SEO対策でペルソナ設定が重要だというのは、WEBの担当者であれば一度は耳にしたことがあると思います。
ただ、「そもそもペルソナってどういう意味?」「ペルソナ設定の具体的なやり方を知りたい」そういった方も多いのではないでしょうか?
そこで今回はそういった方へ向けて、SEO対策におけるペルソナ設定の重要性や具体的な方法について解説していきます。
この記事を読めば、ペルソナ設定についての理解が深まり、よりSEO効果の高いWEBページを作成することができるでしょう。
ペルソナとは?
「ペルソナ」という言葉自体は聞いたことがあっても、定義までしっかり理解している人は少ないのではないでしょうか。
ただ、ペルソナの定義を明確にしておかないと、SEO対策に効果的なペルソナ設定を行うことはできません。
改めてペルソナについて確認して、明確な定義を理解しておきましょう。
ターゲットとペルソナの違い
ペルソナとは、商品やサービスのターゲットとなる仮想の顧客像を意味しています。
商品やサービスには対象となる顧客層が存在しますが、ペルソナとはその顧客層をある特定の人物に具体化したものです。
一方、ペルソナに似た概念として「ターゲット」という言葉があります。
ターゲットとは、商品やサービスのターゲットとなる顧客層のグループのことを指します。
つまり、ターゲットの方がより抽象的な概念を表し、ペルソナがそのグループから特定の1人を抽出したものだといえるでしょう。
SEO対策では、このターゲットからペルソナへと具体化する作業が重要です。
SEOにおけるペルソナ設定
SEO対策におけるペルソナ設定では、商品・サービスとキーワードの関係から人物を想定しなければいけません。
なぜなら、SEO対策ではユーザーがキーワードを検索した結果として、自社のWEBページに訪問してもらう必要があるからです。
具体的には、以下のような流れでペルソナを設定します。
- 商品・サービスのターゲットを決める
- 具体的な特定の「1人」に絞り込む
- ペルソナからキーワードを選定する
上記手順ごとの具体的な作業については後ほど説明するので、参考にしてペルソナ設定を行ってください。
SEO対策でペルソナ設定が重要な3つの理由
ここまでの説明でSEO対策においてペルソナが重要なことは、ある程度理解して頂けたのではないかと思います。
ただ、ペルソナを作り込むことには、SEO対策においてさらなる利点があります。
以下の3つのポイントを確認して、ペルソナ設定の重要性を理解しておきましょう。
①テクニック偏重のSEO対策は通用しない
現在、過去に横行したようなテクニック偏重のSEO対策は、ほとんど通用しなくなってきています。
なぜなら、Google検索エンジンのアルゴリズムが進化し、ページの質がより重要視されるようになっているからです。
例えば、キーワードを詰め込む「ワードサラダ」や、故意的な被リンクの獲得などは効果があるどころかGoogleのペナルティを受けてしまいます。
ここで重要になってくるのが、ユーザーを第一に考えたページ作成なのです。
Googleのペナルティについては、以下の記事をご覧ください。
②ユーザーの利便性追求がSEO対策につながる
現在はより本質的なSEO対策が求められており、ユーザーの利便性を追求することが一番の施策といえます。
これはGoogleが理念として掲げていた点ですが、アルゴリズムの進化が実際の検索順位の反映に追いついてきた形です。
このユーザーの利便性を追求するためには、そもそものユーザーを具体的に定義することが非常に大事だといえます。
例えば、30代の女性と20代の男性では求めているものが違いますし、さらに趣味趣向などの違いによって細分化されていきます。
あなたが呼び込みたい顧客が何を求めているのかを把握するために、ペルソナ設定を詳細に練らなければいけないのです。
③リライト時の検証にも役に立つ
ペルソナを設定しておくことは、ページを作成した後リライトをする際にも役に立ちます。
なぜなら、ペルソナ設定はコンテンツ内容の方向性を決める「軸」でもあるからです。
検索順位が上がってこないページの特徴として、以下が挙げられます。
- ペルソナが必要としている情報が入っていない
- ペルソナが必要としていない情報が入っている
「カフェ」というキーワードを例に挙げると、「カフェを開きたい」という人に対して、「おすすめのカフェ」を紹介しても意味がありません。
こういったキーワードとコンテンツのズレを把握する上で、ペルソナ設定が非常に重要な役割を果たすのです。
ペルソナ設定の具体的な方法【3ステップ】
ここでは、SEO対策を行う上でのペルソナ設定の具体的な方法について、3ステップで解説していきます。
以下の3ステップを参考にして、あなたが行っている事業や、リリースしている商品・サービスに当てはめて考えてみてください。
商品・サービスのターゲットを決める
まずは、WEBサイトで売り出していく商品・サービスのアバウトなターゲット層を決めます。
例えば、商品・サービスによっては以下のようなターゲットが考えられます。
- 英語教材→仕事で英語が必要になった30代の会社員
- 化粧水→お肌の調子が気になりだした40代の女性
- WEB製作→集客に悩んでいる中小企業のマーケティング担当者
商品やサービスは全ての人が対象となるわけではないので、上記のように顧客層を定めておく必要があります。
この時点では、例に挙げた程度の抽象的な顧客像で構いません。
具体的な特定の「1人」に絞り込む
ここでは上で定めた顧客像をさらに具体化して、特定の「1人」の顧客に絞り込みます。
なぜなら、広く全体に向けたメッセージはふわっとしてしまうので、結果的に誰にも刺さらなくなってしまうからです。
例えば、上の「英語教材」を例にとってペルソナを設定すると、以下のような人物を仮定することができます。
- 名前:安藤
- 年齢:30歳
- 性別:男性
- 居住地:東京
- 家族:妻、子供2人
- 職業:外資系企業の営業職
- 状況:海外へ転勤になった
- 顕在ニーズ:英語学習の情報を知りたい
- 潜在ニーズ:早く英語を習得したい
後からコンテンツの整合性がとれるように、 なるべく具体的に設定しておくと良いでしょう。
ペルソナからキーワードを選定する
ペルソナの設定は以上ですが、キーワード選定まででワンセットと考えておくと良いでしょう。
キーワード選定をする際は、ペルソナがどういったキーワードを使用するか、どういった情報を知りたいかという観点で考えます。
例えば、上記の「英語教材」の例で考えてみると、以下のようなキーワードを想定することができます。
- 英語 学習
- 英語 勉強方法
- ビジネス英語 習得
- 英会話 教材
- 英会話 アプリ など
ここに挙げたものは一部ですが、設定したペルソナと「英語教材」の接点となるキーワードは上記のようなものになります。
こういったキーワードで顧客層を集客することで、英語教材の販促を効果的に行うことができるでしょう。
より具体的なキーワード選定の方法については、以下の記事を参考にしてみてください。
ペルソナ設定から全てのSEO対策は始まる
ここまで説明してきたように、ペルソナ設定はページを作成する際の全ての根幹と言うことできます。
ペルソナ設定が誤っていると、キーワードの選定も誤ってしまいます。
したがって、その後の構成作成、コンテンツの作成、WEBサイト内の導線などをいくら頑張っても効果は薄まってしまうでしょう。
面倒だと感じるかもしれませんが、ペルソナ設定はできるだけ具体的に行うようにしてください。
また、ペルソナ設定を行った後のページの作成方法については以下の記事で解説していますので、そちらも合わせてご覧ください。
まとめ:ペルソナ設定は超重要!WEBサイト運営者は必ずチェック
今回は、SEO対策におけるペルソナ設定の重要性や具体的な方法について解説しました。
本記事の要点は、以下のとおりです。
- ペルソナとは、商品やサービスのターゲットとなる仮想の顧客像のこと
- ペルソナ設定をすることでコンテンツを届けるユーザーが明確になる
- 商品・サービスから人物を絞り込みペルソナを具体化する
この記事を参考にして、ペルソナ設定についての理解を深め、よりSEO効果の高いWEBページを作成してください。
ペルソナ設定を行ったら、具体的なキーワード選定に入ります。キーワード選定については、以下の記事をご覧ください。