副業や独立を考えている人の選択肢として、Webライターという職業があります。
しかし、「Webライティングで、どうやって稼げばいいの?」「具体的な稼ぎ方を教えてほしい」そういった方も多いのではないでしょうか?
今回は、Webライターとして独立して3年目になる私が、Webライターの稼ぎ方を解説します。
この記事を読んで、現役のWebライターがどうやって稼いでいるのか、どのように収入を上げているのか参考にしてください。
Webライターとは【仕事内容・収入目安】
Webライターとは、Web上の媒体で記事を書く職業を指します。その媒体は、企業のオウンドメディアやアフィリエイトサイトなどさまざまです。
基本的には、1文字1円〜5円程度になるのが一般的で、記事単価にすると3,000円〜3万円くらいでしょう。
私の例ですが、収入は10万円〜50万円くらいの幅があります。
- 3ヶ月:10万円
- 6ヶ月:20万円
- 1年:30万円
- 2年:50万円
単価と本数の掛け合わせで、基本的には青天井に収入は上がります。稼ぎ方を身に付けて実践すれば、生活費程度なら間違いなく稼げます。
稼げるWebライターと稼げないWebライターの違い
現在、Webライターだけでなくディレクターとしても活動する私は、たくさんのライターさんを見てきました。そのなかで、稼げるWebライターと稼げないWebライター、それぞれに多くの共通点があると感じています。
ここでは、稼げるWebライターと稼げないWebライターの違いを紹介します。自分自身の仕事に照らし合わせてみてください。
持っている知識・経験
持っている知識や経験の違いで、稼げるか稼げないかが分かれます。もっとも基本的なのが、SEO対策の知識と経験です。
Webライティングの記事では、検索結果で上位表示させることが目的の1つになります。SEO対策は検索結果で上位表示させるための技術なので、身に付けておくと案件獲得などで有利でしょう。
また、記事テーマに関する知識・経験も重要です。前職や趣味などで経験の深い分野があれば、その分野の案件に応募するのも1つの手です。
仕事に取り組む姿勢
知識や経験が浅くても、仕事に取り組む姿勢がよいと稼げる可能性が高いです。とくにリサーチすれば書けるテーマの場合、学ぼうとする意欲のある人は重宝されます。
また、SEOの知識も勉強しさえすれば身に付けられるので、最初はなくても問題ありません。それよりも、クライアントの意図を汲み取ったり、勉強したりしようとする姿勢のほうが大事です。
逆にいえば、どれだけ知識・経験が豊富でも、歩み寄る姿勢のない人だと、大きく稼ぐことは難しいでしょう。
案件の取り方・切り方
案件の取り方や切り方は、あまり注目されませんが極めて重要です。単価交渉も、案件の取り方・切り方に関わってきます。
案件の取り方が上手いライターは、経験がそれほどなくても単価の高い案件に応募します。単価が高いと採用されるのは難しいと考えがちですが、それほど大きな差はありません。
また、案件の切り方が上手いライターは、より単価の高い案件を獲得してから、案件を切ります。その際に、「他のところでは〇〇円もらっているが、上げてくれないか?」と交渉して、上がらなければ切るという流れです。
単価の高い案件に通るかどうかは、タイミングと運もあります。初心者であろうと、積極的に単価の高い案件に応募しましょう。
Webライターの稼ぎ方を3ステップで解説!
Webライターとして稼ぐための基本的な手順を3ステップで解説します。ここで紹介するのは、未経験でWebライターを始めた私が、稼げるようになるまで踏んだ手順です。
未経験からのスタートでも、生活費レベルであれば稼げる可能性は高いです。納得のいく収入を得られるよう、下記を参考にしてみてください。
1:複数案件に応募する
初心者Webライターのうちは、複数案件に応募するようにしましょう。
なぜなら、採用されるかどうかには運やタイミングも絡んでくるからです。いくつかの案件に応募するだけでは、まず採用はされないでしょう。
また、複数案件を獲得しておけば、単価の低い案件を切ることもできます。
2:クライアントに貢献する
案件を獲得したら、クライアントに貢献します。仕事をただこなすのではなく、多少コスパが悪くても全力で貢献することが重要です。
そうすることで信頼を勝ち取ることができ、継続発注してもらえるため、結果的に稼ぎやすくなります。また、継続的にお付き合いするなかで信頼関係もできるので、費用の相談も通りやすくなるでしょう。
最初からコスパを考えて、適当に仕事をこなしてしまうと長くは続きません。クライアントに貢献する意識で仕事に取り組んでください。
3:単価UPを交渉する
継続的にお仕事が続き、信頼関係ができてきたところで単価UPの交渉をします。その際に、別案件でも信頼関係を構築しておくことが重要です。
そうすることで、「別案件では〇〇くらいもらっているので、単価を上げてほしい」と交渉ができます。仮に上げてもらえず納得のいかない場合に、案件を切ることも選択できるでしょう。
1つのクライアントに依存していると、ライターにとって不利になりがちです。収入源は分散させておき、対等に取引できる状況を作りましょう。
仕事がない?Webライターで稼ぐためのコツ
そもそも仕事がないという人には、何かしらの問題があるかもしれません。せっかくWebライターを始めるのであれば、なかなか仕事が取れず諦めてしまうのはもったいないです。
仕事が取れないのには必ず原因があります。まずは20〜30件応募して、それでも取れないのであれば、以下の3つを参考にしてください。
ブログで実績を作る
どれだけポテンシャルが高くても、実績がまったくないと仕事はなかなか取れません。なぜなら、本当に記事を書き切れるのかどうか、クライアント側が判断できないからです。
仕事が取れなくて実績がない人は、自分でブログを立ち上げて記事を書きましょう。個人ブログであっても、SEOを意識して書けていれば十分実績になり得ます。
素直にFBを受け入れる
テストライティングまでは進めるが、なかなか本契約に至らない人は、FB(フィードバック)を素直に受け入れられていないのかもしれません。
誤りを指摘されて嫌な気分になるのはわかりますが、素直にFBを聞き入れられないライターとは、円滑に仕事が進められないと判断されます。
自分なりの考え方があっても、初心者のうちはFBをそのまま受け入れて改善に努めましょう。
コスパにこだわらない
仕事は取れるけど思うように継続発注してもらえない場合、コスパにこだわり過ぎているかもしれません。具体的には、記事1本にかける時間をなるべく短くしようとしている場合です。
効率がよいのはもちろん素晴らしいですが、初心者のうちに追求すると、概して質の低い記事になりがちです。まずは、1本にできるだけ時間をかけて、質の高い記事を仕上げる努力をしましょう。
質の高い記事を上げられれば、結果的に信頼を獲得できて、継続発注につながります。
Webライターでもっと稼ぐには【月50万以上も】
ここまで説明したことを活かして、受注する本数を増やせば、おそらく生活費を稼ぐ分には問題ないでしょう。しかし、もっと稼ぎたいという人は、さらにスキルに磨きをかけたり、工夫をしたりする必要があります。
私が月収50万を超えるまでにやってきたことは、以下の3つです。生活費を稼げればよいという人も、選択肢として参考にしてみてください。
SEO知識を身に付ける
もっと稼ぎたいWebライターがまずやるべきは、SEO知識を身に付けることです。Web上に公開する記事である以上、検索結果からの流入は捨てることはできません。
SEO知識を身に付けておけば、あまり馴染みのない分野の案件も任せてもらえる可能性が出てきます。SEOができる人材は、どのジャンルの記事でも求められるので、身に付けておいて損はありません。
新しい分野に挑戦する
継続して同じ案件に取り組んでいると、別メディアの案件もお願いされることが多いです。そのときに、自信がないからと断らず、とにかく一度挑戦するようにしましょう。
特定のジャンルだけでなく、さまざまなジャンルで書けると、単純に受注できる本数が増えます。また、柔軟に対応できることを示すことで、単価を上げてもらいやすくもなるでしょう。
自信がないと遠慮しがちですが、お願いされるということは、頼りにされているということです。クライアントの胸を借りるつもりで、自信を持って取り組んでください。
キャリアアップする
Webライターで稼げるとはいえ、やはり書ける本数には限りがあります。また、文字単価もある程度の上限は決まっており、どれだけ高くても10円くらいでしょう。
Webライターは、他のキャリアにも移りやすい職業です。たとえば、以下のようなキャリアが考えられます。
- ディレクター:プロジェクトの進捗管理・品質管理を行う。
- 編集者:ライターの原稿を修正したり、肉付けしたりする。
- 校正校閲:表記チェックやファクトチェックを行う。
これらの職種は明確に線引きができるわけではなく、メディアによっては1人が複数の役割を請け負っている場合もあります。
Webライターよりも上流の仕事になるので、時間単価が上がりやすい傾向にあります。
【未経験者向け】Webライターの始め方5ステップ
未経験者向けに、Webライターの始め方を5ステップで紹介します。私もまったくの未経験からWebライターを始め、のちにWebライターの業務でご飯を食べられるようになりました。
ここで紹介するのは、私が実際にWebライターを始める際に踏んだステップです。ぜひ参考にして、Webライターとしての一歩を踏み出しましょう。
1:必要な道具と設備を揃える
Webライターを始める際には、とくに特別な道具や設備は必要ありません。最低限、以下が揃っていれば、Webライターとして仕事ができます。
- PC
- インターネット環境
基本的にテキストでの作業となるため、PCのスペックが高い必要はありません。また、インターネット環境も、プライベート利用でストレスを感じないレベルであれば問題ありません。
2:ブログを書いて実績にする
未経験の場合、記事を書けることの証明がまったくありません。また、仕事を取ることも難しいので、自分自身で実績を作る必要があります。
Webライターの仕事を取るうえで実績にできるのが、ブログの記事です。自身でブログを立ち上げて、SEOを意識して記事を書きましょう。
3:クラウドソーシングに登録する
クラウドソーシングとは、仕事を発注したい人と、仕事を受注したい人のマッチングを行うプラットフォームです。Webライターの募集も盛んに行われています。
未経験の場合、企業に直接営業をかけても取り合ってもらえないことが多いです。まずはクラウドソーシングなどのプラットフォームに登録して、案件に応募しましょう。
4:プロフィール・提案文を作成する
クラウドソーシングに登録したら、プロフィール・提案文を作成しましょう。クラウドソーシング上では、プロフィールや提案文が履歴書代わりになります。
また、提案文は一度テンプレートを作ってしまえば、使いまわすことができます。募集する案件に合わせて微調整したうえで、送付するようにしましょう。
5:複数の案件に応募する
未経験から始める場合、複数案件への応募は必須です。タイミングやクライアントとの相性もあるため、自信のある案件でも通らないことは多々あります。
具体的には、20〜30件は応募するようにしましょう。実際、私も初めて案件を獲得した際には、20件ほど応募して2〜3件採用になった程度でした。
Webライターの稼ぎ方に関するよくある質問
Webライター未経験者から寄せられることの多い、稼ぎ方に関するよくある質問をまとめました。
1:文章書くのが苦手でもできる?
できます。実は、Webライターの仕事は、文章の上手い下手よりも、リサーチができるかどうかが重要です。インターネットで調べものができる人であれば、Webライターの仕事を続けることができるでしょう。
2:稼げるまでにかかった期間は?
生活費を稼げるまでに、私は半年かかりました。副業レベルで5〜10万円であれば、2〜3ヶ月で到達することも十分可能です。
3:1本書くのにかかる時間は?
初めの頃は、1日かけて1本仕上げていました。しかし、慣れによるところが大きいので、2〜3ヶ月も続ければ、2〜5時間程度で書けるようになるでしょう。
4:会社にバレない?
断言はできませんが、会社にバレないようにすることは可能です。会社にバレずにWebライターを副業にするには、以下のような方法があります。
- クラウドソーシングなどで本名を使わない
- 住民税を自分で収める
- 年間の所得を20万円未満に収める
会社にバレるパターンとしては、プロフィールから推測される、住民税の額が変わるなどが挙げられます。その辺りをクリアできれば問題ありません。
5:大学生でも稼げる?
大学生でも稼げます。多くのクラウドソーシングでは、18歳以上の利用を許可しており、大学生であれば問題なく使えるでしょう。
6:Webライターのメリット・デメリットは?
Webライターのメリット・デメリットは、以下に挙げるとおりです。
【メリット】 | 【デメリット】 |
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未経験から始めやすい 時間・場所に囚われない 趣味・得意を活かせる | 始めたてが一番きつい 稼げる額に限界がある |
詳しくは以下の記事で解説しています。こちらも参考にしてください。
Webライターは稼ぎやすい!まずは始めよう
Webライターは、他の副業に比べて、未経験者でも稼ぎやすい仕事といえます。しっかりステップを踏めば、一般的なサラリーマンの収入を超えることも難しくはありません。
また、Webライターの経験を活かして、編集者やディレクターなどのキャリアに進むこともできます。そういった道に進めば、Webライターよりも収入が上がりやすくなるでしょう。
Webライターは、未経験からでも問題なく始められます。まずは、ブログで実績を作るところから始めみてはいかがでしょうか?