SEOによる集客では、自社で作成したWebサイトを検索結果で上位表示させ、多くのユーザーに見てもらうことが目的となります。
しかし、「SEOにおける集客とはどういったものなのか?」「具体的なSEO対策を知って集客をしたい!」という人も多いのではないでしょうか?
この記事では、SEOによる集客方法や集客を行うための媒体、メリット・デメリットなどを紹介します。
SEOによる集客を理解することで、自社のWebサイトやブログの集客にも活かすことができますよ。
SEOによる集客方法とは?
SEOとは「Search Engine Optimization」の略で、日本語にすると「検索エンジン最適化」です。
自社のサイトを「検索エンジン最適化」することで、上位に表示させ、多くのアクセスを集めるのがSEOによる集客の方法です。
効率よく集客できるキーワードを把握したり、ユーザーにニーズのあるコンテンツを作成したりすることで、集客力が高まります。
検索エンジン最適化の方法は多岐にわたるので、自社のWebサイトやブログにあった方法を選ぶとよいでしょう。
SEO集客とネット広告による集客の違い
SEOによる集客以外にも集客する方法はあります。それが、ネット広告と言われるもので、2つの方法が有名です。
- リスティング広告
- SNS広告
SEOとは違い、即効性があるのですぐに集客したい場合におすすめです。
しかし、ネット広告は掲載するためには膨大な費用が必要になります。また、集客できなかった場合のリスクが大きいこともデメリットといえるでしょう。
しかし、ネット広告の特性を理解し、SEOによる集客と使い分けることができれば、より効果的に集客ができます。
リスティング広告
リスティング広告は、お金を払い、検索エンジンの広告欄に広告を掲載する集客手段です(注1)。
Googleで「水」と検索した結果を例にしてみましょう。
検索結果の赤枠で囲った部分がリスティング広告欄になります。
お金を払えば、該当キーワードが検索された際に、目立つ形で広告をユーザーに見せられるのが特徴です。
リスティング広告について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
SNS広告
SNS広告は、SNSアプリのタイムライン上の広告欄に広告を出稿することで集客をする手段です。
Twitterのタイムラインに掲載されているアプリ広告を例にしてみましょう。
一番下の欄に「プロモーション」と掲載されている投稿がSNS広告です。
FacebookやInstagramなどのSNSにもこういった広告欄が設けられています。
SNS広告について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。
SEO集客を行うための媒体
検索エンジンからSEO集客を行う際の媒体は、以下2つの分類があります。
- 目的別
- 種類別
「企業」についての情報が掲載されたコーポレートサイトや、「商品売買」を目的としたECサイトなど、さまざまです。
それぞれのサイトごとに特徴があるので、理解しておくとより効果的な集客を行えるでしょう。
自社のWebサイトがどのタイプになるのか、ここで確認しておいてください。
目的別
目的別サイトには、以下の3つが挙げられます。
- コーポレートサイト
- サービスサイト
- オウンドメディアサイト
コーポレートサイトは、会社の概要やサービスなどの企業情報が掲載されたサイトです。ブランディングや信用性にも関わり、企業の公式ページなどが挙げられます。
サービスサイトは、サービスや商品に関するテーマをもとに、営業目的で利用されるサイトです。特定のサービスや商品を発信するので、企業の営業部門により運営されています。
オウンドメディアサイトは、自社が保有するサイト全般です。しかし、狭義では営業目的ではない、情報発信サイトを意味することが多く、Webマガジンなども含まれます。
種類別
種類別サイトには、以下の4つが挙げられます。
- ECサイト
- ポータル系サイト
- ソーシャルメディアサイト
- メディアサイト
ECサイトは、Electronic Commerceサイトの略で、日本語で「電子商取引」サイトと訳されます。商品やサービスの売買を目的としており、Amazonや楽天市場などが有名です。
ポータル系サイトは、他のWebサイトの入り口となるWebサイトです。特定のテーマに特化した情報網を持つサイトで、検索エンジンやホットペッパーなどが挙げられます。
ソーシャルメディアサイトは、TwitterやFacebook、YoutubeなどのソーシャルメディアのWebサイトです。Googleでは、検索上位にTwitterの口コミやYoutubeの動画が表示されることもあります。
メディアサイトとは、記事コンテンツを充実させ、SEO集客の鍵となるWebサイトです。近年、重視する企業が増えている分野でもあります。
SEOによる集客のメリットやデメリット
SEOによる集客では、検索エンジンに向けて対策をします。広告費を支払う必要がないので、大きな費用をかけずに集客効果を得ることができます。
しかし、即効性がなく、期間がかかることもあります。メリットだけでなく、デメリットもしっかり理解しておくことで、効果的なSEO集客ができるでしょう。
SEOによる集客のメリット
SEOによる集客のメリットは、以下の3点です。
- お金をかけずに集客できる
- 多くの人に向けて集客できる
- 利便性が高い検索エンジンで集客できる
お金をかけずに集客できる
SEOによる大きなメリットは、無料で集客できることです。Googleの検索結果に集客したいWebサイトが掲載されても、Googleに対してお金を払う必要はありません。
多くの人に向けて集客できる
また、Googleは検索エンジンのなかでも、ユーザーの利用者数が多いです。多くの人に情報を届けることで、効果的な集客が可能になるでしょう。
利便性が高い検索エンジンで集客できる
気になることを調べたいときは、すぐに検索エンジンを利用するのではないでしょうか?検索エンジンは、それだけ利便性が高く、多くのユーザーが利用しています。
ユーザーの目に触れる機会が多いのは、SEO集客におけるメリットと言えるでしょう。
SEOによる集客のデメリット
SEOによる集客のデメリットは即効性がないことです。SEOではすぐに目立つ箇所にWebサイトが掲載されたり、集客したりできるとは限りません。
SEO対策を確実に行い、コンテンツを充実させることで始めて集客することができます。
一方、ネット広告では、お金を支払えば、すぐに目立つ箇所に広告を掲載できます。費用を払ってでも、即効性のある集客を望む人には、ネット広告がおすすめでしょう。
ホームページ集客に必要なSEO対策3つ
ホームページの集客には、以下の3つのSEO対策が有効です。
- コンテンツSEO
- 外部SEO
- 内部SEO
コンテンツSEOとは、ユーザーに満足してもらうコンテンツ作成するという対策です。ユーザーに価値のあるコンテンツの内容がGoogleに評価され、集客につながります。
外部SEOとは、より多くの人に認知してもらうために、外部で情報発信する対策です。
また、内部SEOで使いやすいサイトにするために構造を組み立てる対策を行うなど、3つのSEO対策を効果的に行うことが大切です。
コンテンツSEO
コンテンツSEOとは、Webサイトにコンテンツ(記事)を掲載することで、その記事を読みたいユーザーを集客する手法です。
Googleはユーザーに役立つコンテンツを評価し、検索上位に掲載します(注2)。
Google の現在の検索アルゴリズムについて気にするよりも、あなたのサイトの利便性を可能な限り高めていくことが重要、ということです。
出典:Google ウェブマスター向け公式ブログ [JA] : 良質なサイトを作るためのアドバイス
ユーザーの疑問に対して、明確な答えを提供する記事を作成することが基本といえるでしょう。
現代のSEOにおける集客では、コンテンツSEO対策は必須と言っても過言ではありません。
外部SEO
外部SEOとは、自社のWebサイトを検索エンジンに評価してもらうために、Webサイトの外部に対して行う施策です。
外部SEO対策の1つである被リンクとは、外部の Webサイトから自社のWebサイトへのリンクを掲載してもらうことです。
Googleは、外部のWebサイトにどれだけリンクが貼られているのかを評価しているので、被リンク対策は徹底しましょう(注3)。
4. ウェブ上の民主主義は機能する。
出典:Google について | Google – Google
Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。(中略)PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最高の情報源として投票されているかを分析します。
他にも、サイテーションという外部SEO対策があります。
サイテーションは、SNSやブログなどあらゆるオンライン上で自社サイトについて言及してもらうことです。電話番号や住所などへの言及をしてもらうこともサーテーションにあたります。
被リンクよりもハードルは低く、すぐに対策ができるでしょう。
内部SEO
内部SEOとは、Webサイトの内部構造をSEOに最適化し、評価されるWebサイトを作ることです。
コンテンツSEOで良質な記事を作成しても、内部構造が最適化されていないと、クーローラーがサイト内を巡回して情報を読み取ることができません。
Google はクローラという自動プログラムを使用してウェブを検索し、新しいページや更新されたページを探します。Google はそれらのページのアドレス(またはページの URL)を後で参照できるように大規模なリストに格納します。ページの検出はさまざまな方法で行われますが、既知のページからリンクをたどる方法が主に使用されます。
出典:基本: Google 検索の仕組み | Google 検索セントラル | Google Developers
内部SEO対策として、サイト内部のタイトルタグや見出しの設定なども挙げられます。
多くの要素からなる内部SEOは、コンテンツを正しく評価してもらうためにも必須と言えるでしょう。
SEO対策のやり方とポイント!
SEO対策のやり方はさまざまですが、どれも集客に大きく影響するので、押さえておきましょう。
たとえば、SEO対策でキーワード調査を丁寧に行えば、集客しやすいキーワードに絞り込むことができます。
それぞれのポイントを押さえて、コンテンツを作成することが重要です。
ここで紹介するSEO対策のやり方やポイントを理解して、集客につなげましょう。
タグの最適化を行う
タイトルなどのHTMLタグを最適化することで、Googleに対して、自社サイトのコンテンツ内容を正しく把握してもらえます(注4)。
HTMLタグの1つであるタイトルタグの最適化は、Webサイトの見やすさにもつながります。
その結果、ユーザーの利便性を高め、検索上位に表示されるSEO対策です。
以下の記事では、HTMLタグについて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
集客するキーワードを知る
Webサイトで狙うキーワードが、本当に集客できるのかどうかを知ることも重要なSEO対策の1つです。
多くの人に検索されるキーワードは、それだけ集客ができる可能性が高いでしょう。
一方で、多くの人に検索されているキーワードは、すでに集客を行っている競合も多く、参入するのは難しいといえます。
そういったときは、キーワードを絞り、強い競合が少なかったり、ニッチで需要があるキーワードを狙ったりすることで集客につながるでしょう。
充実したコンテンツを作る
Googleは、価値のある情報をユーザーに提供することを目的としており、充実したコンテンツを評価しています(注2)。
その記事を見るだけで、ユーザーのニーズを満たすことができるコンテンツを作りましょう。
ただし、記事作成の際、実体験や正確な調査もせずに、二次情報・三次情報のみを収集し再編集して書く記事は評価されません。
そういった記事よりも、網羅性のあるオリジナルコンテンツが評価されるので注意が必要です。
内部リンクを設定する
内部リンクとは、同じWebサイト内のページからページへ貼られたリンクのことです。
検索エンジンのクローラーは、この内部リンクを巡回してコンテンツを見つけ、インデックスしていきます(注5)。
クローラはこれらのウェブサイトにアクセスし、そのサイト上のリンクを使って他のページを探します。
内部リンクが正しく設定できていないと、クローラーにインデックスしてもらえない可能性もあります。
インデックスされないと、検索上位表示や集客を狙えないので必ず行いましょう。
外部SEO(被リンク)対策を行う
外部SEO(被リンク)対策とは、他のWebサイトに自社のリンクを知ってもらい、設置してもらうことです。
外部からのリンク(被リンク)を受けることで、そのコンテンツは重要だとクローラーが判断します(注3)。
関連性の高い外部記事に自社のリンクが設置されることは、検索上位表示や集客につながるでしょう。
しかし、全く関連のない外部サイトに自社のリンクを意図的に設置し、被リンクを購入することは、サイトの評価が下がるので注意してください(注6)。
SEO集客に役立つツールを使おう
SEO対策で集客を行うためには、Webサイトのデータ解析や分析を行う必要があります。
たとえば、Google Search Consoleでは、自社サイトのクリック数や検索順位、どのようなキーワードで流入しているのかを知ることができます。
このように、SEO集客において、役立つツールを使うことは必須といえます。
Google Search Console
Google Search Consoleは、Googleが提供している無料分析ツールです。
Googleの検索結果から自社サイトへの流入キーワードやクリック数、検索順位を知ることができます。
たとえば、弊社が運営しているWebサイトは、下記のようなキーワードで流入していることがわかります。
「クエリ」というのが、いわゆる検索キーワードのことです。
このツールを使って、質の高いコンテンツを作れているのか確認しましょう。
Google Analytics
Google AnalyticsもGoogleが提供する無料分析ツールです。
自社サイト内でユーザーがどのような行動をとっているのか追跡することができます。
たとえば、弊社が運営しているWebサイトでは、下記のようなユーザー行動が読み取れます。
どのページにどれだけのユーザーが流入しているのかはもちろん、どれだけ離脱しているのか等も把握することが可能です。
サイト内でのユーザーの傾向を知ることで、正しい内部SEO対策ができるでしょう。
Googleアナリティクスの見方や解析方法については、以下の記事をご覧ください。
ラッコキーワード
ラッコキーワードとは、キーワードを入力することで、サジェストなどの情報を収集してくれる無料ツールです。
ユーザーが検索したキーワードに対して、他にどのようなことを知りたいのかニーズを探れます。
たとえば、「コーヒー 淹れ方」というキーワードで調べると、以下のようなサジェストが抽出されます。
サジェストは、リサーチした元のキーワードと一緒に検索される可能性の高いキーワードです。
したがって、同サイト内や同コンテンツ内に含むことで、ユーザーの潜在的なニーズを満たすことができるでしょう。
ユーザーニーズを反映させた高品質なコンテンツを作るために、ぜひ利用してみてください。
Moz
Mozとは、アメリカのSEO会社が開発した無料分析ツールです。
自社サイトのDA(ドメインの権威性)などの情報を知ることができます。
たとえば、弊社が運営している「節約社長」というメディアサイトは、DAが32です(100がMAX)。
DAの高いWebサイトほど、Googleからの信頼性や評価も高いです。
しかし、DAとは、Googleが正式に採用している指標ではありません。
DAが高いからといって、必ずしも上位表示や集客に影響するわけではないので注意が必要です。
Webサイトの信頼性の1つの目安として考えるとよいでしょう。
SEO対策を理解して集客に繋げよう!
今回は、SEOにおける集客とは何か?対象となる媒体やネット広告との違いを紹介しました。
また、メリットやデメリットだけでなく、具体的なやり方も解説しました。SEO対策は以下の5つのやり方をおさらいしておきましょう。
- タグの最適化を行う
- 集客するキーワードを知る
- 充実したコンテンツを作る
- 内部リンクを設定する
- 外部SEO(被リンク対策)を行う
SEOによる集客は、今後のWebマーケティングにおいても重要な手法といえます。ぜひ、SEO対策を実践し、集客につなげてください。
SEO対策にはGoogleの基本理念を理解することが大切です。基本理念に沿ったSEO対策は以下の記事で解説しています。こちらも参考にしていただけると幸いです。
出典:
注1:Google 広告 – 気軽に利用できるオンライン広告で顧客を増やしましょう
注2:Google ウェブマスター向け公式ブログ [JA] : 良質なサイトを作るためのアドバイス
注3:Google について | Google – Google
注4:Google ウェブマスター向け公式ブログ [JA] : 検索結果によりよいタイトルを
注5:Google 検索の仕組み | クロールとインデックス登録
注6:リンク プログラム | 検索セントラル | Google Developers