WEBサイトにアクセスを集めるのに必須のSEO対策。自社サイトに取り入れたいと思っているWEB担当者の方も多いと思います。
ただ中には、「SEO対策ってそもそも何だろう?」「SEO対策をするとどんな効果があるの?」と疑問に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、SEO対策について意味や仕組み、効果を分かりやすく解説します。
この記事を読めば、SEO対策について把握することができるとともに、SEO対策としてまず何をするべきかが分かります。
SEO対策とは?意味や仕組み
結論からいってしまうと、SEO対策とは「検索エンジンに対してWEBサイトを最適化すること」をいいます。
SEOという言葉はSearch Engine Optimizationの略で、日本語に直訳すると「検索エンジン最適化」です。
検索エンジンの仕組みにWEBサイトを最適化することで、サイトのページを検索結果で上位表示し、サイトに多くのアクセスを集めることを狙います。
ここでは、押さえておくべきSEO対策の基本的な情報を説明します。
検索エンジンの仕組み
Googleなどの検索エンジンは、以下のような仕組みでWEBサイトを検索結果に表示しています。
①クローラーと呼ばれるロボットがリンクを辿ってWEBページの情報を集める
②集めた情報を元にWEBページを検索結果にインデックス(登録)する
➂検索エンジンが独自のアルゴリズムでWEBページをランキング付けする
主にこういった流れでWEBページの検索順位は決められていきます。
つまり、検索エンジンに対して行うSEO対策とは、WEBページをクローラーが理解しやすくし、検索エンジンに高く評価されるようにするということです。
まずは検索エンジンの仕組みをざっくりと把握しておくと、個別具体的なSEO対策を行うことの重要性が理解しやすくなるでしょう。
SEO対策の目的と必要性
SEO対策を行う主な目的は、WEBページへのアクセスを集めることです。
検索エンジンに評価されるページを作ることで、検索結果で上位表示を獲得できれば、ユーザーがそのWEBページに訪れやすくなります。
もちろん、SEO対策はあくまでコンバージョン(商品やサービスの成約)に繋げるための1手段でしかないことを、頭に入れておかなければいけません。
コンバージョンに繋げるためには、具体的に以下のような施策が必要です。
・ユーザーの検索意図の把握
・ユーザーニーズを満たすたコンテンツ作成
・キラーページへ遷移しやすいサイト設計
ただ、まずはSEO対策をしっかりと行ってアクセスを集めないことには、コンバージョンの絶対数を増やすこともできません。
WEBページへのアクセスのほとんどは検索結果からの流入なので、WEBサイトの運営者にとってSEO対策は欠かせない施策だといえるでしょう。
SEO対策の歴史と現在
SEO対策は検索エンジンのアルゴリズムに合わせて行うものですが、以前のGoogleは評価の仕組みが甘かったため質の低いサイトでも上位表示できていました。
このような検索エンジンの抜け穴を利用したSEO対策は「ブラックハットSEO」と呼ばれますが、主に以下のような手法が存在します。
・被リンクを買う、自作する
・キーワードを詰め込む
・無駄に文字数を増やす
こういったテクニック主体のSEO対策は悪質なスパムサイト等でも上位表示できてしまうため、現在のGoogleのアルゴリズムでは通用しないようになっています。
次で詳しくは説明しますが、テクニックだけに頼らずユーザーの利便性を考えた本当に役に立つページを作ることが、現代のSEO対策では必要です。
SEO対策はGoogle対策
SEO対策とは、WEBページを検索エンジンに最適化させることで上位表示を狙うマーケティングの手法です。
ここまで検索エンジンといってきましたが、現代においては基本的にはGoogleだけを見ておけば問題ないといえます。
ここでは、SEO対策がGoogle対策とイコールであることについて、詳しく説明します。
検索エンジンのシェア
検索エンジンにはGoogleの他に、Yahoo!、Bingなどがありますが、それら検索エンジンのシェアはどのような割合になっているのでしょうか?
世界の検索エンジンのシェア
まずは、世界の検索エンジンのシェアを見てみます。
87% | |
bing | 5% |
Yahoo! | 3% |
日本国内の検索エンジンのシェア
続いて、日本国内の検索エンジンのシェアです。
70% | |
bing | 10% |
Yahoo! | 15% |
(参考:statcounter)
このように、世界・国内ともにGoogleが検索エンジンのシェアのほとんどを占めていることが分かります。
実はYahoo!もGoogleと同じ検索エンジンを採用しているため、実質全体の90%程度はGoogleの検索エンジンが牛耳っているという状態です。
つまり、私たちがWEBページのSEO対策を行う際には、Googleのアルゴリズムに注意を払うことが重要だといえるでしょう。
Googleの基本方針
ここで、私たちが従うべきGoogle検索エンジンの根幹の考え方である「Googleの基本方針」について確認しておきましょう。
GoogleがWEBサイトを運営する人向けに策定した「ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)」には、以下のような文言があります。
基本方針
検索エンジンではなく、ユーザーの利便性を最優先に考慮してページを作成する。
ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)
もしかしたら現時点では、ユーザーにとって低品質なWEBページが検索結果で上位表示されているかもしれません。
ただ、Googleはこの基本方針に照らして日々アルゴリズムの改善を行っています。
長期的に考えれば、小手先のテクニックで順位を上げただけのWEBサイトは評価されなくなっていくので、今からユーザーの利便性を優先したページを意識しましょう。
SEOで重要視されるE-A-T
SEO対策においてGoogleが特に重要視している「E-A-T」とは、具体的には以下の3つの要素を指しています。
・Expertise(専門性):コンテンツに対するサイトの専門性
・Authoritativeness(権威性):ユーザーへのサイトの影響力
・Trustworthiness(信頼性):発信する情報の信ぴょう性
これら3つの要素を満たすことでユーザーの利便性が高まり、結果としてGoogleから評価されるWEBサイトとなります。
もちろんクローラーにページの情報を拾ってもらいやすくする、Googleの検索エンジンに最適化することはSEO対策の基本として大切です。
ただし長期的に考えて評価され続けるWEBサイトにするためには、E-A-Tをを満たしたコンテンツ作成を心がけましょう。
SEO対策5つのメリット
上でも少し触れたように、SEO対策はWEBサイトへのアクセスを増やすための1手段に過ぎません。
WEBサイトへアクセスを集める手段としては、他にSNSを利用したり、広告を打ったりするなどもありますが、SEO対策は特におすすめです。
ここでは、SEO対策によってWEBサイトへのアクセスを集めるメリットを説明します。
検索流入が増える
SEO対策を行うことで、WEBサイトへの検索流入が増えます。
検索流入はWEBサイトへのメイン流入経路であるため、大幅なアクセスの増加が見込めるというのがメリットです。
現代ではSNSが台頭しているとはいえ、まだまだ検索エンジンからの流入が内訳の大半を占めています。
検索流入が増えることで、WEBサイトのアクセスを大きく伸ばすことができるでしょう。
ターゲットを絞れる
SEO対策によって検索流入を増やすことで、ユーザーのターゲットを絞ることができます。
なぜなら、SEO対策では「キーワード」から逆算してコンテンツを作るからです。
例えば、「化粧水 メンズ」というキーワードで検索してくるユーザーは、「お肌に悩みを抱えている男性である」ということが推測できます。
WEBサイトへごとにターゲットとする層が変わってくると思うので、ピンポイントにユーザーを絞れるSEO対策はコンバージョン率を高める上でも有効でしょう。
コストパフォーマンスが良い
SEO対策は、他の集客方法に比べてコストパフォーマンスに優れています。
なぜなら、SEO対策は自前で行う限り基本的に無料ででき、長期に渡って多くのアクセスを集めることができるからです。
例えば、広告を打つにはお金がかかりますし、SNSで集客をするにはSNSアカウントを育てなければいけません。
知識を学びさえすれば無料でできるSEO対策は、取り入れない理由はありません。
ブランディングができる
SEO対策での集客は、WEBサイトのブランディングにも役立ちます。
SEO対策によって検索結果への露出が増えることにより、ページタイトルに付随したサイト名がユーザーの目に留まりやすくなり認知度が向上するからです。
サイトの認知度が高まればサイト名で検索する「指名検索」も増えるので、さらなるSEO効果が期待できるでしょう。
情報が手に入りやすくなったこの時代、WEBサイトのブランディングは欠かせません。
資産性が高い
SEO対策によって得られるサイトへのアクセスは資産性があります。
「資産性」とはどういうことかというと、一度施策を打つと半永久的に利益を生み続けてくれるということです。
具体的にいえば、WEBページを一度公開すれば、そのページは長期に渡って検索結果からアクセスを集めてくれます。
WEBページを増やせば、その分アクセスも増えることになるので比較的安定した集客を狙えるといえるでしょう。
SEO対策3つのデメリット
上ではSEO対策のメリットについて説明しましたが、もちろんデメリットがないわけではありません。
デメリットとうまく付き合いながら、SEO対策をWEBサイトの集客に活かしましょう。
効果が出るまで時間がかかる
SEO対策は集客効果が表れるまでに時間がかかります。
なぜなら、GoogleのクローラーがWEBページを見つけ、その後WEBページを評価しランク付けして徐々に検索結果の上位に上がってくるからです。
具体的な期間としては、1ヵ月の場合もありますし6ヶ月、1年かかることもあります。
ただ、ページが増えていきWEBサイト自体のドメインパワーが強まれば、ページ単位の効果が出るのが早まるので焦らずじっくり対策していきましょう。
検索エンジンの影響を受ける
SEO対策は検索エンジンに依存する施策なので、良くも悪くも検索エンジンに大きな影響を受けます。
Googleのアルゴリズム変更により、検索結果で上位表示できていたページが圏外に飛んでしまうことも稀にあります。
この検索エンジンの影響を最小限に治めるためには、ユーザーの利便性を追求した本質的な価値のあるページを作ることです。
テクニックに頼り過ぎずユーザーファーストのコンテンツ作成を心がけましょう。
対策に確実な正解がない
SEO対策には「これをやれば確実に成功する」という正解がありません。
Googleの検索エンジンの仕組みは誰にも分からず、Googleの社員ですら正確な仕組みは知らないのです。
ただし、これまでに世界中の専門家が培ってきた経験から、これだけはやっておいた方が良いというSEO対策の基本は存在します。
まずは、その基本を押さえた上でユーザーに役立つコンテンツを作りましょう。
SEO対策の基本
ここまでの説明で、SEO対策が何なのかということは把握できたと思います。
その上で、個別具体的なSEO対策をWEBサイトに施していきましょう。
SEO対策を行う上で必ず押さえておいてほしいポイントは、以下の4つです。
キーワード選定
キーワードとは、ユーザーが検索エンジンの検索窓に打ち込む単語のことです。
WEBサイトのページを作成するときは、必ずこのキーワードの選定から入ります。
コンテンツのキーワード選定の流れは、以下のとおりです。
①あなたのビジネスに関連するキーワードを洗い出す
②ある程度の検索ボリュームがあるキーワードを選ぶ
➂競合性の低い上位表示しやすいキーワードに絞る
キーワードを洗い出す作業は関連キーワード取得ツールなどで、検索ボリュームと競合性の調査はGoogleキーワードプランナーを利用すると良いでしょう。
潜在的な顧客との接点はキーワードしかないので、キーワード選定は非常に重要なステップといえます。
ページ内のSEO対策
選定したキーワードに沿ってページを作成していくわけですが、ページの中身を作成する際にも意識するべきことがあります。
ページごとに施す基本的なSEO対策には、以下のようなものがあります。
・キーワードを含む
・キーワードは前半に入れる
・キーワードを繰り返さない
・35字程度に収める
・キーワードを含める
・キーワードを詰め込み過ぎない
・見出しの順序を守る
・見出し以外の用途で使わない
これらはあくまで一例ですが、上位表示を獲得しているWEBサイトのほとんどが実際に行っている施策です。
様々な施策が他にもありますが、まずは基本の部分を徹底して行いましょう。
サイト全体のSEO対策
ページごとにSEO対策を施すのももちろんですが、最終的にはWEBサイト自体を検索結果で上位表示したいところです。
サイト自体を上位表示するためには、サイト全体のSEO対策が欠かせません。
サイト全体のSEO対策には、例えば以下のようなものがあります。
・関連するページへリンクを貼る
・重要なページに内部リンクを集める
・サイトのジャンルをできるだけ絞る
これらの施策を打つことで、サイト全体としてGoogleから評価されやすくなります。
サイト自体の評価が高まると個別のページも検索結果で上位表示しやすくなるという好循環が生まれるので、しっかり対策していきましょう。
サイト外のSEO対策
Googleからの評価を高めて検索結果で上位表示するためには、サイトの外部に施すSEO対策、いわゆる「外部SEO対策」も欠かせません。
外部SEO対策とは、簡単にいってしまうと他サイトからのリンク(=被リンク)を集めるということです。
被リンクを集める施策には、例えば以下のようなものがあります。
・SNSを運用する
・SNSで拡散されやすい仕様にする
・シェアされやすい良質なコンテンツを作る
・不自然なリンクを否認する
被リンクといっても何でも良いわけではなく、あなたのサイトに価値を感じた結果として純粋に送ったリンクでなければ意味がありません。
どれだけ対策を打ってもコンテンツ自体に価値がなければ被リンクは得られないので、やはりユーザーファーストのページ作成を心がけることが重要です。
まとめ:SEO対策とは何かを知ってできることから始めよう
今回は、SEO対策について意味や仕組み、効果を分かりやすく解説しました。
本記事の要点は、以下のとおりです。
・SEO対策とは、検索エンジンにWEBページを最適化する施策のこと
・検索エンジンのシェア9割を占めているGoogle対策をすることが重要
・SEO対策にはメリットが多く手法として取り入れない手はない
・SEO対策の基本を守った上でユーザーファーストのコンテンツを提供する
この記事を参考にして、SEO対策について把握した上で、基本的なSEO対策に取りかかっていきましょう。
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