検索エンジンのアルゴリズムの元となっているGoogleの理念は、SEO対策においては意識しておかなければなりません。
ただ、「そもそもGoogleの理念ってどういう内容なの?」「Googleの理念に基づいた具他的な施策って?」そういった疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回はそういった方へ向けて、Googleの理念に基づいたSEO対策について、具体的な手法などを詳しく解説していきます。
この記事を読めば、Googleの理念についての理解が深まり、検索エンジンに評価されるSEO対策を行うことができるでしょう。
Googleの理念に基づいてSEO対策すべき理由
SEO対策を行う上では、Googleの理念に基づいた施策を講じることが非常に大切になってきます。
その主な理由が、以下の2点です。
- SEO対策とは、Google対策である
- アルゴリズムの根底は変わらない
まずは、この2点について以下で詳しく見ていきましょう。
SEO対策=Google対策
SEO対策は、Google対策であると言い換えられます。
なぜなら、今や検索エンジンを利用するユーザーのほとんどは、Googleの検索エンジンを利用しているからです。
具体的に見てみると、世界の検索エンジンのシェアは、おおよそ以下に示すとおりです。
87% | |
bing | 5% |
Yahoo! | 3% |
続いて、日本国内の検索エンジンのシェアを見てみます。
70% | |
Yahoo! | 15% |
bing | 10% |
(参考:statcounter)
そして、さらに言えば、Yahoo!はGoogleの検索エンジンと同じアルゴリズムを採用しています。
したがって、実質的には、世界でも日本国内でも全体の90%程度はGoogleが支配しているということです。
SEO対策を行うのであれば、Googleのアルゴリズムに注意を払うことが重要だといえるでしょう。
アルゴリズムの根底は変わらない
Googleのアルゴリズムの根底は変わりません。
そして、Googleのアルゴリズムの根底となっている考え方は、Googleという企業の理念でもあるのです。
具体的いえば「被リンクの重要性」などがそれに当たります。
4. ウェブ上の民主主義は機能する。
Googleが掲げる10の事実
Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。(中略)PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最高の情報源として投票されているかを分析します。
上記のように、Googleは被リンクをWEB上の「投票」と考え、検索順位に反映しています。
2012年ごろに、人工的かつ低品質な大量の被リンクを獲得する対策により、順位を上げる手法が横行したことがあります。
その際に、Googleは「ペンギンアップデート」を行って不正な被リンク対策を行っているページの順位を落としました。
ただ、被リンク自体の効果が無くなることはなく、自然発生的に生まれた良質な被リンクに関しては依然として効果があります。
このように、Googleの理念は検索エンジンのアルゴリズムの根幹でもあるため、常にSEO対策の中心に据えておく必要があるのです。
Googleの理念「Googleが掲げる10の事実」とは?
Googleの理念は、上で紹介した「 4. ウェブ上の民主主義は機能する。 」を含む、「Googleが掲げる10の事実」としてまとめられています。
ここでは、「Googleが掲げる10の事実」を実際に確認しておきましょう。
➀ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
Googleが掲げる10の事実
②1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
➂遅いより速いほうがいい。
④ウェブ上の民主主義は機能する。
⑤情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
⑥悪事を働かなくてもお金は稼げる。
⑦世の中にはまだまだ情報があふれている。
⑧情報のニーズはすべての国境を越える。
⑨スーツがなくても真剣に仕事はできる。
⑩「すばらしい」では足りない。
以上の10個の理念は全て、間接的には検索エンジンのアルゴリズムに関係しているといえます。
ただ、具体的なSEO対策に直結するのは、以下の5つだといえるでしょう。
- ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
- 遅いより速いほうがいい。
- ウェブ上の民主主義は機能する。
- 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
- 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
以下では、これら5つの理念に基づいた具体的なSEO対策の手法について、詳しく解説していきます。
Googleの理念に基づいたSEO対策【5つの手法】
ここでは、「Googleが掲げる10の事実」基づいた効果のあるSEO対策の手法について具体的に解説します。
Googleの理念を知ることは大切ですが、具体的なSEO対策に落とし込まなければ宝の持ち腐れです。
上で紹介したGoogleの理念を把握した上で、具体的なSEO対策に落とし込んで実行しましょう。
ユーザーの利便性を第一に考える
SEO対策において最も重要なのが、「ユーザーの利便性を第一に考える」ことだといえます。
実際、「Googleが掲げる10の事実」の1番最初の項目にも、ユーザーファーストの大切さが書かれています。
➀ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
Googleが掲げる10の事実
具体的なSEO対策としては、以下の点に注意してユーザーニーズを満たすことのできるコンテンツを作成します。
- 冒頭にコンテンツの結論を持ってくる
- 関連キーワード・サジェストワードを意識して網羅性を高める
- 適切な関連記事への内部リンクを設置する
その他、信頼性の高い情報ソースから引用する、執筆者の情報を開示するなどもユーザーが安心してページを読める要素です。
具体的なコンテンツの作成方法については、以下の記事で解説していますのでそちらをご覧ください。
ページの表示速度を上げる
ページの表示速度を上げることも、ユーザーが見やすいページを作るために重要な施策の1つです。
「Googleが掲げる10の事実」にも、以下のような記述が見られます。
②遅いより速いほうがいい。
Googleが掲げる10の事実
Google は、ユーザーの貴重な時間を無駄にせず、必要とする情報をウェブ検索で瞬時に提供したいと考えています。
WEBサイトはGoogleの検索エンジンに依存している以上、Googleの考え方に合ったページを作らなければいけません。
具体的なSEO対策としては、ページに添付するデータを軽くして、表示に係る時間を短縮することが挙げられます。
例えば、ページに画像を貼り付けることがあると思いますが、画質に問題がないレベルでなるべくデータを軽くした方が良いでしょう。
もし、画像のサイズを小さくしたいのであれば、JPEG圧縮などのブラウザ上のサービスを利用すると簡単です。
質の高い被リンクを集める
冒頭でもお話ししたように、質の高い被リンクを集めることは現在でも重要な施策だといえます。
実際、私が知っている被リンク対策に成功した事例で、地元のテイクアウトを行っている商店を紹介するメディアがあります(名前は伏せます)。
コロナウイルスの影響で注目度が高まり、各種メディアや自治体ホームページから自然発生的に被リンクを獲得しました。
その結果として、運営開始半年で14万PVを達成したそうです。
このように、被リンクは今でもSEOに大きな影響を与えています。
ただし、被リンクは人工的な中身のないものではなく、自然発生的で良質なものを集める必要があります。
被リンクを獲得するための具体的な施策は、以下のとおりです。
- ユーザーファーストのコンテンツを作成する
- EATに配慮したWEBサイトを構築する
- SNSを運用してWEBサイトの認知を広げる
被リンクを獲得するための施策については、詳しくは以下の記事で解説していますので参考にしてください。
モバイル端末に対応したUIにする
ユーザーに寄り添ったWEBページにするには、今の時代はモバイル端末に対応していることが前提です。
「Googleが掲げる10の事実」にも以下のような記載があります。
⑤情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
Googleが掲げる10の事実
世界はますますモバイル化し、いつどこにいても必要な情報にアクセスできることが求められています。
具体的には、レスポンシブデザインを採用して、PCでもスマホでも、あるいはタブレット端末でも綺麗に表示されるようにすることが望ましいです。
WordPressなどのCSSを利用している場合、レスポンシブ対応しているテンプレートを選ぶことで簡単にモバイル対応できます。
これから長期的にWEBサイトを運営していくという方は、モバイル対応は必須なので必ず対策しておきましょう。
以下の記事では、モバイルレスポンシブのWordPress無料テーマを紹介しています。こちらも、ご参考ください。
関連のある広告を適切に表示する
WEBサイトに広告を張る場合は、関連のある広告を適切に表示しなければいけません。
「Googleが掲げる10の事実」にも、以下のような記載が確認できます。
派手な広告でなくても効果は上げられると Google は考えています。ポップアップ広告は邪魔になってユーザーが見たいコンテンツを自由に見られないので、Google では許可していません。Google は、閲覧しているユーザーに関連性のあるテキスト広告のほうが、ランダムに掲載される広告よりずっとクリック率が高いことに着目しました。
Googleが掲げる10の事実
WEBページのコンテンツに関係のない広告は、クリックされないばかりかユーザーがページを閲覧する際に邪魔になります。
例えば、WEBページを開いたときに広告が出てきたり、広告が常に画面に表示されていたりするとうっとうしく感じますよね。
Googleは広告によって収益を得ている営利企業ですが、ユーザーのことを無視した広告の掲載は意味がないと知っています。
Googleの一番の理念「ユーザーファースト」を忘れず、ユーザーの利便性を高める広告の掲載方法を考えましょう。
まとめ:Googleの理念に基づいて本質的なSEO対策を行おう
今回は、Googleの理念に基づいたSEO対策について、具体的な手法などを詳しく解説しました。
本記事の要点は、以下のとおりです。
- SEO対策では、Googleの理念に基づいた施策を行うことが重要
- Googleの理念は「Googleが掲げる10の事実」としてまとめられている
- Googleの理念を具体的な施策に落とし込んで実行しよう
この記事を参考に、Googleの理念についての理解を深め、検索エンジンに評価されるSEO対策を行いましょう。