今ではディレクターを担当している私も、2年前は初心者Webライターでした。
「Webライティング初心者は、どうやって案件を獲得すれば良いの?」「Webライティングの始め方・書き方を教えてほしい」そんな悩みを抱えている方も多いでしょう。
今回は、メディアのディレクターとして活動する傍ら、Webライターとしても執筆を続けている私が、初心者向けに始め方・書き方を丁寧に解説します。
この記事を読めば、初心者として十分なWebライティングの知識が身に付きます。ぜひ、自身のお仕事の参考としてください。
Webライティングとはどんな仕事?
Webライティングとは、Web媒体に掲載される記事を執筆する仕事です。記事を納品することで、その対価として報酬を頂きます。
会社に所属する場合もありますが、ほとんどが業務委託での受注です。したがって、働いた分だけ収入も上がるのです。
Webライティングのコンテンツとしての特徴については、以下の記事で解説しています。こちらも合わせて参考にしてください。
ブログとの違い
ブログとの違いは、一言でいえば「資産性」です。ブログでの収入は主に広告収益になるので、一度記事を書いてしまえば、その記事が収益を生み続けてくれます。
一方のWebライティングは成果物に対して報酬が支払われる形態です。したがって、資産性は低いですが、記事を書けば確実に収入が得られます。
一見、資産性のあるブログの方が良さそうですが、一概にブログが良いとはいえません。ブログはいわば事業を自分で作ることになるので、経営力が求められます。
特別なスキルは不要
Webライティングを始めるには、特別なスキルは必要ありません。情報収集能力と正しい日本語を書く力さえあれば、誰でもWebライティングを始めることができます。
一見、難しく思えますが、基本的にはクライアントの指示通りに執筆するだけです。小説のようにクリエイティブな発想や綺麗な文章が求められるわけではありません。
Webライティング初心者の収入目安【実体験】
Webライティング初心者の収入目安は、おおよそ20万円程度だといえます。もちろん、初心者の定義によりますが、私の場合、下のように収入が変化しました。
- 1ヶ月:4万円
- 半年:20万円
- 1年:30万円
私は、それまで文字を書くお仕事をしたことのない、全くの初心者でした。ただ、上記のとおり、始めてから半年ほどで一般的な収入を得られるようになっています。
Webライティングが初心者におすすめな理由
私自身の経験から言っても、Webライティングという仕事は初心者におすすめです。大げさかもしれませんが、私はWebライティングに出会って人生が変わりました。
初心者にWebライティングをおすすめする理由は、以下のとおりです。私の実体験も交えてお話しします。
通勤する必要がない
Webライティングは、フルリモート・フルフレックスのお仕事です。納期にさえ間に合えば、いつどこで仕事をしても問題ありません。
私は通勤中に倒れたことが原因で、Webライティングの仕事を始めました。朝早くから満員電車に揺られたり、最終電車で帰宅したりということもなくなります。
好きなことを活かせる
Webライティングは、自分の好きなことを活かしやすい仕事といえます。各業界の企業がコンテンツマーケティングを取り入れて、Webライターを募集しているからです。
例えば、私が一番最初に獲得した案件は、「いつもコーヒーのある暮らし 忙しさの中にひとときの安らぎを。」の記事でした。好きなことが直接活きるのがWebライティングです。
マーケティングスキルが身に付く
Webライティングとは、Webマーケティング手法の1つです。Webライティングを極めることは、Webマーケティングの全体像を把握することに他なりません。
実際、私はWebライターから始めて、現在ではWebメディアの運営に携わっています。Webライティングの経験を活かして、マーケティング会社に就職することも珍しくありません。
【初心者向け】Webライティング案件獲得の方法
初心者でも、Webライティングの案件を獲得することは十分可能です。私も初心者の頃がありましたし、誰もが最初はWebライティング初心者でした。
ただし、初心者の頃は案件を獲得するのに少々コツが必要です。以下の3つのポイントを参考にして、案件の獲得に役立ててください。
1. ブログを書く
なかなか初案件を獲得できない方は、まずは自身でブログを書きましょう。なぜなら、クライアントは、記事を完成させたことがない人に仕事を任せるのが不安だからです。
ブログ記事を執筆してクライアントに提示することで、「記事を書き切る力がある」ことを知ってもらえます。ブログをこれから立ち上げるのであれば、WordPress一択です。
2. 提案文を作り込む
ブログを執筆するなどして実績ができたら、提案文を作り込みます。提案文とは、Webライティング案件を募集しているクライアントに提出する応募文のことです。
この提案文の良し悪しで、採用されるかどうかが決まります。以下の記事では、提案文のテンプレートなども公開しているので、合わせて参考にしてください。
3. 案件に応募する
作成した提案文を基に、Webライティングの案件に応募します。初心者のうちは採用される確率が低いので、20件〜30件応募するのが当たり前です。
また、提案文が採用されるとテストライティングがありますが、そこでも少々コツが必要です。以下の記事で詳しく解説していますので、合わせて参考にしてください。
【脱初心者】Webライティングの書き方を伝授
Web上のコンテンツであるWebライティングは、書き方が特徴的です。論文やレポート、社内文書などを書き慣れている方でも、独特の書き方につまずくでしょう。
Webライティングの工程は、主に構成作成・記事執筆・推敲の3つに分かれます。以下で紹介するそれぞれのポイントを参考に、執筆を行いましょう。
構成作成のポイント
Webライティングでは、執筆だけでなく構成作成から担当することが多いです。構成作成で抑えるべきポイントは、以下に挙げるとおりです。
- キーワード選定
- 関連キーワード洗い出し
- ペルソナ設計
- 見出し・タイトル作成
- 備考・留意点の記載
執筆しかしないという場合でも、構成作成のポイントを押さえておくことは重要です。詳しくは以下の記事で解説していますので、合わせてご参考ください。
記事執筆のポイント
記事執筆では、特別なスキルよりも、当たり前のことを当たり前にできることが重要です。記事執筆のポイントは、以下に挙げるとおりです。
- SEO対策
- PREP法
- エビデンスの提示
- 正しい日本語
- ユーザー目線
- トンマナの統一
- 丁寧な推敲
SEO対策やPREP法などは耳慣れない言葉かもしれませんが、中身はそれほど難しくありません。詳しくは以下の記事で解説していますので、こちらをご参考ください。
推敲を徹底する
推敲はおまけのように捉えられがちですが、最も重要といっても過言ではありません。推敲をしっかり行えるライターは、「丁寧」という印象を持たれます。
また、推敲を徹底するとクライアントの工数を減らすことになるので、重宝されます。推敲の具体的なポイントは以下の記事で解説していますので、こちらをご覧ください。
Webライティング初心者がつまずく3つのポイント
Webライティング案件を獲得して、業務をこなせるだけでは息の長いライターになることはできません。Webライティング初心者を何人も見てきましたが、つまずくポイントはほとんど同じです。
以下にWebライティング初心者が最もつまずきやすい3つのポイントを挙げました。ぜひ参考にして、スムーズに仕事をこなせるようにしましょう。
納期・連絡が遅れる
納期に平気で遅れてしまうライターさんは、仕事を振られにくくなります。なぜなら、納品が遅れることによって、チーム全体の動きに支障が出るからです。
納期に遅れることが分かっているのであれば、必ず事前に連絡しましょう。遅れることを正直に連絡できる人の方が、回り回って信頼を置かれます。
FBを取り入れない
ディレクターとしてFBをしていますが、何度も同じミスをする人がいます。意識的・無意識的にかかわらず、同じミスを繰り返すライターさんには仕事をお願いできません。
間違いを指摘されて嫌な気持ちになるのは分かりますが、仕事と割り切る柔軟さが必要です。もらったFBは必ず取り入れて、次回の執筆に活かしましょう。
コスパを重視する
コスパを重視して短時間で仕上げようとするのは、あまりおすすめできません。もちろん、そのときには効率がよくなりますが、長期視点では効率が悪いです。
目の前の仕事を丁寧にこなし、クライアントから信頼される方が、遥かにコスパが良いです。良い仕事をしていれば、いずれ大きな案件を任せてもらえるようになります。
初心者でもWebライティングは十分こなせる!
Webライティングは参入のハードルが低く、初心者でも十分仕事をこなすことができます。ただし、「当たり前のことを当たり前にやる」ということが求められる仕事です。
具体的には、クライアントからの指示を正確に読み取って記事に反映したり、コミュニケーションを円滑に行ったり、納期・連絡を遅れないだったりということです。
それさえできれば、初心者からでも十分生活できるレベルに活躍できるでしょう。