リモートワークやテレワークが浸透してきた現在。Webライターを始める人が増えていると、肌身で感じています。
しかし、「Webライティングの案件獲得方法を知りたい」「ライティングの質を高める方法ってないの?」そう思っている方も多いのではないでしょうか?
今回は、初心者Webライター向けに、Webライティングの案件獲得方法・質を高める方法を現役ディレクターの私が詳しく解説します。
自身もWebライター出身であり、また、ライター採用も担当しています。現場の生きた情報が詰まっていますので、ぜひ参考にしてください。
Webライティングの案件獲得方法
Webライティングの案件獲得は、ポイントを押さえれば初心者でも難しくはありません。実際、ライティング経験のないライターさんも何人も採用しています。
一方、ライター経験が豊富でも、ポイントを押さえていなければ平気で落ちます。以下の案件獲得方法を参考に、Webライターとして一歩踏み出してください。
フォーマットに従って応募
フォーマットに従って応募していない人は、応募の段階で真っ先に落ちます。なぜなら、「発注者の要望を汲み取れない人」だと判断できるからです。
一般的なWebライティングの募集要項には、以下のような記載があります。
応募時には、以下の事項を必ずご連絡ください。
※フォーマットに沿っていない場合は不採用とさせて頂きます。
- 名前・性別・年齢
- ライティング実績(URL)
- SNSアカウント(Twitter・Facebook・Instagram)
- チャットワークの使用可否(ID)
- テスト通過後のビデオ通話可否
- オリジナル写真撮影・掲載可否
- テーマについてのご経験【200文字以上】
経歴や実績以前に、質問にその通り回答できない人とは、採用側は一緒に仕事をしたいとは思いません。フォーマット通りに回答しましょう。
低単価案件やブログで実績作り
実績がある人とない人では、採用される確率が大きく変わってきます。なぜなら、実績があれば、その人には少なくとも書ききる能力があると判断できるからです。
Webライティングの案件を獲得できれば一番良いですが、簡単には獲得できないかもしれません。最初は、自分でブログを立ち上げて、実績を作ってしまうのも良いでしょう。
とにかく低単価でも良いので、一度案件を獲得してみてください。ブログを立ち上げる場合は、WordPressを利用するのが一般的です。
実績を元に希望案件を獲得
作った実績を元に、自分の希望する案件を獲得します。実績があれば、希望の案件を獲得することは、それほど難しくありません。
ただし、タイミングやクライアントとの相性もあるので、必ず獲得できるとは限りません。落ちるのは当たり前という前提で、10〜20件は応募してみましょう。
Webライティングの構成作成方法
Webライティングの案件では、構成作成から任されることがほとんどです。しかし、初心者の場合だと構成作成段階でつまずいてしまい、ライティングにたどり着けない事態が起こりえます。
最低限の構成作成方法は、ぜひ身に付けておいてください。
競合調査
構成作成のリサーチとして、同キーワードの競合上位ページを調査します。なぜなら、上位表示されているページは、ユーザーニーズを満たしていると考えられるからです。
具体的には、シークレットウィンドウを使って、実際にメインキーワードで検索します。
その上で、1〜10位のページを開き、タイトルと見出しを確認してください。どういった内容がユーザーに求められているかが把握できます。
上位ページに共通している内容は、構成に必ず含みましょう。
関連キーワード調査
メインで狙うキーワードの関連キーワードを調査します。なぜなら、関連キーワードは、メインキーワードと共に検索されているキーワードだからです。
関連キーワードの取得には、ラッコキーワードというツールが役に立ちます。
メインキーワードを検索窓に打ち込むと、関連キーワードが一覧で表示されます。この中から、より関連性の高いキーワードを選定し構成に含むことで、網羅性を高めることが可能です。
詳しいキーワード調査の方法については、以下の記事で解説しています。こちらも合わせて参考にしてください。
オリジナル要素の追加
競合上位に勝るページを作成するには、オリジナル要素の追加が欠かせません。なぜなら、同じ内容のページは、検索上位に2つ3つと必要ないからです。
オリジナル要素を追加する方法としては、主に以下の3つが挙げられます。
- 自社独自の情報を掲載する
- 実体験・経験を記載する
- 論文や書籍を参照する
競合ページに足りない部分を補うことで、差別化を図ることができます。ただし、媒体によっては、実体験・経験を記載できない場合があるので注意が必要です。
Webライティングの記事執筆方法
Webライティングの執筆方法は、紙媒体での書き方と大きく異なります。また、メディア所有の記事となるため、個人ブログでの書き方とも作法が異なるで注意が必要です。
以下では、Webライティングで押さえるべき、基本的な執筆方法を解説します。
PREP法
Webライティング初心者が身に付けておきたい書き方が、「PREP法」です。この型を利用することで、「何を書けば良いのか分からない」という状況を回避することができます。
PREPとは、以下の単語の頭文字を取ったものです。
- P:POINT(結論)
- R:REASON(理由)
- E:EXAMPLE(具体例)
- P:POINT(結論)
この記事も、基本的にはPREP法の型に従って書いています。PREPの各項目を頭に置いて、ここまでの文章を読み返すと参考になるでしょう。
SEO対策
Webライティングの大きな特徴の1つとして、SEO対策が必要なことが挙げられます。SEO対策とは、Googleなどの検索結果で上位表示を獲得するための施策です。
Webライティングで意識すべき主なSEO対策は、以下の3つになります。
- キーワードを含む
- 見出し直下で結論を述べる
- 関連記事へのリンクを置く
Webライティングはマーケティング施策の一部であるため、集客できなければ意味がありません。Webライターとして、基本的なSEO知識は身に付けておきたいところです。
トンマナの統一
トンマナとは、メディアにおける「トーンやマナー」の略です。Webライティングでは、メディア全体の記事で、このトンマナを統一することが求められます。
トンマナの統一が必要となる項目は、主に以下に挙げるとおりです。
- 「だ・である調」か、「です・ます調」か
- 漢字にするのか、ひらがなに開くのか
- 特殊記号「!」「?」「…」などは使って良いのか
上記は、Webメディアの雰囲気や、BtoBかBtoCかなどにも左右されます。Webライティングをするメディアのレギュレーションに従いましょう。
Webライティングの質を高める方法
ここまでは、Webライティングをする上で必ず押さえておきたい基本を紹介してきました。最後に、さらに記事の質を高めたいという方向けに、いくつかポイントを解説します。Webライターとして生計を立てたい、もっと案件を獲得したいという方は参考にしてください。
推敲を徹底
当たり前のようでなかなかできないのが、推敲の徹底です。正直、これができるだけでほとんどのWebライターよりも上にいくことができます。
具体的な話をすると、Webライターの記事は校正校閲、あるいはディレクターがチェックをしています。こういった担当者の負荷を減らせるWebライターは、組織において重宝されるのです。
私は現役のディレクターですが、推敲を徹底してくれるライターさんには、仕事を多く振りたいと思えます。
論文・書籍・政府系サイトから引用
論文や書籍、政府系サイトから引用することで、記事の質が高まります。なぜなら、こういった媒体に掲載されている情報には間違いが少なく、信頼性が高いからです。
また、論文や政府系サイトに発リンクを送ることで、SEO効果も高まると考えられています。信頼できる情報を載せているページだとGoogleが評価するのです。
正しい情報を書いてくれるライターさんは、企業からも信頼されます。ぜひ、Webライティングの際に取り入れてみてください。
ユーザー目線を意識
ユーザー目線を意識した文章を書けるライターさんは、意外と多くありません。したがって、ユーザーから見て自然な文章を書けるだけで、高い評価を得ることができます。
例えば、自社サービスを紹介するページで、「この記事を参考にして、サービスのメリットを把握してください」と書いてしまうと、違和感のある文章になってしまいます。
嘘みたいな話ですが、自分のことになると途端にできなくなるのが人間です。推敲の際には、ユーザー目線で読み返すようにしましょう。
Webライティングの方法は習うより慣れろ!
今回は、Webライティングを始める方法から質を高める方法まで、実体験を踏まえて解説しました。現役ディレクターとして生の情報をお伝えしたので、参考にしていただけると嬉しいです。
この記事では、Webライティングの基本的な部分を中心に紹介しました。ただ、Webライティングを極めるには、SEO知識やユーザー心理への深い理解が求められます。
Webライティングについては、以下の記事でも詳しく解説しています。興味のある方は、こちらも合わせて参考にしてください。