SEOコンテンツの効果的なリライトとは?ブログ記事を検索上位表示するコツも!

今野直倫

ブログでSEOコンテンツを作成したが、検索順位が思ったように上がらないという場合はリライトを検討しましょう。そうはいっても「そもそもSEOコンテンツのリライトとは何か」「どのような手順で行えばよいのか」など疑問も多いですよね。

SEOコンテンツのリライトとは、すでに作成した記事を改善するために一部を書き直すことです。記事をリライトすることで、クリック率(CTR)の改善や検索順位の向上などが期待されます。

この記事では、SEOコンテンツのリライトについての概要やその手順、注意点などを解説します。

SEOコンテンツのリライトについて理解が深まり、手順に沿って効果的なSEO対策をおこなえるでしょう。

SEOコンテンツのリライトとは?

SEOコンテンツのリライトとは?

ブログやオウンドメディアの運営をおこなっていて、投稿した記事のアクセス数が伸び悩んだ経験はありませんか。

そのようなときは、伸び悩んでいる記事を特定し、SEOの知識に照らし合わせてリライトすることで、ページの内容を改善していきます。

リライトでは、古い情報を更新するというのも目的の1つです。古い情報はユーザーにとっては有益ではなく、Googleからの評価が下がる要因にもなるので注意しましょう。

記事のリライトによるSEO効果

ブログやオウンドメディアの記事のリライトによって得られるSEO効果は、以下のとおりです。

  • 検索結果の順位が上がる
  • 記事へのアクセスが増える

SEOコンテンツのリライトは、主に検索エンジンに対して行うもので、検索結果の順位を上げることを目的としています。

また、SEOコンテンツのクリック率(CTR)を改善することで、その記事へのアクセス数を増やすこともリライトの目的です。

SEOコンテンツをリライトするタイミング

SEOコンテンツをリライトするタイミング

SEOコンテンツのリライトをするタイミングに決まりはありません。

しかし、ブログやオウンドメディアを立ち上げたばかりのときは、新規記事の作成に注力するのがおすすめです。

とくに、最初はドメイン自体のパワーが低く、投稿した記事の検索順位も上がりにくいので、とにかく本数を増やしましょう。

ある程度新規記事の本数が増えてきた段階で、伸び悩んでいる記事をリライトしてください。

リライトする時期は、そのメディアのリソースやドメインパワーが関わってくるので一概にはいえません。

ブログやオウンドメディアを立ち上げてすぐは新規記事の作成、ある程度記事ができてきた段階でリライトも並行しておこないましょう。

リライトをすべき記事とは?

リライトをすべき記事とは?

いざリライトをしてみようと思っても、どの記事をリライトすればよいのかわからない人も多いと思います。

以下のような記事はリライトを考えましょう。

  • 検索順位が高くクリック率(CTR)が低い記事
  • 検索順位が低くクリック率(CTR)や表示回数が高い記事
  • 更新されていない古い記事

リライトすべき記事について詳しく解説していきます。

検索順位が高くクリック率(CTR)が低い記事

クリック率(CTR)とは、広告やコンテンツがユーザーに表示された回数のうちクリックされた比率を表します。クリック率(CTR)が高いほど、クリックされる確率が高いということです。

検索順位が高くクリック率(CTR)が低いということは、ユーザーの検索結果に表示されているのに、クリックがされていないということです。

つまり、以下のような検索結果に表示されるタイトルやメタディスクリプションの内容がユーザーにとって魅力的な内容ではないということが考えられます。

コンテンツSEO検索

そのため、このような記事では、タイトルやメタディスクリプションが興味を惹くものなのか、検索されたキーワードが適切に含まれているのかなどを確認して、重点的にリライトしましょう。

検索順位が低くクリック率(CTR)や表示回数が高い記事

検索順位が低くクリック率(CTR)や表示回数が高いということは、検索上位の記事に満足できる内容が含まれていないことが考えられます。

ユーザーにとって、悩みが解決されないような難しいキーワードの場合は、検索順位が低い記事でも読まれたり、表示されたりする傾向にあるようです。

検索上位の記事を網羅しつつ、独自性のあるコンテンツユーザーのニーズを意識してリライトしましょう。競合との差別化をはかり、検索順位の改善にもつながります。

更新されていない古い記事

記事の作成日が古い場合、情報が正しくないということも考えられます。情報が古く、正しくない記事は、ユーザーにとって有益ではありません。

また、新しく、正しい情報を常に更新しているブログやオウンドメディアのほうが、ユーザーからの信頼性は高いです。

ユーザーにとって有益な情報を発信し続けることができれば、結果として、Googleからの評価も上がり検索順位の向上にもつながるでしょう。

SEOコンテンツをリライトする5つの手順

SEOコンテンツをリライトする5つの手順

SEOコンテンツをリライトする際は、リライト記事の選定といった新規記事の作成とは異なる手順もあります。

SEOコンテンツをリライトする手順は以下のとおりです。

  1. リライトする記事を選ぶ
  2. ユーザーニーズや競合を調査する
  3. 構成案を作成する
  4. 執筆をする
  5. 効果検証する

新規記事作成と同様にユーザーニーズや競合の調査なども大切です。それぞれ詳しく確認していきましょう。

1.リライトする記事を選ぶ

まずはリライトする記事を選びます。リライトするのは、基本的に検索順位が伸び悩んでいる記事で、20位〜40位程度の記事をリライトしましょう。

なぜなら、既に上位表示されているページをリライトしてしまうと、検索順位を落としてしまう可能性があるからです。

検索順位は、Googleサーチコンソールを使って確認できます。

しかし、記事を公開してから時間が経っていない場合、順位が適切に反映されていないこともあるので、ある程度期間をおいてからリライトを検討してください。

2.ユーザーニーズや競合を調査する

記事を選んだら、狙っているキーワードのユーザーニーズや競合の内容を調査します。

新規記事作成と同様に、どのようなユーザーニーズがあるのか、既存記事には何が足りないのかを明確にします。競合の内容も参考に、ユーザーニーズを網羅できているのかもチェックしてください。

競合記事の内容だけではなく、タイトルに含まれているキーワードや記事全体のボリューム(文字数)などの共通点も確認しておきましょう。

3.構成案を作成する

リライトでは、ユーザーニーズと競合調査をもとに既存記事の構成を抽出し、加筆、修正する形で作成していきます。

既存記事に足りない要素や古い情報が含まれていないかを重点的にチェックしていきましょう。

4.執筆をする

リライトをする際は、基本的に既存記事の内容を活用して、加筆、修正する形で執筆をおこないます。

既存記事の内容を消していく形だと、評価されていた部分も削除することになりかねません。リライトをすることでGoogleからの評価を下げることは避けましょう。

基本的には既存記事の内容を活用して、誤っていたり古かったりする情報を修正、更新するという形がおすすめです。

5.効果検証する

リライト記事を執筆したら、必ず効果検証をしましょう。検索順位に反映されるまでに1〜2ヶ月かかる場合もあるので、焦らずリライトの効果を検証してください。

もし、検索順位が向上しているのであれば、要因は何か、仮説を立てて次回以降のリライトに活かします。しかし、検索順位が大幅に落ちてしまうということも考えられるので、すぐに以前の記事に戻せるようにバックアップをとっておいてもよいかもしれません。

SEOコンテンツのリライトで上位表示させるコツ

SEOコンテンツのリライトで上位表示させるコツ

SEOコンテンツをリライトする際には、結論ファーストで文章を書いたり、タイトルとコンテンツの整合性を意識したりすることで、上位表示が期待できます。

  • サジェストワードや関連キーワードを含める
  • メタディスクリプションを最適化する
  • 結論ファーストで文章を書く
  • タイトルとコンテンツの整合性を意識する
  • リライトしたページの日付を更新する

SEOコンテンツのリライトで上位表示させるコツをそれぞれ確認していきましょう。

サジェストワードや関連キーワードを含める

サジェストワードとは、検索キーワードの予測変換のことです。

サジェストワード

サジェストワードは、ユーザーが検索したキーワードと同時に検索する可能性の高いキーワードです。そのため、狙っているキーワードにくわえ、サジェストワードも記事内に含めることで、ユーザーのニーズを満たすことができます。

また、関連キーワードとは、以下のような検索したキーワードに関連するものです。

関連キーワード

関連キーワードも同様に検索する可能性が高いので、どちらも意識して含めるようにリライトしましょう。

メタディスクリプションを最適化する

メタディスクリプションのリライトは、検索エンジンというよりも、主に記事を閲覧するユーザーに向けての施策です。

メタディスクリプションは、記事のタイトルと一緒に検索結果画面に表示されるので、記事を選ぶときの大きな要因となります。

記事の内容が伝わるようにメタディスクリプションが記述されていれば、ユーザーがその記事をクリックする確率が上がるでしょう。

コンテンツをリライトする際は、検索エンジンだけでなく、その先にいるユーザーを意識しながら修正することが大切です。

結論ファーストで文章を書く

SEOコンテンツは結論ファーストで書くように心がけましょう。

なぜなら、ページを開いて読み進めていて、なかなか結論にたどりつかない場合、ユーザーはページを離脱してしまう可能性が高いからです。

離脱するユーザーが多いWebサイトは、有益ではないとGoogleに判断され、検索順位にも影響が出ます。

狙っているキーワードやユーザーニーズに対しての結論をすぐに提示することで、ユーザーの目を留め、それ以降の理由や具体例を読んでもらえるのです。

何よりもユーザーの気持ちを考えて、ユーザーが読みやすい結論ファーストのコンテンツを作成しましょう。

タイトルとコンテンツの整合性を意識する

タイトルとコンテンツの整合性は大切です。

コンテンツの内容とタイトルの整合性が取れていない場合、ユーザーが期待した内容と異なるためにすぐに離脱してしまう可能性が高くなるでしょう。

たとえば、タイトルをリライトした際にコンテンツの中身を確認していないと、タイトルとコンテンツの内容がズレてしまうことがあります。

タイトルを変更したら、それに伴って見出し・本文も必ず確認しておきましょう。

リライトしたページの日付を更新する

リライトが完了したら、リライトしたページの日付を更新しておきます。

なぜなら、ページが最新の情報に更新されていることを、検索エンジンやユーザーにアピールできるからです。

ほとんどのWebサイトの作成ツール無料のブログサービスでは、編集画面で日付を更新できます。

もしシステム上では日付が変更できない場合は、ページの冒頭に更新した日付を記載しておくなど、工夫して日付を更新しましょう。

SEOコンテンツをリライトする際の注意点

SEOコンテンツをリライトする際の注意点

SEOコンテンツをリライトしても検索結果の順位が下がったり、ガイドラインに違反してしまったりと失敗するケースもあります。

リライトで失敗しないために、以下のような注意点を確認しておきましょう。

  • Googleに再インデックスの申請をしているか
  • キーワードを詰め込みすぎていないか
  • オリジナルの情報は追加されているか
  • 著作権違反はしていないか
  • 重複する記事はないのか

リライトをしていたら、気づかないうちにペナルティを受けていたということにならないように、それぞれ確認していきましょう。

Googleに再インデックスの申請をしているか

リライトをしたら、Googleに再インデックスを申請してください。

なぜなら、再インデックスのリクエストをおこなうことで、検索結果にページの更新を反映してもらえるからです

ページの再インデックスは、Googleサーチコンソールで申請します。

Googleサーチコンソールにページを再インデックスすることで、リライト記事が反映され、Googleが作成した記事を正しく評価するのを助けられます。

キーワードを詰め込みすぎていないか

サジェストワードや関連キーワードを網羅するためとはいっても、記事に無理やりキーワードを詰め込むのはNGです。

キーワードを詰め込んだだけの記事は、ユーザーの利便性が低下して、読みづらいコンテンツになるかもしれません。

また、Googleでも以下のように検索順位に影響すると明言しています。

ページにキーワードや数字を詰め込むと、ユーザーの利便性が低下し、サイトのランキングに悪影響が及ぶ可能性もあります。

無関係なキーワード | 検索セントラル | Google Developers

キーワードを無理やり詰め込むのではなく、ユーザーにとって読みやすく有益な情報を与えられるように意識しましょう。

オリジナルの情報は追加されているか

リライトや新規の記事作成では、競合ページを参考にするのが基本です。しかし、それにくわえてオリジナルの情報を追加するように意識してください。

なぜなら、Googleの検索エンジンは同じような内容のコンテンツを、いくつも上位表示しないようにしているからです。

また、Googleでも、以下のように品質に関しての独自性を推奨しています。

どうすれば自分のウェブサイトが独自性や、価値、魅力のあるサイトと言えるようになるかを考えてみる。同分野の他のサイトとの差別化を図ります。

ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン) | Google 検索セントラル | Google Developers

独自性のある情報を追加するには、以下の内容を参考にするとよいでしょう。

  • 関連キーワード
  • サジェストワード
  • Yahoo!知恵袋

これらの内容を含んでいると、競合上位ページとの差別化がはかれるので、上位表示できる可能性が高まります。

著作権違反はしていないか

他のページや著作物から引用する場合には、著作権違反をしていないか注意してください。

著作権違反で気をつけるべきポイントは、以下のとおりです。

  • 引用部分をはっきり区別する
  • 引用部分の文章を変更しない
  • 引用元を明記する
  • 引用する必要性があるかを確認する

根拠や権威性のある情報を引用することで、信頼性を担保できるので、引用はSEO対策でも推奨されている行為です。

引用する際は、著作権の侵害には当たらないように注意しましょう。

重複する記事はないのか

リライトをする際、タイトルや内容などが重複する記事があるのかを確認してください。もし、重複するページがあれば、削除または統合しましょう。

なぜなら、サイト内に同様のコンテンツがあると、検索エンジンからの評価が分散して検索順位が上がりにくくなるからです。

たとえば、以下のような記事は削除・統合の対象になります。

  • 同じSEOキーワードを狙っている
  • 見出しや内容が似通っている

これらの記事はリライトする際に、削除または統合することをおすすめします。

SEOコンテンツをリライトして検索上位表示を狙おう!

SEOコンテンツをリライトして検索上位表示を狙おう!
今野直倫

リライトすることで、作成した記事のSEO効果を最大限に発揮できます。CV率やCTR率の改善、検索順位の向上などが期待できるでしょう。

また、リライトで検索上位表示を狙うために以下のような点を意識してください。

  • サジェストワードや関連キーワードを含める
  • メタディスクリプションを最適化する
  • 結論ファーストで文章を書く
  • タイトルとコンテンツの整合性を意識する
  • リライトしたページの日付を更新する

ユーザーのニーズや情報は常に変化します。リライトすることで、変化に対応した適切な情報を発信し、効果的なSEO対策ができるでしょう。

この記事を書いた人

今野 直倫

SEOディレクター / Webライター / コーヒー販売
コンテンツディレクターとしてSEO施策・KW選定・構成作成・校正校閲・進捗管理・ライター採用まで担当。コーヒーメディアで記事執筆も。個人ではコーヒー販売を行う。