemapsの公式ページはこちらです。
Google XML Sitemapsのファイルをダウンロードして利用したい場合や、公式の情報もチェックしたいという方は上記のリンクからご覧ください。
プラグインをダウンロードして利用する方法は、下記の記事で詳しく解説しています。
Google XML Sitemapsのインストール手順
それではGoogle XML Sitemapsをインストールしましょう。
プラグインのインストールや設定の更新前には念のためバックアップをとるようにしましょう!
→BackWPup を利用して自動的にバックアップを取る方法
WordPress管理画面を開いたら「プラグイン」→「新規追加」の順にクリックしてください。
キーワード入力フォームに「Google XML Sitemaps」と入力し、「今すぐインストール」→「有効化」の順にクリックしてください。
これでGoogle XML Sitemapsのインストールは完了です。
Google XML Sitemapsの設定方法
Google XML Sitemapsを利用するにはいくつか設定をおこなわなければなりません。
「設定」にカーソルを合わせ「XML-Sitemap」をクリックします。
Google XML Sitemapsの主な設定項目は以下の7つです。
- 基本的な設定
- Additional Pages
- 投稿の優先順位
- Sitemap コンテンツ
- Excluded Items
- Change Frequencies
- 優先順位の設定 (priority)
それでは、各項目を一つずつ解説していきます。
基本的な設定
通知を更新
枠内の3ヵ所にチェックをいれてください。
各項目の意味は以下の通りです。
Notify Google about updates of your site
チェックを入れてください。
サイトを更新すると、自動的にGoogleの検索エンジンに通知するようになります。
Notify Bing (formerly MSN Live Search) about updates of your site
チェックを入れてください。
サイトを更新すると、自動的にBingの検索エンジンに通知するようになります。
サイトマップのURLを仮想robots.txtファイルに追加
チェックを入れてください。
サイトマップの場所を検索エンジンに正しく伝えることができます。
高度な設定
枠内の3ヵ所にチェックをいれてください。
各項目の意味は以下の通りです。
メモリの最大値を以下に増加
特に入力する必要はありません。
項目名の通り、メモリの最大値を変更できます。
実行時間制限を以下に増加
特に入力する必要はありません。
項目名の通り、最大実行時間を変更できます。
Try to automatically compress the sitemap if the requesting client supports it.
チェックを入れてください。
サイトマップを圧縮します。コンテンツが多いほど効果的です。
XSLT スタイルシートを含める
「デフォルト設定を使用」にチェックを入れてください。
xmlファイルをブラウザで開いた時に見やすくなります。
「デフォルト設定を使用」にチェックを入れる前と入れた後の違いです。
Override the base URL of the sitemap:
WordPressをサブディレクトリにインストールしている場合で、サイトマップをドメイン直下におきたい場合に使用します。
HTML形式でのサイトマップを含める
チェックを入れてください。
ブラウザのアドレスバーに「https://●●●/sitemap.html」と入力した時に、HTML形式で見やすく表示されます。
「HTML形式でのサイトマップを含める」にチェックを入れる前と入れた後の違いです。
匿名の統計を許可する(個人情報は含まれません)
チェックを入れるとGoogle XML Sitemapsの開発者に情報を送ります。
Additional Pages
特定のページ(URL)を個別に設定する場合に使用します。
「優先順位の設定」「更新頻度の設定」については下記で解説しています。
投稿の優先順位
「優先順位を自動的に計算しない」にチェックを入れてください。
優先順位の設定はこのあと行います。
Sitemap コンテンツ
WordPress標準コンテンツ
おすすめの設定は下図の通りです。
チェックをいれたコンテンツがサイトマップに掲載されます。
XMLサイトマップは検索エンジンに重要なコンテンツを把握してもらうものなので、あなたのサイトにとって重要なコンテンツにチェックをいれてください。
上図では「ホームページ」「投稿(個別記事)を含める」「カテゴリーページを含める」にチェックを入れています。
固定ページに更新頻度が高い重要なコンテンツがある場合は「固定ページを含める」にもチェックを入れてください。
詳細なオプション
「最終更新時刻を含める」にチェックを入れてください。
「最終更新時刻を含める」にチェックを入れると、検索エンジンに各コンテンツの更新日時を知らせることができます。
Excluded Items
サイトマップから除外するカテゴリーや投稿(個別記事)を設定できます。
前項の「Sitemap コンテンツ」で固定ページにチェックを入れている場合に、”お問い合わせページ”など重要度の低い特定のページを外すといった設定ができます。
「投稿(個別記事)を含めない」設定は、投稿・固定ページのIDをカンマ区切りで入力します。
「投稿名」にカーソルを合わせ、左下に表示されるURL内の「post=」の後の数字がIDです。
Change Frequencies
おすすめの設定は下図の通りです。
各コンテンツの更新頻度を選択します。
先ほど「Sitemap コンテンツ」でサイトマップに掲載するコンテンツを選択しましたが、「Change Frequencies」では各コンテンツの更新頻度を設定できます。
上図では以下のように設定しています。
毎日 | ホームページ |
毎日 | 投稿 (個別記事) |
更新なし | 固定ページ |
毎週 | カテゴリー別 |
更新なし | 今月のアーカイブ (たいていは”ホームページ”と同じでしょう) |
毎年 | 古いアーカイブ (古い投稿を編集したときにのみ変更されます) |
毎週 | タグページ |
更新なし | 投稿者ページ |
「Sitemap コンテンツ」で選択したコンテンツに対し、Change Frequenciesの設定をしてください。
「カテゴリーの更新頻度・優先順位」の設定に、タグの設定が反映される不具合があるため、タグの設定はカテゴリーに合わせるようにしてください。
タグの設定をしないと、カテゴリーの設定が「0%, Never」になります。
優先順位の設定 (priority)
おすすめの設定は下図の通りです。
検索エンジンがクロールする優先度に差をつけたい場合は数値を調整してください。
上図では以下のように設定しています。
1.0 | ホームページ |
1.0 | 投稿 (個別記事) (“基本的な設定”で自動計算に設定していない場合に有効) |
1.0 | 投稿優先度の最小値 (“基本的な設定”で自動計算に設定している場合に有効) |
0.0 | 固定ページ |
0.8 | カテゴリー別 |
0.0 | アーカイブ別 |
0.8 | タグページ |
0.0 | 投稿者ページ |
前項の「Change Frequencies」と同様の理由で、カテゴリーの数値に合わせてタグの数値も入力してください。
最後に「設定を更新」をクリックしてGoogle XML Sitemapsの設定は完了です。
Google XML Sitemapsの使い方
ここからはGoogle XML Sitemapsで作成したXMLサイトマップをサーチコンソール(Google Search Console)に登録していきます。
あなたのサイトがどのようなキーワードで検索されているか等、検索流入を増やすための対策を立てるために必要なデータを入手できるサービスです。
サーチコンソールの登録方法は下記の記事で解説しています。
サーチコンソールにサイトマップを追加する方法
グーグルサーチコンソールの管理画面を開いてください。
「サイトマップ」をクリックし、サイトマップURLを入力したら「送信」をクリックします。
「成功しました」と表示されたらサイトマップの登録は完了です。
これで今後はサイトを更新した際にGoogleの検索エンジンに認識してもらいやすくなります。
Google XML Sitemapsの設定方法と使い方は以上です。
まとめ
サイト運営をはじめたばかりであればピンとこない部分があるかもしれませんが、この記事で紹介した設定は、ブログや一般的なサイトに適切な設定ですので安心してください。
また、しばらくサイト運営をした後で読み返すと「あなたのサイトにあった最適なGoogle XML Sitemapsの設定」が見つかるかもしれませんので、時間をあけてまたご覧いただければと思います。
知識ゼロから学べるWordPress入門
WordPress初学者向けに
解説記事を無料公開しています!
「WordPress解説(入門編)」