SEO対策の基本中の基本であるGoogleのガイドライン。
ただ、「Googleのガイドラインってそもそも何?」「ガイドラインの内容を教えてほしい」そういった方も多いのではないでしょうか?
そこで今回はそういった方へ向けて、Googleのウェブマスター向けガイドラインの内容を分かりやすく説明します。
この記事を読めば、Googleのガイドラインの内容を把握するとともに、Webサイトに具体的な施策を講じることができます。
Googleのガイドラインとは?
SEO対策の担当者がGoogleのガイドラインという言葉を使う場合、大抵は「ウェブマスター向けガイドライン」のことを指します。
この記事では、SEO対策を行う上で目を通しておくべきウェブマスター向けガイドラインに話を絞ります。
ウェブマスター向けガイドライン
ウェブマスター向けガイドラインとは、GoogleがWebサイトの運営者に対して公表している手引書です。
ここには、Googleがどういったコンテンツを求めているのかが端的に記載されています。
このガイドラインにはWebサイトの運営者のみならず、誰もがアクセスすることができます。
この記事では、このウェブマスター向けガイドラインの重要な部分をかい摘んで説明します。
GoogleガイドラインがSEOで重要な理由
Googleのウェブマスター向けガイドラインは、SEO対策を行う上で必ず確認しておくべきです。
なぜなら、SEO対策とは検索エンジン最適化のことで、世界最大の検索エンジンがGoogleだからです。
つまり、Googleが求めているWebサイトを作成できるかが、検索結果で上位表示を取れるかに繋がります。
いうなれば、Googleガイドラインは、検索上位を争う上で遵守すべき「ルール」のようなものです。
ルールに従わなければペナルティを受けるように、Googleガイドラインに従わなければ、最悪の場合ページが検索結果から削除されることもあります。
SEO対策に関わる人は、必ずGoogleのウェブマスター向けガイドラインを確認しておきましょう。
Googleウェブマスター向けガイドラインの概要
Googleのウェブマスター向けガイドラインは、大きく分けて2つのパートに分かれています。
一般的なガイドライン
一般的なガイドラインは、Googleがページを認識し検索結果に反映する流れをスムーズにするためのものです。
具体的には、以下の3つの項目について記載があります。
- Google がページを検出できるよう手助けする
- Google がページを理解できるよう手助けする
- 訪問者がページを利用しやすいよう手助けする
簡単にまとめると、「ページに外部からアクセスできる状態にした上で、ロボットやユーザーに分かりやすい構造にしましょう」ということが書かれています。
このガイドラインに沿うための具体的な施策については、後ほど詳しく解説します。
品質に関するガイドライン
品質に関するガイドラインは、GoogleがWebサイトに求める品質について解説したものです。
具体的には、このガイドラインに沿っていない場合、以下のようなペナルティが課されることがあります。
- スパムとして扱われる
- 検索順位を大幅に落とす
- 検索結果から削除される
簡単に内容をまとめると、「Googleは、ユーザーの役に立たない悪質なページを求めていません」ということが書かれています。
このガイドラインに書かれている内容は、Webサイト運営で満たすべき最低限のラインであり、必ず確認しておかなければなりません。
Googleガイドラインに沿ったSEO対策【具体例】
ここでは、Googleのウェブマスター向けガイドラインの内容を踏まえた上で、実施すべき施策を紹介します。
Webサイトを運営する際の基本中の基本となるため、必ず押さえておくようにしましょう。
インデックスをリクエストする
GoogleはWeb上のリンクをたどって、Webページを見つけてインデックス(検索結果に反映)します。
しかし、Webサイト立ち上げ直後にはどこからもリンクが当てられていないため、インデックスをこちらからリクエストしなければなりません。
インデックスのリクエストは、Googleサーチコンソールで行うことができます。
[URL検査]からページのURLを入力することで、Googleにインデックスがリクエストされます。
Googleのインデックスを促進する方法については、以下の記事で解説していますので参考にしてください。
クローラビリティを高める
Googleはクローラーというロボットを使って、Web上にあるページの情報を収集しています。
つまり、クローラビリティ(クローラーにとっての理解しやすさ)を上げることで、ページを正しく評価してもらいやすくなるのです。
具体的な施策としては、以下が挙げられます。
- 関連するページへ内部リンクを送る
- HTMLタグを正しく記述する
- ディレクトリ構造を分かりやすくする
HTMLタグの正しい記述方法については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてみてください。
ユーザービリティを高める
クローラビリティだけでなく、ユーザビリティ(ユーザーにとっての理解しやすさ)にも留意します。
なぜなら、Googleは常にユーザーのことを第一に考えて、検索順位のアルゴリズムを変更しているからです。
具体的には、ユーザーが目的の情報にたどり着きやすいUI・UXを意識してWebサイトを制作します。
Googleが求めているのは、ユーザーのためになるWebサイトです。
テクニカルなSEO対策ももちろん重要ですが、ユーザー目線を忘れないようにしましょう。
ユーザーに役立つコンテンツを作成する
ユーザーが利用しやすいWebサイト設計とともに、役に立つコンテンツの制作も必要です。
近年、Googleの精度は高まってきており、小手先のSEOテクニックでは上位表示は難しくなっています。
ユーザーに役立つコンテンツを制作する上で重要なポイントは、以下の3つです。
- ユーザーの検索意図を正しく把握する
- ユーザーの検索意図を完全に満たす
- 競合ページにはないオリジナル性を出す
こういったコンテンツを制作することで、ユーザーは「役に立つ」と感じてページを閲覧します。
具体的なコンテンツの制作手順については、以下の記事で解説していますので参考にしてみてください。
信憑性の高い情報を引用する
コンテンツを制作する際は、信憑性の高い情報源から引用するようにします。
なぜなら、Googleは正しい情報をユーザーに届けたいからです。
具体的には、以下のような情報源を利用します。
- 政府・公的機関のWebサイト
- 上場企業の調査結果
- 書籍・論文 など
個人ブログなどの記載は情報の出どころが確かではなく、間違っている可能性も高いので注意が必要です。
専門性・独自性を高める
自社で運営するWebサイトの専門性・独自性を正しく把握して、コンテンツに落とし込みます。
なぜなら、Googleは検索結果に多様性を求めているからです。
同じようなページは検索結果に2つと必要ありません。
専門性・独自性を高める方法としては、以下の3つが挙げられます。
- 経験談・体験談を織り交ぜる
- 競合ページとは別の角度から書く
- 論文などから質の高い情報を引用する
専門性・独自性を高めることは、Googleが定めているEATという概念にも関係しています。
EATについては以下の記事で詳しく解説していますので、こちらも合わせてご覧ください。
ペナルティ行為を避ける
Googleが定めているペナルティ行為にも注意が必要です。
ペナルティ行為を犯してしまうと、検索順位を大幅に下げられたり、最悪の場合は検索結果から削除されてしまう恐れがあります。
ペナルティ行為にあたる具体的な手法は、以下に挙げるとおりです。
・コンテンツの自動生成
ウェブマスター向けガイドライン|Search Console ヘルプ
・リンク プログラムへの参加
・オリジナルのコンテンツがほとんどまたはまったく存在しないページの作成
・クローキング
・不正なリダイレクト
・隠しテキストや隠しリンク
・誘導ページ
・無断複製されたコンテンツ
・十分な付加価値のないアフィリエイト プログラムへの参加
・ページへのコンテンツに関係のないキーワードの詰め込み
・フィッシングや、ウィルス、トロイの木馬、その他のマルウェアのインストールといった悪意のある動作を伴うページの作成
・構造化データのマークアップの悪用
・Google への自動化されたクエリの送信
Googleのペナルティについては、以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてみてください。
まとめ:SEOの基本・Googleガイドラインを把握しよう
今回は、Googleのウェブマスター向けガイドラインの内容を説明しました。
本記事の要点は、以下のとおりです。
- Googleのガイドラインとは、「ウェブマスター向けガイドライン」のこと
- ウェブマスター向けガイドラインは、SEO対策におけるルールのようなもの
- クローラーやユーザーに分かりやすいWebサイト設計を行うことが重要
この記事を参考にして、Googleのガイドラインの内容を把握し、Webサイトに具体的な施策を講じましょう。