Webライティング提案文の書き方とは?「一緒に仕事したい!」と思わせるコツ

Webライティング提案文の書き方とは?「一緒に仕事したい!」と思わせるコツ

クラウドワークスやランサーズなどで、Webライティングの案件を獲得する際に書く提案文。

「提案文ってどうやって書くのが効果的なの?」「どうやったら提案を採用してもらえるの?」そういった疑問を抱えているWebライターの方も多いのではないでしょうか?

今回は、Webメディアの採用担当・ディレクターを担当している私が、Webライティングの提案文の書き方を丁寧に解説します。

Webライターとして採用された提案文のテンプレートも合わせて公開するので、参考にして案件に応募してみてください。

Webライティング提案文の書き方【採用の本音】

Webライティングの提案文で最も重要なのが、採用担当に「一緒に仕事をしたい!」と思ってもらうこと。スキルや能力が優れていることが、必ずしも採用に繋がるとは限りません。

以下の3つのポイントを参考に、自分が書いた提案文を改めて見直してみましょう。

フォーマット通りに回答する

私が採用担当として一番最初に見るのが、フォーマット通りに回答できているかどうかです。フォーマット通りに回答するべき理由としては、以下の2つが挙げられます。

  1. 選考に必要な情報である
  2. 指示通りに動けるかが分かる

1つ目の理由は説明するまでもないと思います。特に重要なのは2つ目の理由で、採用後、こちら側の指示を受け入れてくれるかどうかを採用担当は判断しています。

指示が通らないと仕事にならないため、一緒に仕事をしたいと思ってもらえません。

一目で分かるよう綺麗に書く

採用担当は、数十〜数百の提案文に目を通します。採用担当も人間なので、一目で分かる提案文でなければ、中身をしっかり読もうとは思えません。

提案文を一目で分かるように綺麗に書くコツは、以下に挙げるとおりです。

  • 改行、改段落をする
  • 項目ごとにまとめる
  • 短文で簡潔に記載する

提案文を分かりやすく書けない人は、記事も分かりやすく書けないと思われてしまいます。読み手の気持ちを考えて、一目で分かる提案文を心がけましょう。

実績(記事URL)を提示する

同じレベルのWebライターさんが複数人いるとき、最後の判断基準となるのが実績です。たとえWebライターとしての技量が同等でも、実際の記事を確認できる方を採用します。

したがって、提案文には過去の実績として、記事タイトルとURLと記載しておきましょう。実績がないという初心者の方は、自身のブログやスクールの課題でもあった方が良いです。

少なくとも1記事を完成させる力があるというのは、採用担当者にとって安心材料となります。

Webライティング提案文のテンプレートを公開!

私がWebライターとして案件を獲得した提案文を、「提案文テンプレート」として公開します。自身の経歴や実績に置き換えて、そのまま使用していただくことが可能です。

ただし、テンプレートをコピペするのは避けてください。その理由も、以下で合わせて解説します。

実際に採用された提案文テンプレート

下記が、実際に採用された提案文です。WEB制作会社様の案件へ応募したものになります。

1.自己紹介

はじめまして、お世話になります。
ライターの今野直倫と申します。20代です。

  • 月の執筆可能本数:10本
  • 得意分野:SEO、GA等

■経歴・資格

[現在]

WEBライター / 出張バリスタ

[経歴]

  • 国立大学英文科卒
  • 元一斉指導型塾講師
  • 元高校英語科非常勤講師

[資格]

  • 高等学校教諭1種免許状(英語)取得
  • 中学校教諭1種免許状(英語)取得
  • JSFCAコーヒーソムリエ
  • 食品衛生責任者
  • 飲食営業許可

2.過去納品記事

■SEO対策コラム

■Google Analytics

■ブログ上位記事

  • 「コーヒー豆 余る」1位:

コーヒー豆が余る??余ったコーヒー豆の3つの消費方法【材料いらず!】

  • 「コーヒー 渋い」1位:

コーヒーが渋い?あなたの淹れたコーヒーが美味しくない5つの原因。

  • 「嫌いなことを続ける」1位:

嫌いなことをこのまま続けることの怖さ。好きなことやった方が良くない?

3.得意なジャンル

■SEOの知識があり、SEOに関する記事を多数執筆している他、個人ブログを運営し、数記事検索上位表示を獲得しております。また、SEO対策の無料資料作成の経験もあります。

■ブログ運営を行っており、Google AnalyticsやGoogle Search Consoleなどのツールを使用して、ブログの解析を行った経験があります。

■構成のお仕事を何本かさせて頂いている他、構成→ライティングの記事も多数執筆経験があり、SEOを意識した構成作成が可能です。

■JSFCAコーヒーソムリエ、食品衛生責任者を取得済みで、出張カフェを全国各地で開催しているため、コーヒーに関する知識は人並み以上と自負しております。

■大学・大学院と英文学科に所属しており、イギリスに短期語学留学した経験があります。また、塾講師・高校講師をという職を通して、子供たちに英語を教えてきました。

4.稼働時間

1月で10記事ほど執筆可能です。

5.自己PR文

コーヒー情報を中心としたブログをワードプレスにて運営しており、質を維持しつつも短時間でのライティングが可能です。ブログ運営歴1年、記事数は現在約300、月間PVは約2万。

クライアント様のご希望やテイストに沿ったライティングを致します。どうぞよろしくお願い致します。

テンプレート+指定フォーマットで提案

上記のテンプレートを参考にした上で、案件ごとに修正する必要があります。なぜなら、クライアントによっては、提案文のフォーマットを指定していることがあるからです。

具体的には、以下のようなフォーマットでの回答が求められます。

▼応募方法
応募時には、以下の事項を必ずご連絡ください。
※フォーマットに沿っていない場合は不採用とさせて頂きます。

  1. 名前・性別・年齢
  2. ライティング実績(URL)
  3. SNSアカウント(Twitter・Facebook・Instagram)
  4. チャットワークの使用可否(ID)
  5. テスト通過後のビデオ通話可否
  6. オリジナル写真撮影・掲載可否
  7. SEOライティングのご経験【200文字以上】

採用担当をしていますが、フォーマットに沿っていないライターさんが非常に多いです。フォーマットに沿って応募するだけで、採用確率が上がります。

ランサーズ・クラウドワークスで提案する注意点

Webライティングを始めた頃は、基本的にはランサーズ・クラウドワークスを通して提案を行うかと思います。ランサーズ・クラウドワークスを利用しているライターさんは多いので、案件を獲得するにはコツが必要です。

以下の3つの注意点をチェックして、採用される確率を高めましょう。

依頼文を隅々まで読む

クライアントの依頼文を隅々まで読んでください。なぜなら、依頼文の内容を把握していないライターさんとは仕事をしたいと思えないからです。

例えば、テストライティングまで進んでから、条件に合致していないことが発覚するケースがあります。クライアントにとってみれば時間の無駄です。

今回の提案が受け入れられないばかりか、今後お仕事を一緒にする可能性もなくなるでしょう。

柔軟な対応を心がける

Webライターは個人で完結する仕事と捉えられがちですが、コミュニケーションも重要視されます。提案〜採用までのチャット連絡では、柔軟な対応を心がけましょう。

例えば、不明点が出てきたときに、「すぐに質問せずにまずはググる」「依頼文をもう一度見直す」などの対応をすると、クライアントは一緒に仕事がしていけそうだと思えます。

どれだけ能力が高くても、コミュニケーションコストがかかる人は採用されにくいでしょう。

10〜20件は応募する

ランサーズやクラウドワークスでは、最低でも10〜20件は応募しましょう。なぜなら、ライバルが多く、1つや2つでは採用を獲得できないからです。

タイミングやクライアントとのマッチ度もあるので、一概に能力だけで採用が決まるわけではありません。1つ落ちたからといって諦めずに、気を取り直して次の案件に応募しましょう。

ランサーズ・クラウドワークスでの案件の探し方

ランサーズ・クラウドワークスには、Webライティング案件が山のように掲載されています。しかし、数ある案件の中には、いわゆる「地雷案件」があるので注意が必要です。

以下のポイントを参考にして、地雷案件を避け、優良な案件を見つけましょう。

単価が低い案件は避ける

単価があまりにも低い案件が避けます。なぜなら、「とにかく安く書いてほしい」というクライアントは、ライターの気持ちを考えていないケースが多いからです。

経験上、文字単価0.5円を下回る案件は、まともでないことが多かったです。少なくとも文字単価1円を上回る案件に応募するようにした方が無難でしょう。

条件が厳しめの案件を選ぶ

条件を厳しめに設定している案件を選びます。条件を厳しく設定しているクライアントは、経営が上手くいっていて、ライターを選べる状況にあるケースが多いからです。

自信がないと、「初心者歓迎!」を謳っている案件に応募しがちですが、避けてください。厳しい環境に身をおいて成長した方が、長期的に見て良い案件を獲得できます。

テストでも報酬を受け取る

テストライティングで報酬を支払わないクライアントは避けるべきです。ライター採用はメディアにとって最も重要なため、普通はそこに一定の資金を回します。

テストライティングの報酬をケチるクライアントとは、採用後にコミュニケーションでこじれる可能性も高いです。他にも良い案件はたくさんあるので、報酬の支払われない案件は避けましょう。

刺さる提案文でWebライティング案件を獲得しよう

クライアントに刺さる提案文を書けるかどうかで、Webライターの営業にかけるコストが大きく変わってきます。手当たり次第に応募する前に、提案文の内容を見直してみましょう。

また、提案文はあくまで見せ方を工夫することしかできません。案件獲得を根本的改善するには、実績を積んだり、仕事に対する姿勢を見直したりする必要があります。

Webライティングの案件を獲得する具体的な方法については、以下の記事で解説しています。こちらも合わせて参考にしてください。

この記事を書いた人

今野 直倫

SEOディレクター / Webライター / コーヒー販売
コンテンツディレクターとしてSEO施策・KW選定・構成作成・校正校閲・進捗管理・ライター採用まで担当。コーヒーメディアで記事執筆も。個人ではコーヒー販売を行う。