キーワード選定は基本中の基本であり、SEO対策においてまず始めに押さえておかなければいけないポイントです。
ただ、「キーワード選定ってそもそも何?」「キーワード選定ってどうやれば良いの?」そういった疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回はそういった方へ向けて、キーワード選定の方法と選び方のステップを、役に立つツールを紹介しながら説明していきます。
この記事を読めば、キーワード選定についての知識が深まり、あなたが何から始めれば良いのかが明確になります。
SEO対策におけるキーワード選定とは?
SEO対策におけるキーワード選定とは、一言でいえば「WEBサイトやページで狙う検索キーワードを選ぶ」ことです。
ユーザーがWEBページに訪れる場合、以下のような流れでWEBページにたどり着きます。
①検索窓にキーワードを打ち込む
②検索結果画面で各ページを眺める
➂気になったページにアクセスする
例えば、ユーザーがコーヒーの淹れ方を知りたいとき、検索窓には「コーヒー 淹れ方」と打ち込むでしょう。
すると、検索画面には「コーヒー 淹れ方」のキーワードを狙ったページが表示され、ユーザーはその中でも適当なページにアクセスします。
キーワード「コーヒー 淹れ方」
キーワード選定は、ユーザーとWEBページを繋ぐための大切な手段なのです。
SEO対策でキーワード選定が大切な理由
キーワード選定をしっかり行うことによって、検索結果で上位表示できる可能性を高めることができます。
なぜなら、狙うキーワードによっては上位表示しやすいキーワードと、上位表示しにくいキーワードが存在するからです。
例えば、「新宿 カフェ おすすめ」というキーワードでは競合ページが多くなり上位表示が難しくなります。
需要が大きいことが明白なので、このように各サイトが力を入れて「新宿 カフェ おすすめ」のキーワードを狙ってくるのです。
一方で、「舟橋村 カフェ おすすめ」というキーワードなら、上位表示しやすいというのは何となく想像ができるのではないでしょうか。
実際、上位表示されているページにRettyというサイトのページが2つランクインしているなど、競合が少ないことが分かりますよね。
競合を避けて効率よく上位表示を狙うためには、戦略的なキーワード選定が欠かせないのです。
キーワード選定は難しくない
「キーワード選定」という言葉を使うと難しく感じるかもしれませんが、実は難しいことではありません。
なぜなら、キーワード選定とはあなたのターゲットとなるユーザーの気持ちを考えて適切なキーワードを選ぶことだからです。
「ユーザーはどんなキーワードを使って検索をするのだろう?」「このキーワードで検索する人は他にどんなキーワードを使うだろう?」と想像するのは特別なことではありません。
ただし、効率良くアクセスを伸ばしていくには、データなどを活用して戦略的にキーワードを選定する必要があります。
では、アクセスを伸ばすための具体的なキーワード選定の手順について見ていきましょう。
キーワード選定の3ステップ
アクセスを伸ばすためのキーワード選定の3ステップは、以下のとおりです。
①SEOキーワードの候補を挙げる
②SEOキーワードを絞り込む
➂SEOキーワードをコンテンツに盛り込む
この3つの手順を踏むことによって、あなたのターゲットとなるユーザーに狙いを定めて、ビジネスに直結するアクセスを集めることができます。
例えば、英語の教材を販売するサイトであれば、「英語の勉強を始めたい人」のアクセスを増やしたいですよね。
ドイツ語の勉強をしたい人や、はたまた水泳を習い始めたい人のアクセスを集めても意味がありません。
あなたのビジネスにとって適切なユーザーのアクセスを効率良く集める手順が、このキーワード選定の3ステップなのです。
①SEOキーワードの候補を挙げる
最初のステップは、「SEOキーワードの候補を挙げる」です。
ここでは、あなたのビジネスのターゲットとなるユーザーが、どのようなキーワードを使って検索するのかを調査します。
実際に狙うキーワードを決定する前に、できるだけ多くのSEOキーワード候補を把握しておきましょう。
実際にキーワードを検索してみる
一番簡単な方法は、実際にキーワードを検索してみるということです。
具体的には、ターゲットとなるユーザーが検索しそうなキーワードを思いつくだけ書き出し、実際にGoogleで検索してみましょう。
例えば、英語の教材を販売するサイトなら、以下のようなキーワードが思いつくでしょう。
・「英語 勉強 方法」
・「英語 大学生 勉強」
・「ビジネス英語 アプリ」
・「英会話 教材」
実際に「英語 勉強 方法」のキーワードで検索してみると、以下のような検索結果が表示されます。
キーワード検索例:「英語 勉強 方法」
キーワードを狙っているページが多く表示されており、どうやら需要がありそうだということが分かります。
原始的な方法ですが、ターゲットとなるユーザーの気持ちをになって考えることは、SEO対策において非常に重要です。
詳しくは別の記事で解説していますが、SEO対策の基本はユーザーファーストのWEBサイトを作ることだからです。
後々データを使って詳しく調べますが、まずはユーザー視点に立って思いついたキーワードを検索してみましょう。
SEO対策の基本については、こちらをご覧ください。
ツールでキーワードの候補を調べる
ユーザーの気持ちを知った上で、ツールを使ってキーワードの候補を調べましょう。
ツールを使ってキーワードを調べることで、思いつかないようなキーワードも含めて網羅的に候補を挙げることができます。
具体的には、関連キーワード取得ツールといった無料ツールを利用すると良いでしょう。
例えば、 リンク先の検索窓に 「英語」と打ち込んで、[取得開始]をクリックすると以下のようなキーワード候補が出力されます。
関連キーワード取得ツール
ここで表示されるキーワード候補は、実際にユーザーに検索されているもので需要があります。
あなたのビジネスに関連する単語を打ち込んで、キーワード候補にはどのようなものがあるか調べてみましょう。
関連キーワード・サジェストワードを調べる
キーワード候補を挙げたら、そのキーワードに関連のあるキーワードをさらに調べます。
なぜなら、1つのキーワードに対してページを作るだけではユーザーの検索意図を満たすことができないからです。
例えば、「英語 勉強 方法」というキーワードで調べる人は、特に初心者に特化した勉強方法を求めているかもしれません。
そういったユーザーの検索意図を網羅的に満たすために、関連キーワードとサジェストワードを調査します。
関連キーワードの調べ方
Googleの検索エンジンにキーワードを打ち込むことで、関連キーワードを調べられます。
上で説明した関連キーワード取得ツールでも関連キーワードを調べることができますが、こちらの方法の方が簡単でしょう。
キーワードをGoogleで検索すると、検索キーワードに「関連するキーワード」が 検索結果画面の最下部に 表示されます。
関連キーワード例:「英語 勉強 方法」
関連キーワードは、元のキーワードと一緒に検索されることの多いキーワードです。
関連キーワードを把握して、ユーザーの検索意図を満たして満足してもらえるWEBサイトを作りましょう。
サジェストワードの調べ方
サジェストワードも、Googleでキーワードを検索することで調べることができます。
サジェストワードとは何かというと、簡単にいってしまえば検索キーワードの予測変換ことです。
Googleの検索窓にキーワードを打ち込むことで、以下のようにサジェストワードがいくつか表示されます。
サジェストワード例:「英会話」
サジェストワードもコンテンツに盛り込むことで、網羅性の高いWEBサイトになります。
網羅性がSEO対策において大切な理由については、以下の記事で説明していますので参考にしてください。
②SEOキーワードを絞り込む
ここまでで挙げた候補の中からキーワードを絞り込みましょう。
選定するキーワードは何でも良いわけではなく、なるべく効率良くアクセスを集められるキーワードである必要があります。
キーワードを絞り込む際のポイントは、「検索ボリューム」と「上位表示する難易度」です。
検索ボリュームをチェックする
まずは、検索ボリュームをチェックしましょう。
検索結果で上位表示ができても、ある程度の検索ボリュームがないとアクセスは集まりません。
検索ボリュームはGoogleキーワードプランナーというツールを使って調べましょう。
Googleキーワードプランナー
Googleキーワードプランナーに登録し、[新しいキーワードを見つける]を選択します。
検索窓にキーワードを打ち込むと[月間平均検索ボリューム]が表示されるので、その数字を参考にしましょう。
月間検索ボリューム例:「英語 勉強 方法」
上の画像では「英語 勉強 方法」のキーワードを調べましたが、検索ボリュームは[1000~1万]となっています。
検索ボリュームがあまりにも少ないキーワードは、狙ってもアクセスが集まりにくいので避けましょう。
上位表示する難易度をチェックする
キーワードを選定する上では、上位表示する難易度をチェックすることも大切です。
上位表示する難易度があまりにも高いと、上位表示ができないので結果としてアクセスが集まりません。
上位表示する難易度を調べるには、どれだけライバルが多いのかということを表す[競合性]を参考にします。
競合性例:「英語 勉強 方法」
例えば、「英語 勉強 方法」の競合性は[中]なので競合がある程度いることが分かります。
一方で、「英語 独学」の競合性は[低]で、その上検索ボリュームも[1000~1万]とある程度の検索数があります。
このような検索ボリュームがある程度あり、かつ競合性の低いキーワードが、アクセスが集まりやすい穴場のキーワードです。
検索ボリュームと競合性を総合的に判断した上で、効率良くアクセスを集められるキーワードを選定しましょう。
ユーザーの検索意図を把握する
SEOキーワードを選定したら、ページを作る前にしなければならないことがあります。
それは、そのキーワードで検索するユーザーの検索意図を把握するということです。
検索意図とは、簡単にいえば「検索することによって何を知りたいこと」を意味します。
検索意図を調べるときに便利なツールが、ヤフー知恵袋です。
ヤフー知恵袋
例えば、上の画面は「語学留学 効果」で調べた結果ですが、ユーザーには以下のような検索意図があることが分かります。
・語学留学にはどれくらいの効果があるのか?
・どこに語学留学するのが効果があるのか?
・語学留学はどれくらいの期間行くのが効果があるのか?
慣れてくるとキーワードを見ただけで検索意図が分かるようになりますが、始めのうちは検索意図とのズレのないようにしっかり調べるべきです。
ユーザーの検索意図に沿ったコンテンツを作成して、ユーザーが満足できるWEBサイトにしましょう。
➂SEOキーワードをコンテンツに盛り込む
最後に、選定したキーワードのコンテンツへの盛り込み方を簡単に説明します。
WEBサイトやページにキーワードを盛り込むことで、Googleにキーワードとの関連性が評価され上位表示に繋がるからです。
ここでは、簡単な説明に留めますので、詳しく知りたいという方は各関連記事を参考にしてください。
コンテンツを作る順番を決める
ページを作成する前に、選定したキーワードを基にコンテンツを作る順番を決めておきます。
なぜなら、手当たり次第にコンテンツを作ると、キーワードが被ってしまうなどしてSEO的にも悪影響が出るからです。
コンテンツを作る順番を決めるには、キーワードマッピングという方法を用いると良いでしょう。
書き方は何でも構いませんが、キーワードに関連するキーワードを樹形図状に繋げていきます。
キーワードマッピング例:SEO対策
SEO対策
SEO対策 とは
SEO対策 方法
内部SEO対策 方法
外部SEO対策 方法
コンテンツSEO 方法
SEO対策 基本
SEO対策 Google
ここでは例として「SEO対策 方法」のキーワードのみ掘り下げていきましたが、その他のキーワードについても関連キーワードを繋げていきます。
樹形図の上位のキーワードからコンテンツを作っていき、内部リンクで繋いでいくと良いでしょう。
タイトルにSEOキーワードを含む
コンテンツを作るとき、必ずキーワードを含んでおきたいのがページのタイトルです。
なぜなら、ユーザーが検索結果画面を見たとき、ページタイトルはどのページを選ぶかを決める材料になるからです。
例えば、「英語 勉強方法」と調べたのにタイトルに「英語」も「勉強」も入っていなければ、ページを開こうとは思いませんよね。
ページタイトルには、必ず狙っているキーワードを自然な形で含めるようにしましょう。
具体的なページタイトルへのキーワードの含み方は、以下の記事で解説していますのでそちらをご覧ください。
見出しにSEOキーワードを含む
コンテンツの見出しにも選定したキーワードを含むようにしましょう。
ページの見出しは検索結果画面に表示されることもあるので、タイトル同様にページを選ぶ基準になります。
また、見出しはページを開いてパッと見たときに一番にユーザー目に入るところです。
もし見出しに検索したキーワードが入っていなければ、ユーザーは「自分には関係のないページだ」と判断してページを離れるでしょう。
具体的な見出しへのSEOキーワードの含め方に関しては以下の記事で解説しているので、合わせてそちらもご覧ください。
まとめ:SEO対策はキーワード選定から始まっている
今回は、キーワード選定の方法と選び方のステップを、役に立つツールを紹介しながら説明してきました。
本記事で紹介したキーワード選定の3ステップは、以下のとおりです。
キーワード選定の3ステップ
- SEOキーワードの候補を挙げる
- SEOキーワードを絞り込む
- SEOキーワードをコンテンツに盛り込む
この記事を参考にして、キーワード選定についての知識が深め、あなたが何から始めれば良いのかを明確にしておきましょう。
キーワードを選定したら、構成案の作成に移ります。記事構成の作り方については、以下の記事をご参考ください。
この記事が参考になりましたら、SNSでシェアしていただけるとうれしいです!