【2020年】SEOと文字数の関係は?上位表示するためのライティング方法

SEOと文字数の関係は?
今野直倫

SEO対策と文字数の関係は常に議論に上がっています。

SEO対策と文字数って本当に関係あるの?」「上位表示を獲得するにはどれくらいの文字数が良いの?」そういった疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか?

そこで今回はそういった方へ向けて、SEO対策と文字数の関係について詳しく解説していきます。

また、文字数に関連して上位表示を獲得するためのライティングの方法についても解説していますので、合わせて参考にしてください。

ページの文字数はSEOに関係ないのか?

SEO記事

ページの文字数はSEOに関係する、いや関係しないという議論があります。

結論からいうと、「ページの文字数は検索順位には直接関係しないが、間接的には影響する」が答えです。

以下、その理由について解説していきます。

Googleはページの品質を重要視する

ページの文字数が検索順位に直接関係しないのは、Googleがページの品質を重視しているからです。

Googleのジョンミュラー氏も以下のように公言しています。

we don’t have an algorithm that counts the words on your page and says Oh everything until 100 words is bad everything between 100 and 500 is fine and over 500
we don’t look at it like that we try to look at the pages overall and make sure that
this is really a compelling and relevant search results to users and if that’s the case then that’s perfectly fine if that’s long or short or lots of images or not that’s essentially up to you

English Google Webmaster Central office-hours hangout|YouTube

要約すると、文字数によってページを評価しているわけではなく、ユーザーのためになるページなら何文字でも構わない、ということです。

Googleはあくまでページの質を重視していることが、ミュラー氏の発言からも読み取れるでしょう。

文字数はSEOに間接的に影響する

しかしながら、ページの文字数はSEOに間接的に影響しています。

なぜなら、あまりに少ない文字数では、ユーザーが求めている答えを提供しきれないからです。

例えば、「ハンバーグ 作り方」というキーワードで調べたユーザーに対して、「材料をこねて焼く」とだけ答えても満足してくれません。

どんな材料が必要なの?作り方の手順は?おすすめの肉は?などの疑問がユーザーに残るでしょう。

つまり、文字数はページの質に関連しているため、結果としてSEO対策の重要な要素となっているのです。

文字数の多さがSEOに間接的に影響する理由

文字数

上では文字数がSEOに間接的に関わっていることを説明しましたが、この点をさらに深掘りしていきます。

また、文字数が多いことがSEOで有利に働くことにも触れます。

以下の説明を読めば、しばしば「文字数はSEOに関係がある」といわれる理由が分かるでしょう。

ユーザーのニーズを捉えやすい

ページの文字数を増やすと、ユーザーのニーズが捉えやすくなります。

これは、別の言い方をすると「網羅性が高まる」ということです。

例えば、ユーザーが「英語学習」というキーワードで調べた場合、以下のような意図があると予想できます。

  • 英語学習の方法を知りたい
  • 英語学習におすすめの教材を知りたい
  • アプリで英語学習はできるの?
  • 英語学習を無料でやりたい
  • 英語学習に必要な時間はどれくらい?

思いつくだけでもざっとこれくらいの検索意図が挙げられます。

つまり、「英語学習」というキーワードに対して完全な答えを用意するには、これだけの内容を網羅する必要があるということです。

文字数を増やせば、ユーザーの満足する答えを提供できる可能性が高まり、結果としてSEOの評価も高まるでしょう。

ロングテールキーワードを狙いやすい

ページの文字数を増やすと、ロングテールキーワードを狙いやすくなります。

ロングテールキーワードとは?

ロングテールキーワードとは、検索ボリュームの小さい主に2~4語程度で構成されるキーワードのことです。

検索ボリュームは小さいですが、複数のロングテールキーワードで上位表示できれば多くのアクセスが集まります。

ページの文字数が多いと、1つのページで複数のロングテールキーワードの検索に引っかかる可能性が高いのです。

例えば、先ほどの「英語学習」の例でいうと、文字数を増やせば以下のロングテールキーワードで表示できる可能性があります。

  • 英語学習 アプリ
  • 英語学習 教材
  • 英語学習 おすすめ
  • 英語学習 時間
  • 英語学習 無料

1つのキーワードで上位表示するよりも、複数キーワードで上位表示した方がアクセスが集まりやすくなります。

ユニーク単語とは?

ユニーク単語とは?

ユニーク単語とは、ページ内に出てくる「単語の種類数」のことを指します。

つまり、このページでは「SEO」という言葉が何度も出てきますが、ユニーク単語数で数えると1です。

文字数が多くなると網羅性が高まる背景には、このユニーク単語の数が関係しています。

ユニーク単語数が増えるということは、様々な角度からテーマに対して言及されているということです。

  • 英語学習=ユニーク単語数1
  • 英語学習 教材=ユニーク単語数2
  • 英語学習 教材 アプリ おすすめ 時間 無料=ユニーク単語数6

ユニーク単語数が増えると、自然とページ全体の文字数も増えるので、文字数が多いページが評価されやすい傾向があると分かります。

ただし、関係のないキーワードを含むとテーマがぼやけるので、しっかりとキーワード選定を行うことが大切です。

SEOに最適な文字数でライティングする方法

SEOライティング

ここからは、SEOに最適な文字数でページを作成する、具体的なライティング方法について解説していきます。

文字数は多ければ良い、少なければ良いという二者択一論ではないので、ポイントごとに個別具体的に考えるのが良いです。

以下の6つのポイントを参考にして、適切な文字数でページを作成するように心がけましょう。

競合ページの文字数をチェックする

ポイント①競合ページの文字数をチェックする

ページの文字数を決める上で目安となるのが、同じキーワードで上位表示されている競合ページの文字数です。

上位表示されているページの文字数は、キーワードに対する答えを書くのにどれくらいの文字数が必要かの目安となります。

具体的な方法としては、ラッコツールズというブラウザ上の無料ツールを利用するのが良いでしょう。

ラッコツールズ

ラッコツールズを開いたら、狙っているキーワードを打ち込んで[検索上位サイトから抽出]をクリックします。

ラッコツールズで文字数を調べる

すると、「平均文字数」と「ページごとの文字数」が一目で分かります。

これらの数字を参考にして、どれぐらいの文字数なら上位表示できるかを考えてページを作成しましょう。

コピペで文字数を増やしてはいけない

ポイント②コピペで文字数を増やしてはいけない

文字数が多いとSEOで有利な傾向がありますが、コピペで文字数を増やしてはいけません。

なぜなら、コピーによるコンテンツの作成は、Googleのペナルティ対象となっているからです。

具体的なガイドライン
次のような手法を使用しないようにします。
・コンテンツの自動生成
・オリジナルのコンテンツがほとんどまたはまったく存在しないページの作成
・無断複製されたコンテンツ

ウェブマスター向けガイドライン|Search Console ヘルプ

Googleからペナルティを受けると、検索順位の低下やインデックスからの削除などの措置が取られます。

コピペではなく、オリジナルのコンテンツを作成しましょう。

1つのテーマに絞って書く

ポイント③1つのテーマに絞って書く

ページは1つのテーマに絞って書くようにします。

なぜなら、ユーザーは1つのキーワード(何語かは問わない)で検索し、そのキーワードに対する答えを求めているからです。

例えば、「英語学習」で検索したユーザーは、「中国語学習」の答えを求めているとは限りません。

「英語学習」に関連した情報を付加するのは良いですが、全く違うテーマの内容は含まないようにしましょう。

画像や表も設置して分かりやすく

画像や表も設置して分かりやすく

文字数を増やすだけではなく、画像や表も設置して分かりやすいページを作ります。

画像や(画像データベースの)表は文字数には含まれませんが、ユーザーの利便性を高める上では重要です。

特に近年はGoogleの画像認識技術も上がっているので、適切な画像を挿入することはSEO的にも評価されると考えられます。

テキストだけでなく画像や表も設置して、ユーザーの役に立つページ作成を心がけましょう。

記事に画像を挿入する際には、alt属性の記述が欠かせません、以下の記事をご参考ください。

タイトル文字数は30字前後に収める

タイトル文字数は30字前後に収める

タイトル文字数は、30字前後に収めるようにします。

なぜなら、タイトル文字数が長すぎると、検索結果画面で最後の方の文字が見切れてしまうからです。

キーワードが見切れてしまうと、クリック率の低下にも繋がります。

タイトルに関するSEO対策の方法については、以下の記事で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。

品質に注力することを忘れない

品質に注力することを忘れない

繰り返しになりますが、品質に注力することを忘れてはいけません。

ページの文字数は、あくまでコンテンツの質を高めるための目安です。

文字数が多いから上位表示できるというわけでも、文字数が少ないから評価されないというわけでもありません。

狙っているキーワードで検索するユーザー目線に立って、適切なコンテンツを提供することがSEO対策の本質です。

関連記事

キーワード選定の方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

【SEO対策】キーワード選定の方法!選び方のステップと役に立つツールを紹介!

品質と網羅性の高いコンテンツを作成するコツ

品質と網羅性の高いコンテンツを作成するコツ

では、文字数が多いだけではなく、品質と網羅性の高いコンテンツを作成するには具体的にどうすれば良いのでしょうか?

SEOと文字数には直接関係ありませんが、さらに深掘りして解説していきます。

専門知識をインプットする

ポイント①専門知識をインプットする

ページのテーマに関する専門知識をインプットします。

リサーチしながらでもページを作成することはできますが、既に知っている内容の方が深いところまで説明できます。

例えば、「英語学習」というキーワードでページを作成する場合、素人よりも現役の教師が書いた方が有益なのは明らかです。

既に専門的な知識のある領域をテーマに、ページを作成するのがベストです。

ペルソナ・検索ニーズを捉える

ポイント②ペルソナ・検索ニーズを捉える

検索キーワードのペルソナ・検索ニーズを捉えます。

なぜなら、ペルソナや検索ニーズを捉えることで、テーマに対してより具体的な内容を書くことができるからです。

例えば、「英語学習」と調べたユーザーを「海外転勤が決まっている会社員」とした場合、検索ニーズ「効率良く英語を学びたい」「使える英語を学びたい」ということになります。

こういったユーザーを想定して書くことで、より踏み込んだ価値のあるコンテンツ作成ができるでしょう。

また、1人のユーザーに届けようと具体的に書くことで、結果的に多くのユーザーに刺さる内容となります。

構成段階で網羅性を意識する

構成段階で網羅性を意識する

構成を作成する段階で、網羅性を意識しておきます。

ページのSEO対策は、構成を作成した段階で7~8割程度決まっているといっても過言ではありません。

網羅性の高い構成を作成すれば、後はその構成に沿って肉付けしていくだけです。

網羅性の高い構成作成の方法については、以下の記事で解説していますので、こちらも合わせてご覧ください。

まとめ:質を高めると文字数が増えて結果的にSEOに影響する

今野直倫

今回は、SEO対策と文字数の関係について解説しました。

本記事の要点は、以下のとおりです。

  • ページの文字数は検索順位に直接関係しないが、間接的には影響する
  • 文字数が増えれば網羅性が高まるので、ページの質が上がる
  • 文字数に囚われずユーザーの利便性を一番に考えることが重要

この記事を参考にして、SEO対策と文字数の関係に理解を深めた上で、上位表示を獲得するためのライティングの方法も合わせて参考にしてください。

この記事を書いた人

今野 直倫

SEOディレクター / Webライター / コーヒー販売
コンテンツディレクターとしてSEO施策・KW選定・構成作成・校正校閲・進捗管理・ライター採用まで担当。コーヒーメディアで記事執筆も。個人ではコーヒー販売を行う。