SEO対策においてページタイトルは重要度の高く、施策の効果も大きい部分です。
ただ、「SEO的に正しいタイトルの付け方が分からない」「どんなタイトルを付けたらアクセスが集まるんだろう?」そう思っている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回はそういった方へ向けて、SEO対策における効果的なタイトルの付け方を詳しく解説していきます。
この記事を読めば、SEO対策に効果のあるタイトルの付け方が分かり、あなたのページにアクセスを集めることができるでしょう。
SEO対策でページタイトルが重要な理由とは?
ページタイトルはSEOに対する効果も大きく、ページの中で最も重要視すべき部分です。
ページタイトルをないがしろにすると、いくらコンテンツの内容が良くてもアクセスが集まらなくなってしまいます。
以下では、SEO対策においてページタイトルが重要な理由を説明します。頭に入れておきましょう。
検索順位に大きく影響する
ページタイトルは検索エンジンの検索順位に大きく影響します。
なぜなら、検索エンジンのクローラー(WEBページを評価するロボット)は、ページタイトルも評価の対象としているからです。
例えば、本文の内容を一切変えていないにもかかわらず、ページタイトルを変更しただけで順位が変わってしまうなんてこともしばしばあります。
検索順位に大きな影響を与えるからこそ、ページタイトルは意識して付けなければいけないのです。
クリック率が大きく変わる
ページタイトルによって、ユーザーがクリックしてくれるかどうかが大きく左右されます。
なぜなら、ユーザーがページを開く前にページを見るかどうか決める基準となるポイントが、主にタイトルくらいしかないからです。
例えば、あなたが本屋に行って書籍を買うときにも、タイトルを見て買うかどうかを決める、いわゆる「タイトル買い」をすることがあるのではないでしょうか?
ページタイトルは本のタイトルと同じです。ユーザーに読みたいと思わせるページタイトルを付けましょう。
SNSで拡散されやすくなる
ページタイトルの付け方が上手いと、SNSでシェアされたときに拡散されやすくなります。
なぜなら、SNSでページのURLをシェアしたとき、ページに設定したタイトルがリンクとして表示されるからです。
例えば、TwitterでページのURLをシェアすると、以下のように表示されます。
SNSは今や主要な流入元の1つです。SNSでシェアされることも考えたページタイトル設定が大切ですね。
SEO対策におけるページタイトル7つの基本
SEO対策をWEBサイトに施す上で、意識してほしいページタイトルの基本が7つあります。
ここ紹介する7つの基本は、SEO対策の土台です。土台を押さえておかないと、どんな効果的な施策も意味がなくなってしまいます。
まずは、ここで紹介する7つの基本をしっかり押さえていってください。
①SEOキーワードを入れる
ページタイトルには、必ず上位表示を狙っているSEOキーワードを入れましょう。
なぜなら、検索エンジンは検索されるSEOキーワードとコンテンツの整合性をチェックしているからです。
例えば、「コーヒー 淹れ方」で調べたときに、「英語の勉強方法10選」のようなタイトルのページは絶対に検索結果に表示されません。
これは極端な例ですが、狙っているキーワードと微妙にズレたタイトルでも、検索結果で上位表示はされにくいです。
ページタイトルには狙っているキーワードを必ず入れるようにしましょう。
②SEOキーワードは前半に含める
SEOキーワードはページタイトルの前半部分に含めた方が効果的でしょう。
タイトルの前半にSEOキーワードを含めるべき理由には、以下の3点が挙げられます。
前半にSEOキーワードを含める理由
- 検索結果で上位表示されやすい傾向がある
- ユーザーが「自分に関係のあるページだ」と判断しやすい
- 後半の文字列は検索結果で見切れる場合がある
例えば、「コーヒー豆 種類」で検索した場合の検索結果1ページ目は以下のように表示されます。
「コーヒー豆」「種類」というキーワードが前半にきているページが多いですよね。また、後半は「……」となり見切れてしまっています。
ページタイトルの前半にSEOキーワードを含むことで、検索エンジンにもユーザーにも正しくアピールしましょう。
➂同じキーワードを繰り返さない
ページタイトルにキーワードを含むときには、同じキーワードを何度も繰り返さないというのもポイントです。
なぜなら、キーワードをあまりにしつこく含んでしまうと、Googleにペナルティを受けてしまう可能性があるからです。
これはページタイトルだけに限った話ではありませんが、Googleも公式に「サイトのランキングに悪影響」だといっています。
ページにキーワードや数字を詰め込むと、ユーザーの利便性が低下し、サイトのランキングに悪影響が及ぶ可能性もあります。文脈に合ったキーワードを適切に使用した、情報に富んだ有用なコンテンツを作成することに焦点を合わせてサイトを運営してください。
キーワードの乱用|Search Console ヘルプ
単純なキーワードの詰め込みでは、SEO効果は上がりません。ページタイトルには自然にキーワードを含みましょう。
④コンテンツに則したタイトルを付ける
WEBページのコンテンツの内容に則したタイトルを付けましょう。
なぜなら、ページタイトルを見てせっかくページを訪れても、ページの内容がタイトルとズレているとユーザーが離脱してしまうからです。
例えば、あなたが「英語 勉強方法」というキーワードで検索してページをクリックしたのに、ドイツ語の勉強方法が書かれていたらすぐにページを閉じますよね。
ユーザーの利便性を考えて、コンテンツと整合性の取れたページタイトルを付けるように心がけましょう。
⑤キーワードの羅列ではなく文章にする
ページタイトルはキーワードの羅列ではなく、日本語として意味の通る正しい文章にしましょう。
なぜなら、キーワードを羅列しただけの意味の通らないタイトルは不自然であり、ユーザーに不信感を与えるからです。
かつてはキーワードを羅列しただけのタイトルのページが上位表示されていたこともありますが、現在ではほとんどないといって良いでしょう。
キーワードを前半に含めようとすると、どうしてもキーワードの羅列になってしまいがちです。
ただ、キーワードを前半に含めるのはあくまで原則的な話なので、自然な文章にすることを優先してください。
⑥タイトルは35文字程度に収める
タイトルは原則として35文字程度に収めるようにしましょう。
なぜなら、ページタイトルがあまりにも長すぎると、検索結果画面にタイトルが表示されたときに公判が見切れてしまうからです。
PCかスマホか、スマホの機種やブラウザの種類によっても変わってきますが、PCとスマホの最大タイトル文字数はおおよそ以下のとおりです。
PCのタイトルは29文字
スマホのタイトルは40文字
ページタイトルの意図を正しく伝えるために、ページタイトルの文字数はなるべく短く収めるようにすると良いでしょう。
⑦サイト内のキーワードマッピングを行う
ページタイトルを決める前に、WEBサイト内のキーワードマッピングを行っておきましょう。
サイト設計に際して、各ページにSEOキーワードを割り当てること。
これはページ単体のタイトルというよりも、WEBサイト全体のページタイトルを意識したポイントです。
なぜキーワードマッピングが必要かというと、狙うキーワードがページ同士で被ってしまうとSEO的に悪影響があるからです。
これをSEO用語で「カニバる」といったりしますが、ページ同士がカニバると検索エンジンの評価が分散して順位が上がりにくくなってしまいます。
具体的に、キーワードマッピングをするときに活用できる無料ツールを2つ紹介しておきます。
キーワードマップツール
ツールも活用しながらページタイトルのキーワードが被らないように、キーワードマッピングを行っておきましょう。
SEO効果をアップするページタイトルの付け方5選
ここでまでの基本を押さえた上で、SEO効果をアップするページタイトルの付け方を5つ紹介します。
上記のページタイトルの基本を押さえることでSEOに強いページタイトルになりますが、ここで紹介するのは、さらに効率的に上位表示を狙うためのテクニックです
また、ページタイトルを工夫することでページのクリック率を上げることができ、結果としてSEOにも好影響が及びます。
効率良く上位表示を狙う方法、ユーザーにクリックしてもらうためのテクニックを把握して、さっそく実践してみてください。
ベネフィットを明示する
ユーザーにとってのベネフィットをページタイトルに盛り込むと、ユーザーはページをクリックしたくなります。
ベネフィットとは何かというと、ページを読むことでユーザーが得られる未来のことです。単純なメリットとは微妙に異なります。
ベネフィットを明示することでユーザーが具体的な未来像をイメージしやすくなり、その未来を手に入れるためにページをクリックしたくなるのです。
ページタイトルにベネフィットを含んでいる例には、以下のようなものが挙げられます。
ページタイトル:ベネフィット例
- SEO対策|検索上位を取るために私が行った10の方法
- SEO対策のもやもやを解消する方法を解説!
上の例ではユーザーが「検索上位を取った自分」「もやもやが解消された自分」を具体的にイメージすることができます。
対して、「SEO対策10の方法」ではコンテンツの内容が書かれているだけで、ユーザーが積極的にクリックする要素がありません。
ベネフィットを明示してあげることで、ユーザーがページをクリックしたくなる動機を作り出しましょう。
コンテンツのターゲットを含める
ページタイトルに「コンテンツのターゲット」を含めるという方法も、クリック率を上げる上では効果的です。
なぜなら、コンテンツのターゲットがタイトルに含まれていると、ユーザーが「これは私のための記事だ!」と自分事に感じてくれるからです。
コンテンツのターゲットを含めたページタイトルの例には、以下のようなものが挙げられます。
ページタイトル:コンテンツのターゲット例
- 【初心者向け】押さえておくべきSEO対策のポイント!
- 初心者でも簡単にできるSEO対策の基礎とは?
このように「初心者」という単語をあえて使うことで、SEO対策の初心者は自分のための記事だと感じてクリックしやすくなります。
SEO対策を知りたいのは初心者のことが多いですが、あえて明示してあげることで当事者感を感じてもらうことが重要です。
具体的な数字を盛り込む
ページタイトルに限らず具体的な数字を用いて記述することは、ライティングの基本です。
なぜなら、具体的な数字を含むことで、ユーザーがコンテンツの内容を具体的に想像することができるからです。
コンテンツの内容を想像できると、ユーザーはページを開くメリットを感じられるのでクリックしてもらいやすくなります。
具体的な数字を盛り込んだページタイトルの例には、以下のようなものが挙げられます。
ページタイトル:具体的な数字例
- SEO対策で押さえるべき10のポイント!
- 東京都内でおすすめのカフェ10選
これらのページタイトルを見たときに、ユーザーは「10個もあるなら有益そうだ」「10店舗もあれば自分に合ったカフェが見つかるかも!」と思いますよね。
ページタイトルには具体的な数字を含んで、ユーザーにページを開くメリットを感じてもらいましょう。
地域系キーワードを狙う
コンテンツを考えるときに、それがどこかの地域に関連するものであればタイトルに地域系キーワードを含んでみましょう。
「東京」や「新宿」のような地域・エリアを表すキーワードのこと。
地域系キーワードを狙うと何が良いかというと、競合が一気に減って検索上位を狙いやすくなるということです。
地域系キーワードを狙ったページタイトルの例には、以下のようなものが挙げられます。
ページタイトル:地域系キーワード例
- 新宿のおすすめカフェ10選
- 千葉のSEO対策会社を徹底比較
「おすすめカフェ10選」「SEO対策会社を徹底比較」というタイトルなら競合は無限に出てきますが、「新宿」「千葉」に限定することで競合がその地域を狙っているWEBサイトだけになります。
もちろん、地域を限定することで検索ボリュームは減りますが、地域系キーワードで上位表示できればそのキーワードにおける取り分は大きくなります。
地域系キーワードを狙ったページタイトルを設定して、効率良くアクセスを集めましょう。
競合上位サイトをチェックする
ページタイトルの付け方に迷ったときは、競合上位のサイトをチェックしましょう。
なぜなら、同じキーワードで上位表示を獲得できているということは、そのタイトルが効果的だということを意味しているからです。
これはページタイトルだけでなくSEO対策全般にいえることですが、上位表示を狙う上で競合上位サイトの調査は必須です。
具体的な方法としては、ページで狙っているキーワードを使って実際に検索をし上位10サイトに目を通します。
競合上位サイトをチェックするとある程度の共通点が見えてくると思うので、あなたのページタイトルにも活かせないか考えてみましょう。
SEO対策でページタイトルを変更する4つの注意点
ここでは、既に作成したページのタイトルを変更する際の注意点を紹介します。
この記事をここまで読んで自分のWEBページのタイトルを変えようと思った人もいるかと思いますが、一度立ち止まって考えてください。
ページのタイトルを変更することにはメリットばかりではなく、デメリットもあるので確認しておきましょう。
タイトルを変更するリスク
ページタイトルを変更することにはリスクもあります。
リスクとは具体的にいえば、ページの順位を大幅に下げてしまうリスクです。
もし、タイトルを変更しようとしているページが既に上位表示できているのであれば、ページタイトルは変更しない方が良いでしょう。
ページタイトルを変更する前に、まずはページの順位を確認してみてください。
タイトルを変更するタイミング
タイトルを変更するタイミングにも気を付けましょう。
上では上位表示できているページのタイトルは変更しなくて良いといいましたが、もっと重要なのはクリック率です。
いくら上位表示されていても全くクリックされなければアクセスを集めることはできません。
したがって、ページタイトルを変更するタイミングは以下のとおりです。
ページタイトルを変更するタイミング
- ページの順位が低いとき
- クリック率が悪いとき
ページタイトルは雰囲気や感情で変更するのではなく、データを見てタイミングを見極めましょう。
変更を検討すべきところ
まず変更を検討すべきページは、アクセス数を全く稼いでいないページです。
なぜなら、アクセス数を全く稼いでいないランキング圏外のページこそ、ページタイトルの変更が効果的だからです。
中にはタイトルを変更するだけで一気に上位表示できるケースも珍しくありません。
具体的には、検索順位が20位以下のページのタイトルから手を付けてみてください。
変更の際に気を付けるべきこと
タイトルを変更する際には、コンテンツとの整合性を意識しましょう。
なぜなら、タイトルだけを変更する場合、タイトルの付け方にこだわってしまいコンテンツの内容とのズレが出てしまうことがあるからです。
コンテンツの内容とタイトルがズレると、上で説明したようにSEO的にもマイナスの影響があります。
コンテンツの内容と狙っているキーワードを確認して、整合性が取れるようにチェックしましょう。
まとめ:SEO対策する際にページタイトルを意識しよう
今回は、SEO対策における効果的なタイトルの付け方を詳しく解説しました。
本記事で紹介したSEO対策におけるページタイトルの基本を、振り返っておきましょう。
ページタイトルの基本
- SEOキーワードを入れる
- SEOキーワードは前半に含める
- 同じキーワードを繰り返さない
- コンテンツに則したタイトルを付ける
- キーワードの羅列ではなく文章にする
- タイトルは35文字程度に収める
- サイト内のキーワードマッピングを行う
この記事を参考にして、SEO対策に効果のあるタイトルの付け方を把握し、あなたのWEBサイトのページにアクセスを集めましょう。
ページタイトルと合わせて考えたいのが、見出しタイトルです。見出しタイトルの付け方については、こちらをご覧ください。