Webライティングを自社で取り入れている担当者の方も多いでしょう。
しかし、「Webライティングが上手く集客につながらない」「Webライティングって何かコツがあるの?」そういった悩みを抱えている方もいらっしゃるかもしれません。
今回はそういった方向けに、現役SEOディレクターの私が、Webライティングのコツを10個に厳選して紹介します。
Webライター上がりかつ、現役でライティングも行っているので、現場レベルで役立つコツを紹介できるかと思います。
1. リサーチを徹底する
Webライティングというと「書く」ことに注意が行きがちです。しかし、勝負は書く前のリサーチでほとんど決まってしまいます。
リサーチを徹底し自分の中に情報を落とし込むことが重要です。これによって借りてきたような言い回しではなく、自分の言葉として実感を持って書くことができます。
また、十分に情報を頭に入れておけば、執筆段階で悩むことも減ります。執筆中に調べることも少なくなるので、執筆スピードも上がるでしょう。
2. ペルソナを設定する
Webライティングの構成案を作成する前に、ペルソナを設定します。ペルソナとは、ターゲット層を1人の人物として具体化したもののことです。
ペルソナを置くことで、情報の取捨選択が自然にできるため、執筆がスムーズになります。例えば、「海外転勤が決まり、英語を学びたいと思っている30代会社員」なら、受験英語の知識ではなく、実践的なフレーズの紹介が中心となるでしょう。
ただし、Webライティング担当者の中には、すでに作成された構成案を渡されて執筆する人もいます。その場合は、構成案から逆算してペルソナを設定してください。
3. 文章の型を取り入れる
「伝わる文章を上手く組み立てられない」「執筆が全く進まない」という人は、文章の型を取り入れてみてください。
人が納得する思考の流れを取り入れた文章構造なので、情報を当てはめるだけで論理的な文章を書くことが可能です。また、型に沿って書くだけなので、何を書こうかと迷うこともありません。
【文章の型:PREP法】
- P:Point(結論)
- R:Reason(理由)
- E:Example(具体例)
- P:Point(結論)
上記の型に沿って当てはめた上で、自然な流れとなるように調整しましょう。
4. 論文・政府系サイトから引用する
Webライティングでは、情報の正確性が重要となります。なぜなら、世界中のユーザーの目に触れる可能性があるからです。
私がディレクションを担当している案件では、基本的に論文・政府系サイトからのみ引用可としています。論文や政府系サイトの情報は誤っている可能性が低く、ユーザーにも信用してもらいやすいです。
統計やデータを引用する際は、特に正確であることが求められます。論文や政府系サイトからの引用を基本としておくと良いでしょう。
5. トンマナを統一する
トンマナとは、記事掲載メディアにおけるトーンやマナーのことです。簡単にいえば、「表記や雰囲気、言葉遣いを統一しましょう」ということです。
各記事でトンマナが揃っていないと、メディア全体として違和感が出てしまいます。統一感のないメディアはブランディングが難しく、また、ユーザーからの信頼性も低下してしまうでしょう。
漢字なのかカタカナなのか、口語なのか文語なのか、toBなのかtoCなのかなど、メディアとしてのトンマナを意識して執筆しましょう。
6. 記事のゴールを意識する
記事のゴールとは、コンバージョン(商品購入・お問い合わせなど)や関連ページへの遷移のことです。Webライティングはマーケティングの一部であるため、事業の発展に貢献するものでなければなりません。
ただ、実際にはテーマについて書いて終わりという例も多いです。せっかくユーザーを記事に呼びこんでいるのに、ただただ逃してしまうのはもったいないといえます。
執筆前には必ず記事のゴールを設定し、そのゴールに向かってユーザーを誘導する意識で執筆しましょう。
7. 中立的な立場を取る
記事のゴールへ誘導する上で気をつけなければならないのは、「中立的な立場を取る」ということです。
ディレクターとしてライターから上がってきた記事を確認すると、クライアント贔屓に寄り過ぎていることが多いです。クライアントに貢献したい気持ちは分かりますが、あまりにも推し過ぎると信頼を失います。
執筆する立場としては、あくまで中立であるべきです。直接的におすすめするのではなく、論理的な説明や具体例、データなどで納得してもらえる書き方を目指しましょう。
8. 声に出して推敲する
初歩的な話ですが、できていない人は本当に多いです。もう一度基本に立ち返って、声に出して推敲することを徹底してください。
細かなミスは残ってしまうかもしれませんが、不自然な言い回しや違和感のある文章はほとんど無くせます。声に出してみてスムーズに読めなかったり、一度で理解できなかったりする部分を修正しましょう。
9. 素直にFBに応じる
人によってはFB(フィードバック)を返されたときに、嫌な気持ちになる人もいます。自分が書いた記事に、いちゃもんを付けられたような気持ちになるかもしれません。
私もライターを始めたばかりの頃はそうでした。ただ、ディレクターになってみると、一見いちゃもんに思えるようなケースでも意味があってFBしていたということが分かります。
悪意があってFBをしているケースはほとんどありません。ライティングスキル上達や企業への貢献を意図して行っているので、まずは素直に応じて修正をしてみてください。
10. 経験のある分野で書く
ここで紹介したコツを押さえれば、質の高いライティングを行うことは可能です。ただし、情報源をリサーチのみに頼るのには限界があり、オリジナリティの高い記事に仕上げることはどうしても難しくなります。
独自性の高い記事を書くには、経験のある分野で書くのが一番です。現場でしか得られない一次情報や、お客さんの生の声を基にした記事を書けるのは、それだけで強みになります。
仕事や趣味など、経験豊富な分野は何かしらあるはずです。その経験を活かせる案件の獲得を模索してみましょう。
Webライティングのコツを意識してみよう
Webライティングのコツは挙げ出せばキリがありません。まずは、今回紹介した10項目を確認して、できていないところがあれば改善しましょう。
- リサーチを徹底する
- ペルソナを設定する
- 文章の型を取り入れる
- 論文・政府系サイトから引用する
- トンマナを統一する
- 記事のゴールを意識する
- 中立的な立場を取る
- 声に出して推敲する
- 素直にFBに応じる
- 経験のある分野で書く
また、コツ以前の問題として、基本的なSEOの知識は頭に入れておくべきです。SEOについて不安な部分のある方は、以下の記事も参考にしてみてください。