独立や副業を考えたときに、参入障壁の低い仕事である「Webライティング」。
しかし、「Webライティングってどうやって練習すれば良いの?」「効果のある練習方法を教えてほしい!」という方は多いのではないでしょうか?
この記事では、現役Webライター・ディレクターの私が、本当に効果のあるWebライティングの練習方法を紹介します。
私がライターを始めた頃に実際にやっていた練習方法です。ぜひ取り入れて、スキルアップに役立ててください。
Webライティングの練習で意識すべきこと
Webライティングは、通常の紙媒体の文章とは特徴が異なります。したがって、Webライティング特有の書き方を意識して練習しなければ、スキルアップできません。
以下3つのポイントを意識した上で、Webライティングの練習を進めましょう。
SEOキーワード
Webライティングは、SEOキーワードありきで考える必要があります。なぜなら、Web上の記事は、キーワードで検索された結果、検索結果に表示されてユーザーに届くからです。
例えば、コーヒーの淹れ方を知りたい人は、「コーヒー 淹れ方」で調べます。このキーワードを意識しないと、狙っているユーザーに記事が届く可能性は低くなってしまうでしょう。
簡潔に分かりやすく
Webライティングでは、情報を簡潔に分かりやすく記載する必要があります。なぜなら、Webで検索をするユーザーは、基本的にはすぐに答えを知りたいと考えているからです。
小説や随筆のように遠回しな表現を多用していると、ユーザーは痺れを切らしてページから離脱してしまいます。ユーザーを意識して、端的に結論を示すようにしましょう。
情報ソースの信憑性
Web上の記事は、いつどこで誰の目に触れるか分かりません。極端なことをいえば、世界中のユーザーに届く可能性があります。誤った情報を掲載すれば、メディアのブランドに傷が付いてしまうでしょう。
したがって、掲載する情報の確かさがより求められます。記事執筆にあたって参照したり、引用したりする情報ソースの信憑性には、細心の注意を払わなければいけません。
本当に効果的なWebライティングの練習方法
Webライティングの練習方法は、さまざまなところで語られています。しかし、そのなかには、効果の薄いものや効率的でないものも多くあると感じています。
ここでは、現役Webライター・ディレクターの私が、実際に取り入れている練習方法を紹介します。スキルアップに役立ったものだけを挙げていますので、ぜひ参考にしてください。
Web記事を読み漁る
実際に書き始める前に、プロが書いた記事を読み漁ってみましょう。実際に案件を受けているメディアの記事であれば、なお良しです。
実際、私がディレクターをやっていて、上がってきた記事をイマイチと感じるのは、体裁が既存記事と揃っていないという理由が大きいです。
ライティング技術云々の以前に、既存記事とテイストを揃えることが重要です。まずは真似から入り、自分の中にインストールするつもりで読みましょう。
ブログ記事を書く
Webライティングの練習として、自分でブログを書くというのが有効です。ブログ記事もSEOを意識しないと読まれないので、Webライティングの予行練習になります。
また、文章の練習になるだけでなく、案件を獲得する際の実績にもなるのがポイントです。ただ練習をするだけでなく、ブログに書くことで実績作りも兼ねられます。
普段からPREP法を意識する
ブログを書くときはもちろん、SNSの投稿やプレゼンなどでもPREP法を意識しましょう。PREP法とは、分かりやすく伝えるための文章構成で、以下の言葉の頭文字から成っています。
- P:Point(結論)
- R:Reason(理由)
- E:Example(具体例)
- P:Point(結論)
この順番を意識すると、分かりやすいだけでなく、筆が進まない状況も改善できます。意識して使っているうちに、無意識で使えるようになるでしょう。
論文・公的機関のサイトを調べる
何か調べ物をするときに、論文や公的機関のサイトをあたるように意識しましょう。Web上の記事は誰が書いたのか分からず、情報も不正確なものが多いです。
その点、論文や公的機関のサイトであれば、誤っている可能性は低いです。実際のWebライティングでも、論文や公的機関を参照することが求められるため、慣れておくと良いでしょう。
声に出して推敲する
ブログ記事などは書きっぱなしにせず、声に出して推敲してください。声に出して読んでみると、日本語の誤りやリズムの良し悪しに気付きやすくなります。
また、実務上でも推敲を丁寧に行うライターさんは重宝されます。なぜなら、クライアントの業務負担を軽減してくれるからです。推敲がしっかりできるだけで、継続発注の決め手になることもあるでしょう。
練習しながらWebライティング案件を受注する
Webライティングは練習するだけでなく、実際に案件をこなすなかで上達します。練習だけでは現場レベルのスキルを身に付けるのは難しく、実践を積むことでしか得られない経験則があるからです。
ここでは、Webライティング案件受注することで得られるメリットや、案件をこなしながらスキルアップするポイントを紹介します。
マニュアルは実践的な教科書
Webライティングの案件を受注すると、大抵の場合、クライアントからマニュアルをもらいます。そのマニュアルこそが、現場のノウハウが詰まったWebライティングの教科書なのです。
Webライティングのノウハウ本なんかよりも、よっぽど実践に則した内容です。本で学習するよりも、まずは実践に飛び込みましょう。
仕事をこなすのが一番の練習
本を読んで勉強するより、お手本を写経するよりも、仕事をこなすのが一番の練習になります。なぜなら、実践には本や写経では知り得ないことが、たくさん詰まっているからです。
クライアントの要望に合わせた訴求や、ディレクターとのやり取りは実戦でしか学べません。やはり、Webライティングの上達には、仕事を受けてしまうのが一番です。
お金をもらいながらFBを受ける
案件を受注する最大のメリットは、お金をもらいながらFBを受けられるということです。仕事として請け負っているため、当然ながら報酬を受け取ることができます。
その上、現場で経験を積んだディレクターから本気のFBをもらうことも可能です。たとえ低単価の案件だとしても、お金をもらいながら練習していると考えればお得でしょう。
Webライティングの練習は実践しながら行おう
Webライティングは、練習も大事ですが、実践でしか身に付かないことも多いです。特に、「練習して、スキルアップしてから案件を取ろう!」と考えていると、いつまで経っても始められません。
不安な部分もあるとは思いますが、まずは実践に飛び込んでみることが大切です。
実践しながら、この記事で紹介したWebライティングの練習方法を取り入れると、さらにスキルアップできるでしょう。